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【組織人事】タレントマネジメントとは?正しい導入が、強い組織づくりのカギを握る

タレントマネジメントを導入することで、組織が強くなるケースは多々あります。
今回は、タレントマネジメントに関する基礎知識から、事業成長につなげるためのポイントまでを詳しく解説していきます。

タレントマネジメントとは

タレントマネジメントとは、従業員の才能や素質、スキルといったもの(タレント)を把握し、そのパフォーマンスを最大化するために戦略的な人財配置や教育を行う組織人事の取り組みのことです。適材適所の部署異動はもちろんのこと、組織のリーダー育成にも非常に有効なマネジメントです。

※日本語でタレントといえば芸能人に対する呼称ですが、ここのタレントとは英語の「Talent」で、才能を意味しています。


なぜ、タレントマネジメントが注目されているのか

タレントマネジメントが注目されるようになった理由には、従来の日本の雇用制度が大きく影響しています。
かつて日本では、終身雇用や年功序列といった仕組みがスタンダードなものだとされており、転職による人材の流動はあまり多くないケースとして考えられてきました。
それが、近年になって労働人口の低下や労働者の流動化、新たな事業の創出など、あらゆる変化が起きたことによって、従来のマネジメントシステムだけでは対応することができなくなりました。そこで新たなマネジメントが注目されはじめ、その一つにタレントマネジメントがあります。
タレントマネジメントでは、先述したとおり、従業員のもつスキルや素質を最大限に活用して人財配置を行います。変化の激しい現代において、その変化に応じて適切な人財配置を行うことは、事業成長において非常に重要なポイントです。

タレントマネジメント導入でもたらされること

タレントマネジメントを企業に導入する目的は、大きく3つに分けることができます。

01 組織に必要な人財の確保
経営戦略が明確化されれば、その戦略に必要な組織や機能も明らかになります。そして、その機能(≒タレント)を正しく遂行できる人財は誰なのか?どういう能力やスキルを有した人財を採用すればいいのか?というサイクルやマネジメントが組織内に発生することで、組織に必要な戦力(=適正な人財)を増やすことにつながります。

02 適正な人財育成
従業員の「タレント」を把握することで、各従業員がどの分野でどのように活躍することがベストなのかを判断しやすくなります。
従業員視点で考えると、自分のキャリア設計を企業側が後押ししてくれることで、モチベーションも維持しやすくなりますし、企業視点で考えると、経営戦略に合わせて、どの人財をどう成長させる必要があるのかを見える化させることができます。

一人ひとりの従業員に合わせた人財育成を計画&実行することで、事業成長を後押しできるだけでなく、次世代のリーダー育成にも役立てられます。

03 人財の適切な配置
タレントマネジメントでは、「職種に人を充てる」方法で人財配置を行っていきます。ジョブ型雇用もこれと密接に関わりますが、この方法ではすでにその職種を全うできると考えられる人財を抜擢していくため、適材適所の人財配置ができるようになります。

OGSでも、この方法は非常に推奨しています。
人財という内部資源を最大限に生かしていくためには、一人ひとりのタレントを把握し、適性に合わせた人財配置が必要ですし、そういった人財配置に対応できる組織づくりをしていくことが事業成長のスピードや角度をさらに高める要因になると考えています。


タレントマネジメント導入にあたってのポイント

では、実際にタレントマネジメントを導入する際のステップについて説明をしていきます。

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ステップ01 経営戦略の明確化
まずは、事業や組織の存在意義(目的)であったり、どのように成長させていくべきか(目標)を明確化させることが重要です。その目的や目標を実現させるための一つの手段としてタレントマネジメントの導入があります。あくまで、実現すべき事業計画や経営戦略が基軸となりますので、その明確化が最初のステップになります。

※タレントマネジメントが目的化してしまわないようにご注意ください。


ステップ02 従業員のタレントの把握
従業員一人ひとりの経歴やスキルの把握はもちろん、社内での実績や人事評価についてなど、幅広い情報をデータとして残していきます。また、このデータは常に最新の情報にアップデートできるようにしておくことや、部署間でもこの情報を常に共有しあえるようにすることも重要です。


ステップ03 人財の採用と開発
最初に明確化した経営戦略と従業員のタレントを照らし合わせた上で、必要とする人財と現状とのギャップを明確にします。
前提として、今いる人財の活用(内部資源の活用)を考える必要がありますが、それでも不足している部分や、人財育成に長期間かけられないといった場合、外部から新たな人財を確保していく必要があります。
どういった人財がどれくらい必要なのかを常に把握しておくことで、人財採用の面でのミスジャッジを減らすこともできますし、人財配置後に組織の成長に沿った正しい育成を行うこともできます。


ステップ04 タレントの活用と状況把握
経営戦略に合わせたタレントが揃えば、従業員を適材適所に配置し、実務を行っていきます。想定していた能力を、各従業員がその部署で発揮できているかどうかを常にチェックしていくことが、このステップでは非常に重要になります。

人を生かした戦略である以上、一人ひとりの能力全てが想定内であることはあり得ません。現状とのギャップを人事担当者を始め、マネージャー陣がきちんと把握し、適宜、軌道修正を行っていくことが、タレントマネジメントの成功には必要不可欠です。

タレントマネジメント導入時の注意点

マネジメント層の正しい理解
タレントマネジメントを導入する際には、マネジメント層をはじめとした「評価者」の立場にある人が、タレントマネジメントについての理解を正しく深められているかどうかが非常に重要です。たとえ、社内に優秀な従業員がいたとしても、その能力を生かす組織的な仕組みが作れていなければ、タレントマネジメントはうまく機能しません。適材適所に従業員を配置し、効果的なマネジメントをするためには、まずは経営陣やマネジメント層が正しく理解を深めましょう。

人事評価の整備
タレントマネジメントを導入することで、適材適所に人事異動を行う機会が今まで以上に増える可能性が高いです。その際、タレントマネジメント下にある全従業員が、配属された部署や成長フェーズに合わせて、適正な人事評価を受けることができるかどうかは、モチベーションの維持にも大きく寄与します。

OGSでは、各従業員のタレントを把握した上で、各部署で正しく機能しているかどうかを図る指標の一つになるのが、人事評価制度だと考えます。
各部署に必要なタレントが明確化され、それが各従業員の評価項目と連動して設定することができているかは、タレントマネジメント導入にあたって非常に重要なポイントになります。


人事評価制度の基盤を整え、タレントマネジメントの実践を

OGSでは、職種や業種を問わず「定量評価」ができる人事評価制度の設計が実現できます。評価が定量化されることで、成長のモノサシが整います。モノサシができることで、どの部署に配置転換されても、全従業員が公正に人事評価を受けることができ、従業員からのハレーションも防ぐことができます。

今一度、人事評価の方向性や基盤を整えることで、タレントマネジメントをより効果的なものにしていきましょう。

OGSの人事評価シートは、以下から無料ダウンロードができますので、
ぜひ参考にしてみてください。

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