終わりのないものなんてない。
これは自律神経失調症とPMS (月経前症候群)を患う私の過去と現在を記したものです。原因不明と言われ続けたお先真っ暗状態から、ようやく取り戻しつつある健康に感謝しつつ、負の遺産ともいえる経験が誰かのお役に立てればと思い更新しています。
KeyWord
自律神経失調症/胃腸炎/気象病/PMS(月経前症候群)/PDSS(月経前不快気分障害)/卵巣嚢腫/子宮内膜症
すっかり元気を取り戻しつつある今日このごろ、ふとある疑問が浮かびました。仕事をしていたころ、どうしてあんな苦しみの果てまで転がり落ちたのか。あの時、自分に何が起きていたんだろうか。転がり落ちる、一歩手前で止まることはできなかったのか。今日は、そんな疑問についてのお話です。
終われない、は「思い込み」にすぎない。
人事なんてチャンス、めったにない。志高く入社し、社長はじめ社員のみんなと悪戦苦闘する日々。苦楽をともにしたからこそ、自分から辞めるという選択肢はありませんでした。そして弱音を吐く選択肢もない。これらの選択肢をなくしてしまったがために、さらに自分を追い込むことになりました。採用市場は悪化する一方で計画未達の連続。「一生こんな状況が続くのか」と思うと憂鬱な気持ちに。それに辞める選択肢がなかったので「続けるしかない」と思い込む。でも、思い込みとは裏腹に状況は悪化し辞めたいと思う。けど、辞める選択肢はないので「終われない」と思い込み「絶望」が生まれたのでした。
絶望に体調不良が重なると。
そんな悪循環な思考を巡らせていると、もちろん不調も症状として身体に現れます。慢性的な胃腸炎、PMSの悪化、低気圧症 etc...どんどん自律神経のコントロールを失うことに。そして、食事への配慮もなくなり、当時の食生活を思い出すと、出てくるのは炭水化物の一択。ごはん、麺類、菓子パンのエンドレスリピート。タンパク質やビタミンが足りず、代謝が滞り、不調のオンパレードに...と、今ではわかるのですが、当時は自分の身体に配慮する余裕もありませんでした。そして、限界を迎えた身体は心身ともに崩壊結果となりました。
この世に終わらないものはない。
「終われない」「辞められない」「抜け出せない」という思い込みが一番、身体に悪影響と私は思います。仕事が忙しすぎたり、負荷がかかりすぎると、正常な判断ができなくなります。その正常な判断の一つに、仕事よりも身体が大切、という根本的な認識があると思うのです。前提として分かっているつもりでも、頭からスコーンと抜けてしまう。お粗末な食事に栄養が足りず余計に極端な思い込みをしてしまうようになる。あぁ、終われない...と。でも、この世に終わりのないものなんて、何一つとしてないのです。それは、あなたが生み出したただの思い込み、なのです。
果たして止められたのか。
と、今となっては冷静にわかるのですが渦中にいてこんな風に考えられたかというとできないわけで・・・。もし、当時に戻れるならこう伝えたいと思います。「たとえ、あなたの仕事に後任者がいなくても、会社に人がいる限りなんとでもなるのです。それで潰れてしまったり業績が傾くような会社なら、会社組織に課題があるので全ては社長の責任です。迷惑なんて考えなくていい。いきなりぶっ倒れられるのが一番迷惑なんだから。そんな死んだ目してるくらいならさっさと辞めたいくらいに気持ちがしんどいって、ぶっちゃけなよ」と。今後は極端思考に陥った時、体内でどんな変化が起こっていたのか調べてみたいと思います。
今日のひと作品。
アスファルト(2016年フランス)
監督 サミュエル・ペンシェトリ
フランス郊外の団地に暮らす住人たちが紡ぐ物語。3人の住人が主人公。ある日、彼らの日常にそれぞれ、非日常な人との出会いが起こります。物語は数日に渡って、3組の初対面の男女が紡ぐ言葉を淡々と映し出す、だけ。それだけですが、不器用な人たちの気持ちが通うまでが丁寧に映し出されていて、「気持ちが通うってこういうことか」とじーんと魅せられます。ザ・オフビート系映画。ちなみにオフビートとはある人の解説によると、不器用な人たちの振る舞いのオカシサを、 熱い情熱をひた隠しにしながら、乾いたタッチで、 それでも愛を込めて描いた映画、だそうです。