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1歳4ヶ月の君が今、見ているもの。

ずっと赤ちゃんだと思っていた(現在進行形で思ってしまう)次男も、1歳4ヶ月となった。2人目は1人目と違って光の速さで成長をしていっている気がする。
気がつけばハイハイし、気がつけば歩き、気がつけばなんか喋りだした今日この頃。

そんな彼の最近のブームは「みちぇ!みちぇ!(見て!見て!)」である。ほんの些細なことも彼にとっては一大事。手に取った空のペットボトルを高らかに掲げ、目をキラキラと輝かせながら放つ覚えたての「みちぇ!みてぇ!」は、勇ましさのなかに神々しさをも感じる。まさにフランス革命の絵画のようだと思った。

フランス革命の絵画

もちろん、誰かが確認するまでそれは続く。確認し終えたと思ったら、5秒後には革命が始まっている。家事など進まざること山の如し。彼のゴールデンタイムには、怒涛の「みちぇ!みちぇ!」か「まんま」しか語らない。特に死ぬほど忙しい夕方に多い、やめてくれ。

誰でもいいから、見てほしい。見てもらわないと止まらねぇ!という状態の次男は、私だけでは飽き足らず、長男にも「みちぇ!みちぇ!」と迫りだす。「うん見たよ」「みちぇ!みちぇ!」「みたよー!!」「みちぇ!みちぇ!」「だーかーらー見たってばぁ!」としつこすぎて毎日怒られている。喧嘩の原因は、十中八九コレである。

次男がこの世に産まれてから、1人の目の時よりも倍速で、日常が過ぎ去っていくように感じる。もちろん、目に見える次男の成長を実感はしているが、赤ちゃんから幼児へ、自我が芽生えつつある彼の気持ちを、私たちはちゃんと理解できてるのだろうか?という思いが頭の片隅にあった。

旦那さんも私も、長男長女。長男の気持ちはなんとなくわかっても、次男の気持ちについてはイマイチ、ピンときていないところもあると思う。
1歳4ヶ月の彼には今、なにがみえてるのだろう。今一度、彼の目線に立って考えて見たいと思い、次男の好きなもの、苦手なもの、ブーム、成長過程などを徒然に思いつくまま書き出して見た。

好きな色は青色。身の回りの青は、俺の色状態。
毎朝のルーティンは、兄が幼稚園に行った後
作っていたブロックシティをこっそりぶっ壊すこと。
人の食べ物ほしいマン(特にじぃじの食べてるもの)
食べているものをくれるまで諦めない屈強な精神。
本格和食侍。出汁と根菜系が好き。洋食など食わぬ。
でもマックのポテト大好き、海苔、大大大好き。
だけど、3度の飯よりおっぱい。
電車、車好き。(カンカン、ブーブー)
動物怖いけど好き、ビビり散らすけど動物に優しい。
長男の赤ちゃん帰りに味を占めて、
長男の真似をしながらバブバブとハイハイをしだした。
いただきます、ごめんのジェスチャーは超一流。
怒られそうやばと思ったらにこやかに場を和ます。
イタズラはこっそり静かに忍びの如く。
バレたら😊。

怒ったら真顔で静かに机を叩く。
叩くところなかったら、叩くものを探して叩く。
だけど気性は、おおらかな方だと思う。
考えるな感じろがモットーなので、
痛さに対しての学習能力は皆無。
石橋を叩いて渡ることはしない、
ぶっ壊して飛び越えていくタイプ。
公園は庭、スーパーも庭、どこでも爆走。
抱っこより歩きたい。
あまりぐずらないが、一度泣き出すとヤバい。
大浴場は少々苦手。
お風呂でばぁばが髪の毛洗ってる姿に戦慄して、
見てはいけないものを見たかのように泣く。
白いふわふわした可愛いものがすき。

テレビを見て何故か「わぁ〜お」を連呼。
冷蔵庫でジュースをみつけたらくれるまで、
冷蔵庫から離れないストライキをおこす。
テレビでウォンバットをみて「じぃじ」と言う。
歯磨きは天国、鼻吸引は地獄。
天下一かぁかっ子。
誰かれ構わず微笑みの爆弾を投下する。
寝ている長男をみつけたらプロレスごっこをかます。
愛想ふりまきとあざとさは100点満点!!以上!!

にっこり100点満点

きっと、まだあるとは思うが、思いつくままに書き出してみて、1番に感じたことは、私たちの想像をはるかに上回るスピードで、次男はよく周りを観察していたということだった。痛さの学習能力は皆無と書いたが、それ以外のことは、むしろ息をするように学習しまくっている。親や長男を見て、なにをしてるか、なにを言ってるか、なにを食べてるか、どこまでやったら怒られるか、どうしたら許してもらえそうか、甘える仕草、あざとい行動、自分の中ありとあらゆる武器をフルに使って学び、実践しているようだった。

すごいな。めちゃくちゃ吸収しとんな。きっと今回の「みちぇ!みちぇ!」も彼なりの目的があって生み出した技なのだと、改めて感心した。

今朝もまんま(おっぱいくれ〜)と10分おきに言ってくる次男をなんとか振り解き、洗濯物だけ干させてー!!と大慌てで干していると、最初は、怒って座っていただけだったのに、カゴから濡れた洗濯物を引っ張り出し、次々と私のところに持って来てくれた。正直、驚いた。次男にとっては、遊びの一環だと思うが、洗濯物を干している作業を理解し、自分で考え、自分にできるお手伝いをしてくれたのだ。親から見ればただ座って拗ねているだけだと思ったのに、めちゃくちゃ冷静に観察しとる。

ポテトを頬張りキン肉マンみたいな顔になった次男

1才4ヶ月が見ている世界は、私たち家族だった。私たちが彼を見ているようで、実はめちゃくちゃ見られていたという摩訶不思議。そして、この他愛ない成長過程のひとつひとつに愛しさと寂しさが込み上げ胸がキューっとなった。今しかない次男の姿、2度とない…嬉しい寂しい、寂しいけど嬉しい…という矛盾した気持ちでいっぱいになる。
きっと、今、次男の目の前には、お腹の中だけでは得られなかった、たくさんの感動たちが流れ星のようにキラキラと降り注いでいるのだろう。

今は、只々、たくさん与えよう。子育ての正解なんて偉そうなことは、わからないけれど、自分たちがいいと思ったものを、たくさん伝えてこれからも育てていこうと思った。
しっかりと土壌ができていたら、いずれ、私たちが与えたものを自分自身で取捨選択してくれる日がくる。そうなれるように、そんな日まで、そんな日を終えたとしても、彼の今を楽しみながら、私たちらしく見守っていこうと思ったただの育児日記でした。

ポカポカひなたがすき

赤ちゃんにもなりたいけど、お兄ちゃんにもなりたい、大人扱いしてほしいけど赤ちゃん扱いしてほしい3歳児の長男のことも記録したいなぁと思った。






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