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【目印を見つけるノート】40. このとき、この場所で

きのうは9回、救急車の音が聞こえました。

きょうはちょっと明るい感じのものを。招き猫にオレンジカルサイトです。取り合わせの妙と言いますか、オレンジがいいなと思いました。こいこいhappy。

⚫In the right place, at the right time

ふっと思い出した、中学のときの話を書きましょう。

今思うと私の学年はどうもアグレッシブというかプログレッシブだったようです。やんちゃとまじめのバランスがよかったからか、クラス討論も盛んでしたし、クラブをいくつか立ち上げました。もちろん「みんな仲良し」ではないですが、人と人にさほど垣根はなかったし、濃かったです。
いまの私のけっこうな部分は中学の頃が基礎になっています。

さて、そんな風に立ち上げた中に、『フォークソング同好会』というのがありました。私はなぜかガットギターを持っていてエレキギターを買う予定ということで、立ち上げメンバーに入っていました。とはいえ、練習に顔を出していただけで……ガンガン進める同級生たちを「すごいな」と感心して見ていました。

「でも、『フォークソング同好会』っていうのはなあ」
「Kは吉田拓郎が好きだからいいんじゃない」
「せめて、『軽音楽同好会』ならなあ」
「学校でそれはダメって」
「いや、それなら、『重音楽』だろ」
(一同笑い)
そのような会話があったような、なかったような。

この同好会はじきに部になるのですが、重音楽(!)バンドのIくんと私はリードギターとリズムギターをすることになりました。グレコのSGを弾くIくんは女子とほとんど話をしないニヒル(シャイ? )な男子でしたが、私とは侃々諤々になることがありました。さすがに練習のときにはしませんが、一度部会のときに2人の侃々諤々で時間を使いすぎて、バンマスドラマーが間に入ったこともありました。
私からすると、嫌いではなくてその逆。「この人ととことん話したい」という気持ちだったのです。
不器用だなあ。

そのような感じで、Iくんとはあまりよい関係は築けなかったのですが、たった一度だけ何か通じたような時がありました。

私は60年代のフラワームーヴメント、たとえばモンタレー・ポップ・フェスティヴァルに出ていたジャニス・ジョプリンやジミ・ヘンドリックスに憧れていました。
「ああ、60年代に10代だったらよかったな。あの時代にいたかったな」とIくんに言いました。

「そんなこと言ったってしょうがねぇじゃねーかよ……」

Iくんはそう返しました。
言葉だけ見れば全面否定なのですが、何となく、ほんの少しの肯定が感じられたのです。

「そうだね……」

以降をみても、通じた感じがしたのはこの1回だけでした。しょうがないなあ(苦笑)。
Iくんとは(同じ年の)同じ誕生日だったので、「磁石の同じ極のようなものだったのかもしれない」と今は思います。

とあるギタリストの方が彼にちょっと似ていて、今でもその方を見ると連鎖反応で思い出すのです。

1960年代にティーンエイジャーでいたかったかと言われれば、今は特に思いません。綺羅星のようなミュージシャンを確かにナマで見てみたいですけれど、今は今の綺羅星がいます。

あの中学の、あの学年にいたことに感謝しています。

このことだけでもいろいろ思うことがあります。ぜんぶ当たり前のことなのですけれど……。

与えられたこの場所とこの時間、そこを生きればいいのかなって。
あの時間の、あの場所で、あの人に会いたいと思っても、自分は今ここにいるだけ。

会える人には会えるし、会えない人には会えない。

会う人すべてと重なりあえるわけではない。だから、会うことを大事にしたいと思える。

そのようなことになるのかなと。
ちょっと、説法になりましたでしょうか。

今は歴史を書いているので、なおさらそう思います。
いろいろな時代に飛べて、登場人物をつぶさに見られたら、その舞台をつぶさにチェックできたらーーと思わないでもないですが、「今ここに、現実にいる自分」の視点や感覚で当時の方々に問いかけ、対話するように書くことに意味があるのではないかと。

そのようなことができればいいなと思います。

In the right place, at the right timeということでしょうか。

ジャニス・ジョプリンも歌っています。
「Get it while you can」
はい。

さて、今日の小説の更新分にかからなければ。


⚫お籠りクラフトとばらと

きのうは、またまたうちにあって使いそびれていたビーズをいじってみました。

チェコビーズの大きい!サクラ色のビーズをこれまたありあわせのパールでつないでみました。気楽なゴムブレスです。腕時計みたいですね。

地肌につけるものですし、ブレスは特にぶつける(こする)率が非常に高い。そうならないようにエレガントに振る舞えればいうことはないのですが……日常にさっくり使えるブレスっていいなって思います。ゴムブレスは天然石を付ける方が多いようにも思いますが、ちょっと粋なデザインがあってもいいのかなって思います。

今回のベランダスタジオ、お気に入りのキルフェボンの箱にご登場いただきました。この箱が好きで偏愛しています。
もちろん果物いっぱいのタルトもたまりません。

うーん、しかし、こんなにビーズを備蓄していたのかと自分でも驚いています。金具などのパーツの方がどんどんなくなり買い足す羽目になりました。
そして、出来上がったものがうにゃうにゃと増殖しています。

さて、ばらです。
きのうの夜からもうざらざら黄砂を感じましたので、穴を空けた袋を被せています。しなくてもいいのかな? 何となく。

そして、ジャーン。
数日前にイングリッシュラベンダーの鉢を買いました。ばらだけでは淋しいかなと思いました。こちらは花が少し咲いてきました。咲いた茎は剪定しないといけないようです。

それではまた、ごひいきに。

おがたさわ
(尾方佐羽)

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