NZ日記🇳🇿｜反面教師家族と、素敵なご近所さん

こんにちは。
ニュージーランドで夫婦ワーホリ中のゆうかです🇳🇿

農家さんのお家にホームステイするWWOOFも、
4軒目が終わりました。

今回は、残念ながら、合わなかった家族との生活。
しかし、素敵なご近所さんとの出会いもありました。

そんな２週間を振り返ります。

どうして合わなかったのか

なかなか言語化が難しいのですが、綴ってみます。

きっと、言動から感じられる利己性、
他者視点の欠如、
自分たちは絶対に取らないであろう選択、
といったことの積み重ねだと思います。

それに加え、生活習慣があまりにも違ったため、
一緒に暮らすのが苦痛だったのだろうと思います。

・食べ終わったら、お皿をキッチンに運ぶこともせず、夫婦共にソファに座ってゲームを始める。私たちが運んで洗っても感謝はない。

・週1は私たちがご飯を作るということになっているが、他の日も結局私たちが指示されて調理をしていたり、ご飯の内容も「スープとトースト」「とうもろこしパンケーキ」「蒸し野菜のみ」とかなり質素。
冷凍庫にお肉はあるのに、調理が面倒なよう。

※朝食はオートミール粥、昼食は自分たちでトーストやチーズを食べる。食生活は人によるのだから…とも思うのですが、仕事の対価が部屋+ご飯なのもあり、前のホストとの落差もあり、気になってしまいました。。

※ご近所さんと一緒に食卓を囲んだ時の食べっぷりから、特別食が細いわけではなく。夕食後に夫婦でお菓子を食べて補っているよう。

・私たちが作った料理に対して「多すぎるね」、翌日「消費しなきゃ」という、作り手への配慮が感じられない発言。

・「疲れて今日はできない」というぼやきを聞いて私が作ったヨーグルト。前のホストに習ったやり方で、いつもより美味しく作れたら、「せっかく教えたのにわざわざ違うやり方で…」と聞こえたしまった文句。（謝りに行きました。）

・夫がパンにハチミツをつけて食べていたら、「作るのが大変だからたくさん食べないでね」と。
自分たちだったら、好きに食べてもらって困るものは、共有スペースに置かないor先に伝えるなぁ。

気になったことの具体例

仕事が忙しいから、家事や私たちを見るのはホストファザーの仕事、ということになっていて、
それにしても…というくらいホストマザーは家のことを何もしなくて。
たとえば朝食ができたら部屋に運んでもらって食べて、食べ終わったお皿もホストファザーが持ってくる。

33歳の息子は、週1のアルバイトを2つと、お家のお手伝いをしていて、日中は基本部屋にこもってアニメ。
朝食や昼食はできるだけタイミングをずらして食べにきて、夕食も食べ終わったらすぐに部屋に戻っていく。

こういう家族の様子を見ていて、ホストファザーがかわいそうに思えることもありましたが、
そのホストファザーに嫌なことを言われたことも多々。

具体的な事例を綴ると、私たちの心が狭いのかなぁと思ってしまうこともあるのですが😓
日々の積み重ねが結構きつかったのです。。

私は結構誰とでもそれなりに仲良くやっていける自信がある方だったし、自分にできることを変えれば、どんな環境も良くなる！と思っていたので、
嫌だなぁと思ってしまう自分に、少しショックも受けました…😞

ある日の夕飯①左：セロリスープとトースト
ある日の夕飯②右：蒸し野菜とソース

少しでも心地よく過ごすために

滞在期間を短くすることも考えましたが、
出た場合の冬の車中泊のキツさ、
交渉の過程で心象を悪くして、低評価レビューをつけられるリスク、
等を考え、夫婦で話し合って、このまま過ごすことにしました。

それであれば、少なくともホストファミリーには心地よく過ごしてもらおうと、少しずつチューニング。

・過去のホストの話はNG、自分の話もあまりしない。提案もしない。基本は相手を立てる、褒める、感謝する。

・夕飯の時には「手伝うことはある？」と必ず聞く。

・確実に食べていいものしか食べない。（夫はパンにはバターしか塗らないと決めていました笑）

・ソファでリラックスモードに入ったら、なるべく早く立ち去って、邪魔をしないようにする。

そして、自分の心との向き合い方としては、
マインドフルネスを取り入れました。

自分の感情を認識し、客観視する。
感情を抑えるのではなく、反応をコントロールする。

嫌なことを言われた時には、
「あ、私傷ついてるな〜。こういうこと言われると嫌なんだね。イラっていう感情で、自分を正当化するために言い返したくなっちゃってるね。」
と客観視して、何か言う前に、一度呼吸に集中。

そうすることで、一呼吸置いて冷静な判断ができます。
そして、感情自体は抑えず、負の感情を抱いてしまう自分への優しさを持つことで、自己嫌悪にも陥らずに済みます。

マインドフルネスのことは、分かったようで分かっていなかったので、今回練習する良い機会になりました🧘‍♀️

感情を素直に出しすぎてしまうところは私の直すべきところだと認識していたので、
これからもマインドフルネスを取り入れていきたいと思います🌱

それでも面白かった経験

とはいえ、元々面白そうな暮らしをしていて選んだホスト。
面白い経験もいくつかさせてもらいました！

◼︎牛の乳搾りと、バター・チーズ作り
機械を使った乳搾りは前回のホストのところでやっていましたが、手で絞るのは、子供の頃以来。
そして絞ったミルクのクリーミーな部分を使い、バターやクリームチーズを作っていました🧈

乳搾りは慣れないと時間がかかる作業。
1回で1匹から4Lほど絞れます🥛

◼︎アヒルを捌いて料理
飼っているアヒルを売ることになっていたのですが、売るために捕まえる作業時に見事に逃げ切った1羽は、家で食べることになりました。
命を断つところはホストファザーが、私たちは羽をむしる作業をしました。
捌きたてのレバー・心臓はパテに。
身はスロークックし、後日ご近所さんと一緒に、北京ダックパーティーをしました🇨🇳

フィリピンで鶏を絞めた経験に続き、
命をいただくということに向き合う経験。

◼︎マオリ族が愛用した野生のハーブでバーム作り
カワカワという、ニュージーランドの葉っぱがあります。お茶にして飲んだり、傷口にこすったり、マオリ族が昔から薬として大事にしているハーブです。
そんなカワカワの成分をオイルに抽出し、蜂の巣からとれた蜜蝋、マホバオイル、虫のオイルなどを混ぜて、
肌に塗るバーム作りをしました🌿

本来はオイルとハーブだけで数週間抽出させるけど、
時短の加熱して抽出するレシピで🌿

こういった経験をさせてもらったことには感謝です🕊️

素敵なご近所さん

ホストファミリーが所有する土地に暮らす、
素敵な家族がいました。
２日間、そちらの家族が管理している畑の作業をしたり、そのお家のバスルームにペンキを塗ったり、
その家族のもとで仕事をしました。

料理好きで、グルテンフリーのケータリングビジネスをしていたら、テレビに出たことをきっかけに、レシピ本を出版することになった奥さん。

モーニングティーでは手作りの焼き立てブラウニーを出してくれて、
翌日はお昼に美味しいカレーを２種、「いくらでも食べて！」と出してくれました🥲

作ってくれたカレーと、自著のレシピ本！

元ツアーガイドで、今は政府の経済政策を考えるような知的な仕事をしつつ、自分の家のお風呂を自作しちゃう、オールマイティな旦那さん。

２家族合同ディナーのとき、「土ボタルを見に行かない？連れていくよ！」と声をかけてくれました。
夜にヘッドライトをつけて、川まで下り、地上の星のような、土ボタルがたくさん光るところに連れて行ってくれたのです🌌

土ボタルを見に夜の探検！
忘れられない思い出になりました✨

お子様は10歳・13歳・さらに上に独立してる2人、孫もいるとのこと。

そして、奥さんのご両親も同じ土地で暮らしています。
敷地にキャンピングトレーラーを停めて暮らしており、よくロードトリップに出かけるとのこと。
パワフルで、とっても面白いご夫婦でした😂

美味しいご飯を作ってもらえて、
「たくさん食べてね！」と言ってもらえるありがたさ、
気にかけてくれて、楽しい思い出を作って欲しい、
と経験をさせてくれるありがたさを、
身に染みて感じました。

そして、やっぱり素敵な人のパートナーは素敵で、
素敵な家族なのでした。

出会えてよかった。
本当にありがとうございました！！

これからに向けて

"素敵な人に出会う" ということが、
何より大事だなぁと感じた２週間でした。

これまではWWOOFホストを選ぶ時に、
"面白い体験ができそうか" ということを主軸にしていたけれど、
"素敵な人、素敵な夫婦か" ということを、
もっと大事にしていきたいなと思います。

素敵な夫婦から学ぶことは多いのです！🤍
それついては夫婦会議もしました。

なんでもポジティブに捉えたい私は、
合わない家族と過ごした時間も、
何が大切なのかを考えさせてくれたり、
日頃周りにいる素敵な家族、友人、仲間たちのありがたさを教えてくれたり、
そういう学びの時間だったんだな、と思うことにしています。

とはいえ限られたニュージーランドで過ごす時間。
これからはもっと素敵な出会いが増えるように、
自分たちでできる工夫をしていきます🤝

私たち夫婦の冒険に幸あれ！🍀