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日本とアメリカで、産んで育てて。

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2016年に長女を日本で、2018年に長男をアメリカで出産。現在カリフォルニアで二人を育てている中で、感じたこと、驚いたこと、ココロにグッときたことを忘れないように、気ままにまと… もっと読む
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#出産

3プッシュ、ベイベー。

3プッシュ、ベイベー。

日本で長女を産んだ2年後。2018年にアメリカで長男を産むことになった私には、3つの不安がありました。

「陣痛運転」、「英語出産」、「翌日退院」。

妊婦にとってはホラーとも思えるこの3つの条件を、いかにクリアしたのか。あるいは、クリアしなかったのか・・・!?

恐怖①:陣痛運転

アメリカでは、検診で通うクリニックと、実際に産む病院が違います。妊婦たちは地域の大病院(ホスピタル)にわらわらと集

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3回いきんで、こんにちは。

3回いきんで、こんにちは。

ママたちが集まると、「出産マジで大変だったトーク」で盛り上がることがあります。こんなに時間がかかった、こんなに痛かった、あんなとこがこんなことになった、など。

怖いもの見たさで、人の武勇伝を聞くのはけっこう興味深い。

たまに、思い出がフレッシュすぎて、痛かったり怖かったりした気持ちがワッと溢れ出す人も。そんなとき、私は口をつぐむようにしています。

なぜなら、私の出産は「マジで大変」ではなかっ

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出産インポッシブル。

出産インポッシブル。

長女を日本で、長男をアメリカで出産した私。しかし出産のために入院した経験は、2回ではなく、3回あります。最初の入院では、出産するはずが何をどうやっても生まれず、「また次回ね」と家に帰されたのでした。これは、私の成し遂げられなかった幻の出産、あるいは2泊3日、夕食&浣腸付き、27万円の旅の話です。

2016年の5月末、私は長女を出産するために産婦人科クリニックに向かいました。無痛分娩での計画出産。

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支払わずにグッバイ。去り際の美学。

支払わずにグッバイ。去り際の美学。

「日本とアメリカで、産んで育てて」というテーマで記事を書いている中で、ふと浮かんでくる“小さすぎる思い出”。その一つが、日本とアメリカの産婦人科での支払いスタイルの違い、です。

日本で通った産婦人科クリニックは、無痛分娩で有名なところでしたが、診察料がちょっとお高めなことでも知られていました。

腹を痛めたくなかったら、懐を痛めよ…というわけでもないと思いますが。

お会計のたびに1万円札がひら

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痛くないと、罪ですか。

痛くないと、罪ですか。

日本で長女を出産したとき、無痛分娩を選びました。周囲の反応は様々ですが、中には「合理的な考えだね」と冷ややかなものも。一方アメリカで長男を出産したとき、無痛分娩は当然の選択でした。10ヵ月の妊娠期間を経て産むことに変わりはないし、産後の身体だって等しくボロボロなのに・・・。痛くない出産は、罪ですか?!

出産は100%、ものすごく痛い。

女の子の耳には、出産の痛みに関する情報がたくさん入ってきま

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ナイトナースにぶったまげた話。

ナイトナースにぶったまげた話。

日本で長女を産んだときも、アメリカで長男を産んだときも、出産前夜は病室にひとり。深夜から朝方にかけて不安や期待や痛みやらと葛藤する中で、支えてくれた思い出の看護師(ナース)がいます。日本の夜勤看護師に癒され、アメリカのナイトナースにぶったまげた・・・という話。

日本の夜勤看護師さんは、とにかく優しかった。

2016年に長女を日本で出産したとき、お世話になった思い出の看護師さんがいます。夜に陣痛

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「太るな」と日本、「もっと食べろ」とアメリカは言う。

「太るな」と日本、「もっと食べろ」とアメリカは言う。

第一子を日本で産んだとき、「妊婦は体重を増やしすぎないで!」のプレッシャーがすごかった。一方、第二子をアメリカで産んだときには、「ぜんぜん体重増えてないじゃない。もっと食べてOKよ!」とのこと。体重の増えっぷりは変わらないのに・・・。この違い、いったいなぜ!?

日本での妊婦ライフで、唯一ストレスに感じていたのが「体重を増やさないでねプレッシャー」でした。

産院として選んだところが、無痛分娩&マ

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妊婦を惑わす、日本とアメリカのドラマチックな病院システムの違い。

妊婦を惑わす、日本とアメリカのドラマチックな病院システムの違い。

第一子を日本で、第二子をアメリカで産んでみて、カルチャーショックを受けたことがたくさんあります。が、その堂々たる1位は「病院のシステムがぜんぜん違う!」ということ。アメリカでは検診で通った病院では出産できないって、知ってました?

日本の場合、妊娠中の検診から出産、新生児の検診まで、同じ病院にお世話になることが一般的ではないでしょうか。

長女の出産は日本。都内の無痛分娩を推奨するクリニックで産み

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