大川雑魚

大川雑魚

記事一覧

山のダンスはどこかおかしい。 山はどんな音の流れにも身に委ねることができる。まるで関節など一つも存在していないかのよう 山は、いつも地面から数センチ浮いている。踊…

大川雑魚
1年前
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新・今宮

昨年の初め、母方の祖母が死にました。わたしの記憶の中の祖母はちいちゃくて丸っこくてやかましくて、全然母に似ていなかったから、死に顔を見て、とてもびっくりしました…

大川雑魚
1年前
6

きゃう

忘年会終わりの人たちを見た。別れがあるのに楽しそうにしていて、半径5メートルくらいを自分たちに染めていた そのさらに向こうで私はちぐはぐの服を着て、裸足につっかけ…

大川雑魚
1年前
6

っていた小学校の踊り場の、大きすぎるかがみでいつも自分のこと見ていた どうして、みんなは毎日同じ顔なのに私だけ毎日かおがかわるの? 卒業アルバムの写真撮る日とか…

大川雑魚
1年前
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夏の魔物2017年9月10日

人と話すと、頭痛くなるからひとりがいー 私が夜中に泣きながら、豆電つけた部屋の中で顎震わせて、こぼれた言葉はくやしいだったね

大川雑魚
1年前
3

温かいご飯食べたいけど、なんかそれすら許されない気がしてるの

帰り道いつも暗いし少し怖くてしかも雨だから大きな声で中島みゆきの悪女をうたって街燈のない道歩いたけどなんか逆効果な気がしてでもね明るい歌が思いつかない温かいコン…

大川雑魚
1年前
6

靴下の替えは持たない 美容院には行かない

恋が恋であることが少し理解るようになった気がして、それが、とてもやさしく、かなしいことのように思います。 恋が現れ、まるで病気にかかったようになることと、恋との…

大川雑魚
1年前
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私が心から好きになれるものがこの世には存在しない、とつぶやいて喉を掻き切って、死去

物語は物語に干渉しない 身体が弱いそれは外側から見たらちゃんと淡い けれどそんなこと無かった浅い川の排水口から流れ出る赤茶色、身体に流れる 女の子ってなんか、基…

大川雑魚
1年前
7

お米が炊けるのも待てない

彼女が死んだのは、とても暑い日でした。 夕方に彼女がバス停へ向かっていると、途中に不自然に立ち止まる人がありました。 バス停に着いて、しばらく立っていると、日差…

大川雑魚
1年前
2

ずっとアリバイ工作

朝起きて一番に、食事のことを考えます。 だけれども手には霧吹きを握って、顔に吹きかけたら、そのまま日焼け止めを塗ってベビーパウダーをはたき、寝癖を直します。 寝…

大川雑魚
1年前
1

冷蔵庫のぶどうを絶対に持って帰る

床に布団を強いて寝るのが好きで、でも、そのことを少しの間忘れてしまっていました。 部屋にある立派な、まだ新しいベッドを引きずって部屋の奥の壁にくっつけました。そ…

大川雑魚
1年前
1

指先の皺 メモ

職場の隅の、暗い通路のゴミ箱に、安倍さんの訃報が載っている週刊誌が捨てられていました。 私は私が死ぬときのことを考えました。 胃袋は、たくさんの牛乳で充たされて…

大川雑魚
1年前
4

グミ 弘明寺

皆さん元気ですか。私はもう元気かそうでないかの物差しをすてました。 今度こそいよいよと思っても、またどうせ助かってしまうのもわかっていて、その延命で私が獲得でき…

大川雑魚
2年前
3

内15mm東急ハンズ

スマートフォンの容量が残りわずかとのしらせがありました。何もクリーンアップしたくないけれども、全て無くなっても特段困ることもないのだと思います。そうなっちゃえば…

大川雑魚
2年前
4

麻原彰晃

ツイッターに思ったことを小出しにしてしまうと、一つの記事になるほどの量の言葉が出来上がるのが遅くなります。 私の最後の恋人になったんですよあなたは テプラを作っ…

大川雑魚
2年前
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作業場

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大川雑魚
2年前

山のダンスはどこかおかしい。
山はどんな音の流れにも身に委ねることができる。まるで関節など一つも存在していないかのよう
山は、いつも地面から数センチ浮いている。踊っていない時も、浮いている。
山は胡麻ドレッシングを暖かくて少し柔らかすぎる米にかけて食べるのが好き。
山はみんなに囲まれた。山には経験がない。
山は経験がないけれど、今まさに、山を囲むみんなの目の前に置いてあるさまざまの食事が美味しくな

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新・今宮

昨年の初め、母方の祖母が死にました。わたしの記憶の中の祖母はちいちゃくて丸っこくてやかましくて、全然母に似ていなかったから、死に顔を見て、とてもびっくりしました。痩せた祖母は、母そっくりでした。大阪にある祖父母の家は、大好きで、でもわたしがどう頑張っても馴染むことができませんでした。大人数のゲームは嫌いでした。祖父の熱燗、野球とぼやき、叔父と叔母。従兄弟とこたつをひっくり返してする麻雀も、コントロ

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きゃう

忘年会終わりの人たちを見た。別れがあるのに楽しそうにしていて、半径5メートルくらいを自分たちに染めていた
そのさらに向こうで私はちぐはぐの服を着て、裸足につっかけで歩いていて、膣から血がじんわりと体外へ それで、ちゃんと中はあったかいなって思って メルティーキッスのキャラメル味を結局食べられなくて 雨だから死ぬのやめようと思った 

っていた小学校の踊り場の、大きすぎるかがみでいつも自分のこと見ていた

どうして、みんなは毎日同じ顔なのに私だけ毎日かおがかわるの?

卒業アルバムの写真撮る日とか、発表の順番がまわってくる日みたいに一番普通の顔したい日に、一番違う顔になって、寝癖も直らない

だけどみんなはいつでも私が私だって思って当たり前に分かるみたいで、そのことがすごく不思議だった

写真に写るときはいつも、おもってる何倍も

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夏の魔物2017年9月10日

人と話すと、頭痛くなるからひとりがいー

私が夜中に泣きながら、豆電つけた部屋の中で顎震わせて、こぼれた言葉はくやしいだったね

温かいご飯食べたいけど、なんかそれすら許されない気がしてるの

帰り道いつも暗いし少し怖くてしかも雨だから大きな声で中島みゆきの悪女をうたって街燈のない道歩いたけどなんか逆効果な気がしてでもね明るい歌が思いつかない温かいコンビニのオムライス手に持ってるし平気かなあ かばんの中にアポロも入ってるし

何歳になっても傘をさすのが下手すぎるみんな生まれる前に練習したのか

お前みたいなやつは、犬のおしっこを気づかないうちに踏んでしまっていろ

白だけど白じゃない白

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靴下の替えは持たない 美容院には行かない

恋が恋であることが少し理解るようになった気がして、それが、とてもやさしく、かなしいことのように思います。

恋が現れ、まるで病気にかかったようになることと、恋との継続的で普遍的な日常を手に入れて、そうすると、恋は恋ではなくなります。

恋に恋して非日常

日常は、退屈だから

たくさん恋をしました。今もずっと、数え切れないほどのひとやものに恋をしています。だけど、私は彼らに対して狂わないでいること

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私が心から好きになれるものがこの世には存在しない、とつぶやいて喉を掻き切って、死去

私が心から好きになれるものがこの世には存在しない、とつぶやいて喉を掻き切って、死去

物語は物語に干渉しない

身体が弱いそれは外側から見たらちゃんと淡い

けれどそんなこと無かった浅い川の排水口から流れ出る赤茶色、身体に流れる

女の子ってなんか、基本的に可愛くてすごいな

満員電車で男の人が

立ちん坊 と送っている

家で帰りを待つ千恵子に

家庭を持つ男性も満員電車で立ちん坊

私もその隣で、立ちん坊

さるぼぼと小さく声に出したらぼぼのとこだけ

んぱんぱと音が出た

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お米が炊けるのも待てない

彼女が死んだのは、とても暑い日でした。
夕方に彼女がバス停へ向かっていると、途中に不自然に立ち止まる人がありました。

バス停に着いて、しばらく立っていると、日差しが強く、肌が痛みます。

よく見るとバス停の先にも一人、先のとは別の人が不自然に立ち止まっておりました。先程の人のいる場所と、その2つの場所はバス停から最も近い、日陰なのでした。

ああ、みんな賢い。
こんな小さな田舎のバス停で、たった

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ずっとアリバイ工作

朝起きて一番に、食事のことを考えます。
だけれども手には霧吹きを握って、顔に吹きかけたら、そのまま日焼け止めを塗ってベビーパウダーをはたき、寝癖を直します。

寝間着から外着へと着替えます。夜は下着をつけないから、身体を締め付けるそれらは私の心をもそのようにします。

台所に牛乳があります。コップへ注いで、飲みます。
食道がカッと熱くなり、全身が涎を流しているように

冷蔵庫を何度も開けたり閉めた

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冷蔵庫のぶどうを絶対に持って帰る

床に布団を強いて寝るのが好きで、でも、そのことを少しの間忘れてしまっていました。

部屋にある立派な、まだ新しいベッドを引きずって部屋の奥の壁にくっつけました。そして、TVモニターや姿見、テーブルを、すのこが丸出しのベッドの上へあげて床に直接マットレスを敷きました。

音楽や本、映画、お笑いの好みでセンスをはかるとき、なんとなく「解っている」側の意見によってしまう気がします。そういうとき、その「解

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指先の皺 メモ

職場の隅の、暗い通路のゴミ箱に、安倍さんの訃報が載っている週刊誌が捨てられていました。

私は私が死ぬときのことを考えました。

胃袋は、たくさんの牛乳で充たされていたいと思いました。

人が、なにかを手にすることそのもので、幸福になることはできないのなら

人は、なぜ不幸へと向かってしまうのでしょうか。痛みを感じることで、一度味わって飽きてしまった、平凡ということのしあわせの味を、その場を離れる

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グミ 弘明寺

皆さん元気ですか。私はもう元気かそうでないかの物差しをすてました。

今度こそいよいよと思っても、またどうせ助かってしまうのもわかっていて、その延命で私が獲得できるいろいろが、また、私を強くしてしまいます。ああまた生きてしまった。生きてしまったと。

しかし私は手に入れた。着実に死に近づくことのできる兵器を、手に入れた

職場で隣からなったメロディがかつて幸せだった気がする頃の私の目覚ましと同じ

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内15mm東急ハンズ

スマートフォンの容量が残りわずかとのしらせがありました。何もクリーンアップしたくないけれども、全て無くなっても特段困ることもないのだと思います。そうなっちゃえばいい、とも思う。

喉にシリコンチューブをさして食事を吐き出すようになってから、生活が少し丁寧で上質なものになりました。これは皮肉の他の何者でもありません。しかしきっとたぶん悲しいことでは、ありません。

きっと〜かもしれないことしか、存在

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麻原彰晃

ツイッターに思ったことを小出しにしてしまうと、一つの記事になるほどの量の言葉が出来上がるのが遅くなります。

私の最後の恋人になったんですよあなたは

テプラを作って貼る単純作業をしているとき、私の頭はかなり休まっている感覚があり、気持ちがいいです。

私の最後の恋人になったんですよあなたは

昨日は20時に寝てしまって、0時23分に一度起きて、5時30分に起きました。夢と現実の境目が曖昧になって

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