【1人でもUXデザイン】HCDサイクルをひと回しするためのレシピ、全部書いてみる/後編
前回に引き続き「LTの登壇内容のUXを向上させる」というテーマでHCDサイクルをひと回したときのことをレシピ(手順)のようにまるっと公開してみようと思います。
前編の記事はこちらになります!
その4・ユーザーをモデリング
前回の記事で、プロジェクトブリーフを作成していたので、それをもとにペルソナを作成していきます。
まずは共感マップ(ペルソナ)をつくっていきます。
共感マップ:ペルソナの状況や感情を深く理解するために使われるフレームワーク
この共感マップを作ることでペルソナの「考えていること」や「聞いている」ことなどがまとまり、ペルソナの人物像が浮かび上がって来ます。
ここでは、プロジェクトブリーフであがってきた「分析結果」の本質的価値をもったペルソナをモデリングしています。
「本質的価値」と「ペルソナ」にズレがでないようにしよう!ということを気をつけて作業に取り組みました。
ここから、ペルソナを作っていきます。
共感ペルソナを作ることで自分の考えを発散→ペルソナに収束という流れがとってもやりやすかったなぁと感じました。
手法については主にXデザイン学校などで習ったものをアレンジして取り組んでいますが、これをやってみてはじめて「これがダブルダイヤモンドでいうところの発散・収束ってやつかな?」と感じることができました。
ダブルダイヤモンド:2つのダイヤモンドを描くように発散と収束を行う課題解決方法のひとつ。
なるほど!
手を動かすと、自然と手法についての学びが深まるから面白い!
その5・ユーザーのシナリオをざっくり考える
ペルソナを作ったところで、次はこのユーザーに向けてシナリオを考えていきます。
miroをつかってLTのシナリオを、マインドマップで作って→収束→作って→収束……ということを何度か繰り返してみました。
何度か収束させていくことで「この情報が必要ないかも?」とか見えてくることがありました。
今回のLT会のスライド作成では取り組みませんでしたが、このようなシナリオを作る際に「VPS」という取り組みも非常に面白かったので、ご紹介させていただきます。
「言語化してチームで認識を揃える」には、このようなワークが非常に有効だなぁと思います。
その6・プロトタイプを作る
今回の登壇では時間があまりないので、簡易的なプロトタイプ作成は省き、ぶっつけ本番でシナリオをデザインしていきます。
本当は手順通りにやっていくのが一番なのでしょうが、締め切りから逆算し「どこまでならできるのか?」を考えたり、できなかった部分の教訓を次回に生かしていく……などのリフレクションすることが一番大事なんじゃないなぁと思っています。
私の場合はコロナの影響で「幼稚園に上の子を預けられない」などの思わぬトラブルもありました。主に下の子の昼寝時間が作業時間だったので、このトラブルで思うようなスケジュールを組めずに苦労しました(汗)。
そんなとき「どこが必須の作業か?どこが取り組めなかったか?」など、欠損した結果どうなったか?を考えることも重要な作業だなぁと感じました。
一番大事なのは、完璧にやることではない
ここまでの調査を踏まえ、プロトタイプをリハーサルで発表し、最終調整を行って本番を迎えるわけですが……。
ここまでやってみてひとつはっきりとわかったことがあります。
それはUXをはじめるときに一番大切なことは、初めから完璧にやることじゃないということです。
完璧にやろうとすればいつまでも最初の一歩は踏めないし、最初から良いチームが存在し、よいモノをつくれていたら、誰しもモノづくりでこんなに苦労しないのでしょう。
わからないからやってみるし、ダメなところは次回に修正できる。
完璧ではなくとも調査しないプロトタイプより良いものが作れることは確かだとは思います。
LT会の登壇を決めた後に初稿で作ったスライドがあるのですが、何がしたいのかも定まっていなかったし、勢いで考えて作ったスライドなので今読み返すとけっこう恥ずかしい内容になっちゃっていました。
今回のスライドもうまく出来ているかはわかりませんが、初稿よりはかなりマシにはなっていると思います。
そんなこんなで、1月28日に登壇を行います!
緊張しますが、ぜひぜひ遊びに来ていただけたら嬉しいです!
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