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追憶 手作りホームバー
去年の丁度今頃、まさしく緊急の事態である事を宣言する、通称「緊急事態宣言」が話題になっていたかと存じますが、今年も同じ様な状況下に置かれていた事に時の流れの不思議さを感じます。
去年の聯休も案の定家の中で大人しく過ごしていたのでありますが、こう云う時こそ樂しんでしまおうとする奇妙な癖が私には有るのです。
然して去年の丁度今頃、私の1Kマンションの部屋には手作りのホームバーが在ったのでありました。
部屋の片隅にカウンターを設けております。
このカウンターが同じ高さに棚板を揃えたラックを両端に置いて、その間に物干し竿を数本渡して上にベニヤ板を乗せて造った物である事を誰も知らない…。
外で呑めないのであれば自分なりに工夫してそれを補完する方法を考えた方が樂しいのです。
分別をわきまえない文句を言うのは容易いがこの私のプライドが許さないのです。
そんな事なら私はたった一人でも自分なりに樂しめる方法を考える習性があるのです。
誰が言ったか、このバーは「たった一人の」バーなので「バーダック」と呼ばれる様になりました。自作のシンボルもこの通り!
傳染病が流行る前は地元の親しい友人とよくここで呑んだものでした。
同じ町内の旧知の友人が作ってくれたオリジナルグラス。
私の寶物です。
(昇竜拳を繰り出す格闘家らしきものがフチに佇んでいるのを氣にしてはいけない)
カクテルも材料さえ有れば作れます。
ノンアルコールカクテルも各種ご用意致しております。
〽こだわれば とことん愉しむ 一人者
…ぶたちゃん心の川柳……。
なにも難しく考える事はありません。
やろうと思えば、どなたでも自分だけのお洒落なバーのオーナーです。
一寸した酒のポスターの類をインターネット等で見つけて印刷して壁に貼り付けて、お氣に入りの小洒落た雑貨類を並べて酒を揃えれば充分です。
あとは各人で自分の樂しいフインキを演出すれば良いのです。
この部屋にはジャズの他に昭和(一部大正)の懐メロやクラシック、果てはみんなが樂しんだ思い出のゲームのBGMなんかも流れて、それはもう樂しい空間なのです。
時にはこうしてカフェの如く輕食類を出したりします。
これは旧帝國海軍のレシピに則り作った「海軍カレー」で、當店お馴染みのメニューです。
珈琲も氣取って戴きます。
昭和57年製の年季の入った珈琲メーカー。
ナショナル製です。パナソニックでないところが良いのです。
チョコレートシロップたっぷりのウインナー珈琲。
ここでは好きな物が好きな様に戴けるのです。
全てが手作り、人目を氣にせず好きなだけ戴けるのです。
さて、今年の聯休も出掛けるのを控えなければならない昨今なれば、思い切って自室で樂しんでしまうのも一つの手です。
なにも外へ出掛けられないから面白くない等と云う事は決して無いのだと思います。
どんな場所でも工夫次第でそこは樂しい空間になり得るのだと思います。
傳染病で心が荒んでしまうのは仕方の無い事でありますが、こんな時こそ或いは童心に帰り、自分の樂しみを追求してみるのも惡くないものです。
要は創意工夫です。
工夫にルールなんてのはありません。
それはもっと自由なものです。他人に迷惑をかけない範囲で好きにやればいいのです!
カウンターの下ですらこの通り!
去年は就寝時の「開放式B寝台ごっこ」で随分とお世話になりました。
寝酒も思い出の列車と共に…
スピーカーからは列車のジョイント音。寝床をカーテンで覆い、氣分は旅心地。
翌朝のアラームも『ハイケンスのセレナーデ』と共に始まる「おはよう放送」で決まりです。
思い出と一緒に夢路に就き…。
あら樂しきひと時なり。
これらは去年の画像ですが、今年もそろそろ「バーダック」を開店しようかと思っております。
今年はどんな感じのお店にしようか…、お酒は何を揃えようか……。
……今から樂しみです。
さあ、思い切り樂しみましょう!!
※參考記事
(別ブログに詳しくあります)
自分で勝手に樂しんでいるものでありますが、もし皆様の樂しみ方の何かの參考になれゝば、これほど幸いな事はありませぬ。
どうぞ良き聯休を…。
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