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劇団でんどろびーむ旗揚げ公演『月まで』

劇団でんどろびーむとはミスiD2021吉川種乃(バンザイマン)が座長を務める劇団。出演者は公演によって変わるため、正式メンバーはおらず、様々な愛について模索していく劇団として、2023年より活動開始。 『月まで』概要🌙あらすじ 推しのアイドルが脱退した。 私は本当に彼女を愛していたのかな。 三人の女が焼肉屋でひたすら駄弁る会話劇。 🌙出演者 桃花:吉川 種乃 由佳:適宜 沢栗:末次 どりる たっくん:早野 宙 由乃(声のみ出演):音煙‪ 莉紗‬ 店員:後日発表! 🌙

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      爪の皮が白く硬くなって、痛みすら感じる冬。 すっかり夏の暑さを忘れてしまった。 夏が好きな私は毎日俯きながら、乗り換えの電車まで歩く。そんな日々を繰り返す。 最近買ったお弁当箱。 冷凍食品の詰め合わせ。 稀に昨晩作ったおかずを入れている。 本当はかわいいキャラクターのふりかけを事務所のデスクに忍ばせて、毎日なにをかけようか悩みたかった。 だけど今は、家にあったごま塩を最後まで使い切ることが小さな目標。 相変わらずの生活の中で、日々駆け足で過ぎ去る時間の中で、今年は幸

      • 永遠が通り過ぎていく

        数時間前に映画「永遠が通り過ぎていく」を見たときの感情をババっと書いた文章です。 言葉にならない感情は尊いけど、それを伝えようとしたことが芸術です、と、舞台挨拶でまこりんが話していたので、その言葉を信じます。 少し酔っているので、誤字脱字はあるかもです。 ***** 今日はまこりんのことを全く知らない友人と映画「永遠が通り過ぎていく」を見た。 映画を見たら、お互い明日の仕事もあるし、解散することになっていたけど、いろんな感情が消化しきれず、結局、居酒屋に寄った。

        • 十一月十一日

          今日こそは銀行に行かなくちゃ。 クレジットカード有効期限が今月で切れる。 青色のカードがないと、私はあの子の写真集が買えない。ずっとカートに入ったままの写真集。 住所変更しないままだったから行方不明になったわたしのカード。 好きな香りを身につけて、お気に入りのコートを羽織る。中には白いレースのワンピース。 衣替えしてもこのワンピースだけは押し入れに仕舞わない。 銀行って嫌い。 平日なのにずっと混んでる。 待ってる間、ふかふかのソファーで本を読もうとしたら、「待ち時間、貯蓄

        劇団でんどろびーむ旗揚げ公演『月まで』

          小さな報告

          Twitterをしばらく休止していましたが、 現在使用しているTwitter(@suetsugu_doriru)は本日、削除することにしました。 ミスiDで頑張ってきた頃の可愛い自分がたくさんいて、手放すのが少し寂しいですが、また一からスタートするぞ、という気持ちで、末次どりるの新しいアカウントも作りました。 アカウント @_ddddddriru_ 夜までには新しいアカウントで今までフォローしてきた方を全員フォローする予定です。 (早速、制限が掛けられてしまって、フォロ

          小さな報告

          「まるで映画だね」というには尊すぎるけど

          おはようございます。 今回は素敵な人たちの話をさせていただきたくnoteを更新しました。 私の人生で自慢したいことなんて、めったにありませんから、どうか最後まで読んでくれると嬉しいです。 *** 昨日、4月18日。 ミスiD2021で知り合えた4人で結成したグループ"ちっちゃいもの倶楽部"が2回目のカフェイベントを行いました。 私は会社員で一般人。 頻繁にイベントを行うことができず、2ヶ月ぶりの開催でした。 今回のイベントは予約制ではなく、イベント時間になるま

          「まるで映画だね」というには尊すぎるけど

          ラブレター

          4月11日のミスiD2021卒業式が終わって、零時を過ぎる頃、私は家の玄関の廊下に突っ伏していた。 さっきまでの空間に馴染んでいた鮮やかなピンクとパープルで統一された衣装は私のクローゼットの中では異色で、玄関前に立て付けられている鏡には今日、惑星に戻ったら一生映らないであろう魔法少女が映っていた。 スカートの後ろに何か貼ってある。 剥がしてみると"末次どりる"と書かれた紙が張り付いていた。 180席以上の座席をそれぞれのファイナリストが間違えないよう、スタッフさんが用意

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          推し、燃ゆを中心に

          明日のイベントで渡すクッキーを作るのにバターを室温に戻して柔らかくしている間、私は先日友人から借りた「推し、燃ゆ」を丁寧にカバンに入れ、サイゼリヤに向かった。 サイゼリヤで食事を注文して待っている間、お子様メニューの間違い探しをやることが私のルーティーンで、期間限定メニューの後ろに小さく隠れているお子様メニューを引っ張り出した。 しかし残念なことに年末にやった内容と全く同じだったので、流れるように元の場所に戻す。 暇つぶしは得意だ。 グランドメニューでも見ながら、「も

          推し、燃ゆを中心に

          バヤリースと似た濃さで

          カレンダーに書くほどの予定がなくて、白いカバーで覆われている手帳は中身も真っ白。 3月からは明るい色の手帳を買おうと決意しました。 ここでは、バヤリースという果汁20%オレンジジュースの、いや、それにも全然満たないくらいの濃度で、小さな日記がまとめてあります。 人と会話をしないことがこんなにも毒であることが伝わるような内容ばかりなので、ぜひ健康的な時に読んでもらえると少しは笑ってもらえるかも知れません。 ********** 〇月〇日、〇曜日 ハンドクリームで保湿

          バヤリースと似た濃さで

          白い部屋

          姉が東京に引っ越してきた翌日、私は会社帰りに新居にお邪魔した。 実家から手伝いに来た母親は、私が部屋の中に入ったときの第一声を姉と賭けていたらしく、私が「広いね」と言ったら、子供のように喜んでいた。 おそらく母の予想勝ちだろう。 姉の愛犬はもう何年もここにいたかのようにその場に馴染んでいるし、大きなリュックと分厚いアウター、指先が出ている手袋を身についた私だけが部屋の中で浮いていた。 元々、今日は食事をするというざっくりの予定のもと、訪れたのだった。 食事をして、一

          白い部屋

          休息の年始

          布団の中でそろそろ40時間が経つのを待ってる。 2021年になったけど、まだ一歩も外に出ていない。窓すら開けていない。これはやばい。 お笑い番組を一通り見て、愛のむきだしっていう3時間57分の超大作の映画を流し見していたら寝ていた。 本当は初詣に行っておみくじを引きたいところだけど、外にでる気力がないからあみだくじを作ってみた。 選んだ? 私は右から2番目のやつにするね! 余談だけど、本当はGIFでおみくじを作ろうと思ったんだけど、スピードがとにかく遅くて辞めたん

          休息の年始

          幻になれない

          地下アイドル幻.noの“この指とまれ!”という曲の中に「この世界が楽しくないわけじゃないんだけど、もっともっと上を見て」という歌詞があって、その歌詞をゆみのが歌っていることに少し感動してしまった。 2020年12月30日水曜日。 幻.noという地下アイドルグループが解散した。 もっともっと遠くに感じていたものは意外とすぐそばにあって、世界を脅かしているあのウイルスによってその未来が近づいたわけでもなく、元々ゴールは決められていたかのように物語の第一章が終わる時が来た。

          幻になれない

          魂が美しいと叫ぶ

          「地下アイドルになりなさい。」 職場から一番近い本屋で見つけたこの殴り書きの文字は模造紙にマッキーペンで書かれていて、妙に味がある。 本のPOPとして書かれたであろうこの言葉は私の心をぐさりと刺すのだ。 その痛みはアイドルなりたいのになれなかった悔しさとか、心の奥底で眠っていた野心を照らされてしまった気づきのようなものとは無縁で、なんでそんな無責任なことを言うのだろうという怒りに近い。 お告げに近しい言葉のはずが、私にとっては全くの空振りだ。 本を読んでいないのにこ

          魂が美しいと叫ぶ

          風に吹かれて散りそうになる。

          死を考えるとき、 ふかふかのベッドだったら どれだけよかったか。 怖い思いをしたので、ここに記録する。 晴れでも雨でも曇りでもない日、私は歩いたことのない道を通り、数駅も離れた駅についた。 その駅のそばには大きな陸橋があって、歩いたら500mはあるような巨大な橋だった。 写真が撮りたくて、友人を残して走って陸橋に立つ。 この写真。 私が眺めている視線の先には河川敷で草野球している少年たちがいた。 まだ、平気だった。 荒川に掛かるこの橋を入り口から出口まで歩いて

          風に吹かれて散りそうになる。

          好きな夜と町の話

          私が大学入学を機に上京して最初に住みはじめた場所が新横浜だった。 新横浜は都会のような繁華街もなく、下町のような商店街もない、中途半端な場所だった。 強いて言えば、新幹線が通っていることや、横浜アリーナがあることから、遠方から来る人たちは絶えず多かったが、そこで居住する私にとってはどうでもいいくらいの特徴だった。 しかし、自粛生活を強いられているときに、この期間が過ぎたらまず行きたいところとして最初に思い浮かんだのも「新横浜」だった。 つい最近、会社終わりにいつもとは

          好きな夜と町の話

          やめるときこそ

          日差しがコンクリートを照らして、暑くなっている。裸足で歩いたら火傷して一歩も歩けなくなるくらい。 最寄駅から自宅までの徒歩12分を考えると、とても気が遠くなる。遠回りでもいいから日陰を渡って帰ろうと思った。 いつもと違う道を選べば、初めて見る世界が当然あるわけで、溶けかけている私の目に映ったのは、街中華の看板だった。 「冷やし中華はじめました」 この一言で私の口内はあの冷えた甘酸っぱさに支配される。 夏を感じさせる季語として、きちんと役割を果たしている冷やし中華はこ

          やめるときこそ