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【目印を見つけるノート】828. デトロイトにあるのですか

今日はふっと思ったテーマにします。

うちには、ふたつ額装された絵があります。
両方とも原画を印刷したものだと思います。ひとつは通番付き。

玄関には猫の絵。

特に猫好きということではなくて、いい景色だと気に入ったので購入しました。旅先の長崎で見つけてつい買ってしまったのです。お値段は12,000円ぐらいでした。後にも先にも旅先から額を持って帰ってきたのはこのときだけです。どなたの絵なのかしら。通番は分かるのですが、サインがね、読めません😅

もうひとつはマリー・ローランサンの絵の印刷。

アートプリントと言っていたかしら。この絵はとてもとても気に入っていて、ずっと掛けています。私は勝手にタイトルを『聖母子像』だと思い込んでいましたが、実はシンプルに『母と子』でした。額込みで5,000円ぐらいだったと思いますが、よく覚えていません。

部屋に掛けるのにいいなと思う絵があります。うちのふたつはそのような絵ですね。好きな絵というと、アングルの『グラン・オダリスク』とかウォーターハウスの『アリアドネ』、ラファエロの『ヴェールを被る婦人の肖像』……あら、女性の絵ばかり、他にもたくさんありますが……部屋に掛けるというとちょっと雰囲気が合わないのです。リャドなどは私的にお部屋向きですね。よく売っていますが、今は買いませんのであしからず。

マリー・ローランサンの展覧会には7年前に行きました。たまたま、旅先で出くわして入ったのです。(7年前の記事です)

私の読んだ評伝では晩年、寂しく孤独のうちにあったように書かれていましたので、そのイメージで見ていたのです。でも、最晩年の絵がとても明るい。光が射している。そして、彼女がよく背景色にしていたグレーをほぼ使っていない一枚に出くわすに至りました。「あれ、読んでいたのと感じが違うぞ」と思って、バイオグラフィーを戻ってもう一度見たのです。
最晩年、彼女には身の回りの世話をしてくれる女性が付き添っていました。それはおそらく、名目上は使用人でもパートナーでした。養女になったようですけれど。その方をモデルに描いた絵がとても明るかったのです。光を感じられる。愛を感じられる。

評伝で語る必要はない。
絵はそれだけで雄弁に語っている。

私は、
「マリー、よかったね、幸せそう」
とつぶやきました。
愛は救いです。

穏やかな、信頼できる愛があるっていいなと思いつつ、浜松の風に吹かれていました。

さて、うちの印刷絵ですが、ネットで検索したところ、色合いが見事に違う。3色分解でいえば、YとBL強めだったり、MY強めとか……うちにあるのは「半調」(すべて50%落とす)かと思うほどです。ふっと、カラー校正に口うるさかった過去を思い出しました😅 今はディスプレイ上ですし、無体だなと思いもするのですが。

そこで、「原画はどこにある」と探しました。近くなら見に行けますが……遠い🙍
デトロイト美術館でした。

デトロイトか。
この曲がまっさきに浮かびます。
KISS『Detroit Rock City』

前振りがありますが……ローランサンとは対極かもしれません。
この歌を口ずさみながらデトロイトに行ってみたくなりました。

それでは、お読みくださってありがとうございます。

尾方佐羽

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