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なぜわざわざ転職したの?

先日、キャリア相談でメッセージのやり取りをしていて、長い目の文章を書いた。実際、よく聞かれることでもあるので、せっかく書いたのでnoteにも残す。どんな会社からどんな会社に転職したのか、何を思って行動に移したのか、どうやって探し、どう不安を解消したのかについて。

転職Before/After

私が転職したのは2017年秋。それまで新卒から約10年務めた地元の医療機器メーカーを退職した。近所のおばちゃんだと名前を知らないようなB2Bメーカーながら、県内では時価総額トップを誇る優良企業ではあった。

新卒時の志望動機なんて今となってはアヤフヤなもので、思うところに変化があったからこそ転職したとも言える。初心を思い出すと、「万人にとって無関係ではない健康に携われる」「技術の価値を理解する人に使ってもらえる」あたりに魅力を感じていた。

主力製品のソフトウェア開発に携わるうちに、内部設計から要求仕様へと上流に守備範囲を広げた。間接的には万人の健康に関わる仕事をしながらも、直接の関心は「簡単便利に使える」ことに向かう。技術から人にも関心を持つようになるとともに、「簡単便利の先に人を幸せにしているのだろうか?」などと考えるようになった。

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一方で転職して4年ほど働いている今の企業は、近所のおばちゃんでも知っているようなB2Cではあるけれど、私が入る前に経営難があり外資によって建て直された。給与水準としては下がるので、「どうしてわざわざ転職するんだ?」と聞かれたりもした。

またしても最初の志を忘れてしまう前に、転職時の心境をスナップショットとして書き残す。

順風満帆ゆえの閉塞感とアクション

もともと務めていたのが優良企業なのに「このままでよいのだろうか?」疑問を持っていたポイントは以下だった。

1. 既存事業が堅調すぎて、新規事業が既存事業と比べられて潰されてしまう
2. 論理的思考を過信しすぎていて、クリエイティブを軽視している
3. 新商品を作れば売れてしまうため、体力勝負・長時間労働で勝負しがち

私なんかに心配されなくても、むこう10年は問題ないくらいの体力ある会社ではある。ただ、次の事業の柱を立てるような有効打なしに、私が勤めあげるまで安泰である保証は無い。当時の経営者は自分が給料を貰う未来のことは考えるだろうけれど、下の世代が退職するまで面倒をみる義理もないだろう。

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もちろん、会社にぶら下がって面倒を見てもらうことだけを期待している訳ではない。仮に、20年後に会社がなくなったとして、元の会社のために特化した能力で外でも生きてゆけるだろうか?持ち運びができる能力が身に付けられているだろうか?...みたいなことを疑問に感じてアクションに移した。

1. 新しい事業が必要とされている環境に身を置く
2. UXデザインを起点にクリエイティブに身を置きBTC型人材に近づく
3. 自由になった時間で、新たな能力を身に付ける

転職してみて思い通りになったか?...で言うと、正直なところ苦労はある。需要があれば or 気が向いたら書くかもしれない。

どうやって転職先を探したのか?

転職まわりの話題でよく聞かれる話。まずは転職先とのマッチングから。

人間中心設計やUXデザインを学ぶ過程で、コミニュティに入り浸っていた。そこで出会ったおじさん(実は偉い人)をメンターとして慕っていて、ある時シェアしておられた求人に飛びついた。顛末としておじさんは私の転職直後にベンチャーへと去ってしまったけど、とにかく転職エージェントは通していない。

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一般論で言えば、エージェントを通した方が出会う数が多い。ただ、当時UXデザイン界隈は狭く、力を入れているような企業はだいたいコミニュティ界隈にいたし、他には技術者を採用するようなデザイン組織が無いだろうなという気がしていた。

転職に不安はなかった?

もう1つよく聞かれる不安に関しては、別の記事に思うところを書いた。人生の分かれ道で、境遇の近い後輩に「そっちは任せた」みたいな内容。

それに加えて、転職前から知り合いが多かったことも助けとなった。イメージとして掴む事ができたし、社外に露出する活動をしていたため、外から見ていて「なんだか楽しそうだなぁ」という漠然としたイメージが持てたことは大きかった。

私が転職してきてからも組織編制があり、自分は外の人達に対して「なんだか楽しそう感」が出せているだろうかとは自問自動する。

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