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Voicyをつくる前に考えたビジネスアイデアとは…【声の履歴書 Vol.2】

こんにちは。Voicy代表の緒方憲太郎です。

Voicyがこれまで歩んできた道のりについて書くシリーズ。第2回目の今回は、僕がベンチャー支援の会社を辞めて、起業に向けて動き出すところからです。

まだまだVoicy創業にはたどり着きません。長いシリーズになりそうなので、よかったらnoteをフォローしてみてください。

会社員時代から趣味で事業計画書をつくっていた

ベンチャー支援をしていたら、やっぱり自分でも起業したくなって会社を辞めたわけですが、実は会社の仕事をしながらも常に事業のことは考えていました。趣味でいろいろな事業計画を作ってはクライアントや人に渡してたんです。「おたくの会社だったらこういうこともできるよね」と。

それがけっこう喜んでもらえるようになって、そこからちょこちょこ自分で新しいサービスを作るようになりました。でも作って遊んでいるだけ。僕は完全に支援役が天職だと思っていたので。

自分でプロダクトをつくろうと思ったきっかけは、「Startup Weekend」(スタートアップ・ウィークエンド)というハッカソンイベントでした。そのハッカソンにはメンターとして呼ばれて参加していました。

その時に仲良くなったデザイナーのメンターとエンジニアのメンターと3人で、2日間ガチで自分たちでサービス作ってみました。本当は2時間ぐらいメンタリングするだけでよかったのに、ハッカソンにも本気で取り組みました。

ただそれがめちゃくちゃ面白かった。そのときのテーマが「ヘルスケア」だったんですけど、僕が企画とアイディアを出ししてビジネスモデルまで考えて、デザイナーの人とエンジニアの人が起こしてくれるみたいな座組みで、「寿命を計測するアプリ」を作りました

これはどういうアプリかというと、自分の健康状態を入力したり、あるいはスマホを持って歩いたり運動したりすると、その人の寿命が仮想的に延びるんです。「あなたはいまの運動で何秒延びました」とか「昨日の飲酒で何秒縮みました」とか、結果がリアルタイムで出ます。

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そこに「寿命が延びた分でここ行きませんか?」っていうクーポンが出る仕組みを付けました。1週間延びた人には旅行のクーポンが出る、2時間延びた人にはカラオケのクーポンが出るとか。

人の寿命は孤独と比例しており、友達の数が寿命を延ばすとも言われていたので、SNSでいろいろな人と繋がりながら、皆で寿命を延ばしていく。そうやって仮想の自分の寿命と戦って残り時間を意識していけば、もっと人生を面白く生きられるんじゃないか、という思いで企画しました

これがすごく評判良かったんです。やっぱりモノを作るの楽しいな、好きだなと思うようになって、そのときのメンバーとはそれからも定期的に集まってました。

そしてあるとき仲間に加わってきたのが、後に一緒にVoicyを創業することになる窪田雄司でした

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「暇の共有」でピッチイベント決勝へ

窪田も含めてメンバーみんなで次にやろうとなったのが、「イマココナラ」っていうちょっと聞いたことあるようなサービスでした(笑)。

これは自分の空き時間を共有するアプリです。「いま何分空いてるか」っていう時間をできるだけ小刻みに入れるんです。友達が来るまでとか、電車が来るまでとか、仕事が始まるまでとか、10分、15分でもいいです。

その情報とGPSの位置情報を投稿すると、Googleのマップと連動して、「1杯飲むならここ」とか、「マッサージするならここ」とか、隙間時間を埋める提案をしてくれます。

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いま15分暇だから、「15分」って入力したら、時間をつぶせる体験がリストに上がってくる。それでいろんな人が自分の暇な時間をどんどん入力していくと、暇な人のヒートマップができるわけです

アメダスじゃなくて、「ヒマダス」なんて呼んでいました。日本中のヒマダスが出ると町づくりとかに使えたり、いろいろな会社やお店と暇な人たちをマッチングさせられるんじゃないかって考えました。

それを京急さんとドコモさんのオープンイノベーションピッチイベントに出したら、なんと決勝まで残りました。他は全部スタートアップのちゃんとした会社なのに、自分たちは「緒方&窪田」っていう(笑)。 会社じゃないし、ただの怪しいおっさん2人でしたね。

結局そこは決勝で落ちてしまいました。「なんだよー!」って悔しさもすごくあったんですけど、そのときの経験はすごく面白かったです。こういうどこにもないサービスを作るのはやっぱり楽しいよねって、やたら盛り上がりました。

それが2015年5月くらい。まだVoicyなんて影も形もない頃です。

そしてまた僕が「いいアイデア思いついた!」って窪田に言ったとき、頭の中には2つのサービスが浮かんでいました。

1つはVoicyの原型となるアイデアで、もう1つは実はVoicyよりも筋が良いんじゃないかと思えるアイデアでした

――続きは次回(マガジンにまとめていくのでよかったらフォローお願いします)。

声の編集後記


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