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「よくしゃべる変な人だな…」Voicy共同創業者が明かす代表・緒方との出会い 【声の履歴書 Vol.8】

はじめまして。Voicy共同創業者の窪田雄司です。

このnoteは代表の緒方がVoicyの歩みについて書くシリーズですが、第8回目は前回前々回で登場した私・窪田がゲストライターとして語っていきます。

いろいろあって緒方と一緒にVoicyに取り組みはじめてから約5年。いま思えば2人の得意分野が完全に分かれていたことが創業初期には随分役立ったと思います。おかげで貴重なリソースを100%振り分けることができました。

というわけで、今回は僕の側から、緒方との出会い、そしてVoicy創業初期の苦労を振り返ってみたいと思います。

Voicyの昔を振り返るシリーズ、まだまだ続きますので、よかったらこのnoteをフォローしてみてください。

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(どうも、窪田です)

よくしゃべる、変な人だなと思ったけど…

緒方さんと初めて会ったのは、とあるイベントの途中でした。僕が緒方さんの会社がやっている技術者向けイベントに行って、遅刻したら席が空いていなかったので後ろのスタッフ席に座らされて、その時に隣の席にいたのが緒方さん。

そこでしばらく話したんですけど、最初の印象としては、すごくよくしゃべる人だなっていう(笑) CTOのイベントに勉強しに行ったのに、登壇してるCTOのお話があまり聞けなかったのを覚えています。

隣の緒方さんがひたすら話しかけてくる中、「登壇してるあの人の話、ちょっと気になるんだけどな…」って思いながら聞いていました。

でもまあ面白そうだったので、その後「ちょっと飲みに行きましょうか」みたいな感じでFacebookでやり取りして。初対面だとちょっと怪しい人ですけどね。でも僕も変な人好きなので楽しみにしていました。

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飲みに行くと、もともと緒方さんが考えていた事業アイデアみたいなものがいくつかあって、5〜6個かな、もっとかな。「こういうのを考えてるんだよね」って、パソコン広げてパワポ資料を見せられました。それがすごく面白そうに感じたんですよね。

そのころ緒方さんはネットサービスを企画する集まりを定期的に開催していて、ちょうどその2〜3週間後くらいがみんなで集まる日だと。来ますか?って言われて、もちろん「はい、行きます」。

僕はずっと受託の開発をやってきたので、基本エンジニアしか関わりがなかったんです。その集まりにはデザイナーとかいろんな人が来ると聞いたので面白そうだなと、かなり気軽な感じでフワッと行きました。

とはいっても、僕はそのとき社外で活動していきたいとか、独立したいとか、そういう気持ちは全然なかったです。緒方さんの会もフワッと集まって、楽しいことやろうぜぐらいのノリだったのが良かった。

逆にそれがすごいガチで、「俺たちすごい事業を考えて将来ビックになるぞ!」みたいな感じで熱く迫られたら、逆に行かなかったと思いますね(笑)

プロジェクトの進みが遅いので会社を辞めた

その後、緒方さんたちとは月1ぐらいで集まって、「イマココナラ」(第2回を参照)というサービスをやってみようと決めて、モックを作ったりしてたんですけど、だんだん回を重ねるたびに人が来なくなっていきました。

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最初はたぶん10人以上いましたね。まあよく考えたら最初からにしては多すぎるんですけど。

でもどんどん減っていって、だいたい来るのが僕と緒方さんになってました。そんなタイミングでまだアイデア段階だった「Voicy」にフルコミットしようという気持ちが僕の中で出てきました。

心境の変化じゃないんですけど、やっぱり仕事後に集まるだけだと進みが遅い。やるならやるで、ちゃんとやりたくなったんです。会社で担当していたプロジェクトも一段落して、ちょうどいいタイミングだったのもあります。

Voicyに関しては自信があったわけじゃないです。正直、今みたいに伸びるなんて思ってなくて、でもとりあえず何か面白いことはやりたい性分ではありました。

自分でも行動力はあるほうだと思うんですよね。会社を辞めても、エンジニアなら何かしら仕事はあるので、そこまで真剣に考えていませんでした。ふわっと辞めましたね。

緒方さんが「窪田は割と軽い気持ちで冒険しちゃうタイプ」って言ってましたが、まさにそういう感じですね。

創業者2人の強みが真逆の方向だったのが幸いした

起業家としての緒方さんの強みを挙げていくと、まずはいろいろな会社を見てきたので、事例やトレンドに詳しかったり、もともと持っているコネクションが多かったりするところ。

あとは発想方法が他の人と全然違います。王道のやり方にとらわれず、かと言って決して無視もせず、絶妙なアイデアがポンポンと出てくるところはすごいなと思います。

そして人を巻き込んでいくのが圧倒的に得意。それは今も昔もVoicyに良い人が、一時的なメンバー含めてたくさん集まってきてくれているのも、その巻き込み力の強さだと思います。

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(ミーティングにいろいろな人を呼んでくる緒方さん)

自分たちでできないところはすぐに人を巻き込んでカバーしていくというのは、スタートアップの初期においてはすごく大事な能力です。

結局、僕らはお互いの得意分野と苦手分野が真逆でした。それこそ僕はファイナンスなんかよくわからないですし、逆に緒方さんは技術がわからないですから、お互いに口を出すこともないです。

何かタスクが発生したときに、これどっちがやる?みたいな話をした記憶がほとんどないです。自然発生的に、どっちがやるっていうのは決まっていきました。

創業当時って2人しかいないわけですから、重なりあう部分がなくて、いい感じにバランス良く長所が噛み合っているのが大事です。そこはすごく良かったと思います。

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(Voicyの最初のオフィスにて)

Voicyを開発したときの苦労を振り返る

最初Voicyサービス・アプリを作る中で大変だったのは、参考にするサービスがあまりなかったので、何を見ていいのかとか、何がスタンダードなのかもわからなかったところです。

自分自身もゼロからサービスを作るのは初めてでしたし、音声に関するアプリなんてほとんどありませんでした。本当に手探りの毎日でした。

Voicyアプリのフォロー一覧の画面は、「ポケモンGO」のポケモンが並んでいる画面から「これじゃない!?」ってアイデアを着想しましたし、なぜか「星のドラゴンクエスト」みたいなゲームアプリからも影響を受けました。

ゲームアプリって良くできていて、画面上にいろいろな数字やボタンがたくさんあるのに、全然ごちゃごちゃしている感じがしない。すっきりとまとまっているんです。最初は音声とは関係ないアプリばかり見ていましたね。

でも僕と緒方さん、得意分野はかぶっていないですけど、明らかに2人とも苦手な分野がデザイン。綺麗にまとめるとか、配色とか、絵を描くほうのデザインはたぶん2人とも致命的にダメだったので苦戦しました。

初期のモックとかロゴとか見ると、デザインがかなりひどいです。これ見て、イケてる!とか本気で思ってましたからね(笑) 

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(Voicyの初期のロゴの1つ…)

その後、デザイナーの京谷さんが正式メンバーとして来てくれたのは心強かったです。それで経営とエンジニアとデザイナーみたいな感じで、なんとかバランスの良い構成になりました。

あの日、イベントに遅刻して行ってよかったーー。

緒方さんとの付き合いも5年ぐらいになりますけど、振り返ってみるとやっぱりVoicyで挑戦してよかったですし、面白いことをやらせてもらえてるなと思います。

そのまま会社にずっといても全然よかったんですけど、いまみたいにゼロから作る経験は得られなかったと思いますし、技術面でも当時は一部のサーバーサイドしか担当していなかったので、アプリを作るなんて考えられませんでした。

1人のエンジニアとしても視点が上がって、物事の見方が変わってきたと思います。結果的に、あの日のイベントに遅刻して行って良かったのかもしれません(笑)人生の転機になりましたね。

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こんなふうに、たまに2人で当時のことを振り返ることもあります。

――続きは次回(マガジンにまとめていくのでよかったらフォローお願いします)。

声の編集後記



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