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資本主義批判をしたマルクスの資本論とは

およそ150年前に #資本主義 の #メカニズム を分析した思想家、 #カール・マルクス の「 #資本論 」への関心が高まり、関連する書籍も人気を集めています。

地球を犠牲にする #資本主義 の過剰な利潤追求は #経済格差 や #気候変動 などをひきおこし #地球環境 そのものを破壊するところまでいくのではないか。

そのような危機感を抱く人が多くなってるのでしょう。

実際、気候変動に代表される、環境危機が極めて深刻になってきています。

#資本論 」は、ドイツの思想家、 #カール・マルクス が1867年に発表した著作で、 #資本主義 の #メカニズム をひも解き内包する問題点などを鋭く分析したもので、その後の経済体制のあり方などに影響を与えました。

資本主義批判をしていることからマルクス自身も社会主義者と思われがちですが、#社会主義 #マルクス主義 とはマルクスの没後にできた思想です。

そもそも資本論には何が書かれてたのか

『人新世の「資本論」』の冒頭には、「かつてカール・マルクスが、資本主義の辛い現実が引き起こす苦悩を和らげる「宗教」を『大衆のアヘン』だと批判したことになぞらえて、「SDGsはまさに現代版『大衆のアヘン』である」ーーとの記述があります

カールマルクスの「 #資本論 」は聞いたことはあるものの前提知識がないと資本論の関連本もわかりづらくなると思い、調べてみました。

さすが #池上彰さん 解説がわかりやすいです。

#名城大学 における実際の講義とのことです。

崩壊した #ソ連 ができるきっかけとなった #社会主義運動#共産主義運動 のもとになった思想でもあるともいいます。

1867年に第1部が初めて刊行され、1885年に第2部が、1894年に第3部が公刊された。第1部は、マルクス自身によって発行されたが、第2部と第3部は、マルクスの死後、マルクスの遺稿をもとに、フリードリヒ・エンゲルスの献身的な尽力によって編集・刊行された。(Wikipedia)

マルクスが書いたのはこの資本論の1部のみで2部、3部はマルクスの死後にエンゲルスが刊行したとされています。

#ソ連#中国 をみて社会主義思想で成功してるように思えず、知っておいてもあまり役に立たないだろうという思い込みで深読みしたことがありませんでした。

資本論は市場に任せておいては格差が広がり、やがて社会が崩壊すると説いています。

自由放任でよいとする古典派経済学のなかで、マルクスは、市場に任せておいては格差が広がり、やがて社会が崩壊すると説きました。

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労働者が生み出した剰余価値は資本家のみに蓄積していき、労働者に還元されることはありません。剰余価値を高めるために、大規模化し生産性を高め、自由競争をした先に待ち受けるのは独占です。

独占が進むと、労働者は悪い労働条件でも他に働き口がないので飲まなくてはいけません。労働者は貧しいままで、資本家はますます資本を蓄えることになります。

#資本主義のグレートリセット がいわれるまさに現状の格差社会を見透かしたような話です。

 #トマピケティ 氏の #21世紀の資本 に通じる部分がありびっくりしました。

マルクスのいっていたことをピケティがデータによって実証したのだ、と #池上彰 さんはいいます。

ただ結論において、マルクスは「資本主義を打倒しなければならない」と言っているのに対し、ピケティは「資本家の利益を国が税金として取り上げて若い人の教育につかい格差是正をしよう」としていると、池上彰さんは解説してくれています。

資本論は初めに資本主義打倒ありき、で書かれたもので革命のための経済理論、それがマルクス経済学だと見る人もいます。

そのように思われるのには、時代背景などもあったようです。

環境保全と経済成長の両立はできない

関心の高まる「資本論」の関連する書籍のなかで30万部突破という人気を集めているのが #斎藤幸平 さんの「人新世の『資本論』」( #集英社新書 )です。

【『新書大賞2021』第1位!大賞受賞作!!】人類の経済活動が地球を破壊する「人新世」=環境危機の時代。気候変動を放置すれば、この社会は野蛮状態に陥るだろう。それを阻止するためには資本主義の際限なき利潤追求を止めなければならないが、資本主義を捨てた文明に繁栄などありうるのか。いや、危機の解決策はある。ヒントは、著者が発掘した晩期マルクスの思想の中に眠っていた。世界的に注目を浴びる俊英が、豊かな未来社会への道筋を具体的に描きだす。

人類が直面する気候危機の克服に向けた道筋を描き、脱炭素化と経済成長の両立は「 #幻想 」だと言い切っています。危機を解決する最善の道として新しい「脱成長」論を提示し、晩期マルクスの思想から電力や水、教育などの公共財は地域住民の自給自足で管理しましょうとする市民営化のコミュニズムを説きます。

この本は、 #中田敦彦 さんが動画にてわかりやすく解説してくれてますが、#地質学 #環境学 #経済学 と幅広い学問の用語が出てくるので、それなり知識がないと読めない難しい内容でいっぱいです。

著者の斎藤幸平先生は、2019年当時から、人類存亡の観点から #資本主義の終焉 を視野に入れて議論されてきています。

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2021/5/30追記 「環境問題からたどりついた資本論とは」タイトル変更、画像変更

資本論へのきっかけはSDGsとする部分を削除


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