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20代無職ちゃまシアター②|恋する遊園地

今日は遊園地の遊具に恋してしまった女性の実話を基にした作品🎢❤️

皆さんは、モノに執着を抱いたことはありますか??

私はあります。

自分のお金で慎重に選んで買ったものなどは家具だろうと小物だろうと、
「誰にも渡さない!!」
なんて気持ちで抱えます笑
「絶対に汚したくない」
と毎日こまめに掃除したりします。

でも今回の映画はそういう執着や感情とはまたひと味違った機械と人間のロマンス

【あらすじ】*Huluの丸写し
内気なジャンヌにとって、楽しみはアトラクションのミニチュアを制作すること。彼女は幼い頃から通ってきたテーマパークの夜間スタッフとして働き始める。そこで彼女は新たに導入されたアトラクション”ムーブ・イット”に出会う。煌々と輝くライト、美しいメタリックのボディ、熱く流れる油圧のオイル、その全てに魅力されたジャンヌはひと目で恋に落ちる。ある静かな夜、「”ジャンボ”って呼んでいい?」と語りかけるジャンヌ。やがて、彼女の想いに呼応するようにジャンボはライトを灯し動き始めた・・・。


主役のノエミ・メルランが魅力的でフランス映画らしく少し暗くありながらも繊細で風変わりな女性の心情を演じきっている。

ボーイッシュな格好をし、ミニチュア制作に没頭するジャンヌと男を虜にするバーテンダーの母。真反対の母子だからこその葛藤や母親として『機械に恋する娘』を理解できない苦しさ、逆に理解してもらえない娘の悲しさなども描かれている。

また、そんな変わり者のジャンヌに近づく一人の男性上司マークもいるが、彼は非常に怪しい存在だ。
ジャンヌの機械への気持ちに寄り添ったフリをしながら、卑猥な目で彼女をいつも見つめている。

そしてジャンヌと機械であるジャンボの濡場もあるが、それは機械オイルで独特に表現されている。ジャンボが勝手に動いたり、ジャンヌを自分のオイルで愛撫すると、ジャンヌは少し恐怖心を抱きながらもジャンボの魅力にハマっていく。

最近の言葉だと”沼る”ってやつですかね笑

私がこの映画でとてもいいなと思ったのは、母親マーガレットの新しい恋人ヒューバートからの理解。
マーガレットはある日、バーでいつものように働いているとヒューバートがコーヒーを1杯だけ頼む。マーガレットはヒューバートとの体のやり取りを娘に晒すことで、
「機械よりも本物の男の方がいい」
と伝えようとするが、逆効果。

しかしヒューバートは思ったよりも立派だった。
「妻とは別れたが、娘だけ帰ってきた」
きっとヒューバートにも娘がいたから、ジャンヌを重ね合わせていたのだろう。

【確かに彼女(ジャンヌ)は変わり者かもしれない、だがそれが彼女だ】

そういってマーガレットを叱りつけるシーンは、胸がジーンとなった。

マークと手を組んでジャンボを遊園地から無くし、精神病院にジャンヌを行かせようとしていたマーガレットにも心境の変化が訪れる・・・。

機械との恋に一途に走るジャンヌと変わり者として主人公を見る周囲の人々の変化。一体どうなるのか・・・。

続きは実際に映画をご覧ください!

おちゃまより🦕🌷

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