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「流しそうめん大会」と「ビジネスの成功」、意外な共通点を探ってみる

竹樋を使って冷たい水とそうめんを流す、夏の風物詩「流しそうめん大会」。この風味豊かなイベントには、ビジネスの成功に通じる要素が隠されています。

「いったい何事か?」と思うかもしれませんが、たまにはこうした身近な題材を通じて、改めてビジネスにおける重要な要素を振り返ってみましょう。




大事なのは、まず「陣取り」


流れるそうめんを顧客に喩えると、美味しいそうめんを堪能するためには、適切な位置に身を置くことが欠かせません。言うまでもなく、下流では既に他の人に掴まれたそうめんしか流れてこないため、上流で待機することが肝要です。

この状況はまさに、ビジネスにおいて「ポジショニング」がいかに重要かを示しています。競争の激しい市場において、ゆるやかな環境を見極め、競合に対して有利な位置に立つことが不可欠です。市場における競合他社との相対的な位置関係を明確にし、戦略を練ることが成功の鍵であると言えるでしょう。


そうめんを掴むには「おわんと箸」にこだわる


次いで、「おわんと箸」です。流れるそうめんをしっかりつかむには、おわんと箸が重要であるのは間違いないでしょう。

流しそうめんに適さない箸では、なかなかそうめんを掴むことはできません。また、うまくつかめたとしても、おわんが小さすぎたり重たすぎたりすると、そうめんを楽しめません。

これらはまさに、ビジネスや組織設計に関する論点です。自身にとって適切なおわんと箸が必要なように、その会社にとっても適切なものが必要です。例えば、立ち上げ間もないスタートアップが大規模プロジェクトを受注しても、それに対応するためのリソースやインフラを十分に用意できない場合、プロジェクトの進行に支障が生じ、サービス品質の低下や納品の遅延が発生するでしょう。また、これが続くと、信頼性や評判の低下が生じ、組織自体も崩壊の危機に瀕することがあります。まさにこのバランスを見極めるのも大切です。


流しそうめん大会で一番得しているのは誰?


こうしてビジネスを"流しそうめん大会"というメタファーで考えてみると、さまざまな気づきがありそうです。他にも「誰と大会に出るのか?」「そうめんを食べるペース配分をどうするか?」なども、ビジネスに置き換えて見ると、いろいろと深まることでしょう。

さて、そう考えだすと、ふと「流しそうめん大会を主催しているのは誰か」という論点も考えたくなるかもしれません。ここが一番大切なポイントで、まさに市場そのものを築いた人は、最大の利益を享受できるという事実が見えてきます。

現実のビジネスでも、たとえばApple社の「Apple Store」のように、プラットフォームそのものを作った企業が最も得をしている事例は多く見受けられます。もちろん、こうした場をつくることは非常に難しいことであり、リスクも伴いますが、それでもチャレンジすることで最も大きな利益を得ることは周知の事実と言えるでしょう。

「流しそうめん大会」と「ビジネスの成功」。一見、関連性がないように思える二つのテーマですが、掘り下げてみると、他にも共通点が見えてきそうです。このように、日常の活動やイベントから得られる知見が、実はビジネスに通じるヒントをもたらしてくれるかもしれませんね。

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