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【目印を見つけるノート】854. 三日月さんと橋の上で

雨がしんどいです。気圧をならすスゥイーパーはないでしょうか。

エルヴィス・コステロさんが彼のグループ、ジ・インポスターズでツアーをされるのですが、「何の曲を演奏したらいいかな」とインスタグラムに書かれていました。

思わずコメントを入れそうになりましたが、ここにそっと置いておきます。気づいてくれるかな。

そうですね、この曲はいろいろな意味で今の一番目。
Elvis Costello & The Attractions
『[What's So Funny 'bout]Peace, Love and Understanding』

いろいろな意味で、もちろん自分にとって、大事に聴いている曲ですが、「平和とか愛とか、お互いに分かり合うことの、いったい何がおかしいっていうんだい」という、ワンクッション置いたストレートさが好きです。基本、ちょこっとひねているのが、当初からこの方の「味」だと思います。

おそらく、本当にリクエストを取るなら、『Alison』とか『She』などの美しいバラードや『Veronica』のようなポップな曲、あるいは初期の『Pump It Up』のような曲が挙がるのだろうと思います。私もそれらはぜひ出したいところですが、ちょっとひねています。

『Don't Let Me Be misunderstood』

この曲はカヴァーで、それこそ錚々たるアーティストの方々に歌われています。元はサンタ・エスメラルダさんでスパニッシュでアップテンポです。『悲しき願い』という邦題がついて、日本語ヴァージョンもありましたね。尾藤イサオさんでした。
コステロさんのヴァージョンは切々と歌う感じで、本当にいい声なのです。それは前からずっと思っていました。好きなのです。

『Mr. Crescent』

最新アルバムに入っているこの曲も本当にいい歌声です。アコースティックギターの響きとよく合って。『Mr. Moonlight』ではなくて、『三日月さん』なのですね。まだ満ちていない月という憂いのあるイメージはコステロさんの声に合っているようにも思います。
対になっているのがSister Honeyなのも素敵です。
これをライブで聴けたらいいなあと思いましたので、置いておきます。

さて、
銀座にある広島のアンテナショップ『Tau』に前に行ったときに見つけたものを。

『この世界の片隅に』の手ぬぐいです。結婚して広島から呉に住むことになった、すずさんのお話はコミックスからアニメ映画、ドラマになりましたのでご存じの方も多いと思います。

彼女は戦争というどうしようもないものに巻き込まれていくのですが、それだけでこのお話を見るのは皮相な気がします。例えば、夫の家にポンと入って馴染んでいくというのは、いつでもなかなかなものです。そんな奮闘や夫の過去への葛藤など、ある女性の日常だと思うととても身近に受け止められます。
戦争はどんどん彼女の日常を浸食していく。
そして、
実家の広島に行こうとしていた日に……。

人数で見ると、記録になってしまうのです。それがひとりひとりの日常だと知ることで、事実は本当の重みを持つのだと思うのです。
それは、今の世界のどこでも同じだと思うのです。この手ぬぐいを見ながらそんなことを思います。

今日は曲を先に出しましたのでこの辺で。
それでは、お読みくださってありがとうございます。

尾方佐羽

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