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久々の外食

今日も厳しい猛暑日でした。
しかし、夕方になり日も沈む頃には暑さも幾らか和らいで參ります。
この夕方の、ほんの僅かなひと時が實は凄く快適なのです。
そこで今日は外食をする事に致しました。

外食とは讀んで字の如く、外で食事をする事であります。
然してベランダの物干し台にベニヤ板を當てがって即席のカウンターを設けて、今日はお外で食事を摂る事に致しました。

夏を感じる献立

画像奥側から、ベビーチーズ、湯葉豆腐、もろきゅう、焼き茄子、冷奴、枝豆、麥酒、辛口ポテチとなっております。
特にこの時期の枝豆と奴に麥酒は格別であります。
夏の風に當たり乍ら夕涼みと洒落込んで戴きましょう。

夏は來ぬ

流石に昼間の炎天下に外に出るのは危險ですが、18時を過ぎた頃合いになると素晴らしい夏のひと時を堪能出來ます。
この時間に窓を閉め切って冷房を点けるなんて勿軆無いのです。

水分補給は入念に

言う迄も無い事ですが、これを樂しむ前には充分に水分を採っておきます。
大腸檢査の折に出された藥の入れ物はよく洗って今は専ら粉末のスポーツドリンクを作るのに使っております。結構便利です。
この林檎の繪のある硝子のコップは去年青森を旅行した際に賈った酒の入れ物です。
こう云う物を取っておいて再利用すると樂しいものです。

これぞ日本の夏

一歩外へ出れば辺り一面の蝉の声に軒先の風鈴の音。
蚊取り線香の香りを乗せた夏の風の匂いが心に沁み亙ります。
これを無駄にしてはならないのであります。

正しい涼の取り方

足元には蚊遣り器のミニブタ君と足湯用のミニタライ。
冬場はこれにお湯と温泉の素を入れて文字通り足湯にするところでありますが、夏場はここに保冷劑で冷やした氷水を張っておきます。
洋菓子を賈う時に附いてくる保冷劑は取っておくと、こういう時に役に立ちます。

ここに足を浸けるとこの世の極樂。實に氣持ち良く意外と涼しくなります。
それも風情に浸って涼めるのでありますから、こんな良い物はありません。
無機質的な冷房ではこうは出來ないのです。

今年も呑めた赤星

毎年、夏になると必ず呑むサッポロラガー。通称「赤星」であります。
所謂「生ビール」ではない熱処理してあるビールには獨特の旨味があります。

2017年當時

これは今から6年前のものですが、同じ様な事を當時もやっておりました。
最早私にとっては「夏の傳統行事」なのであります。

冷酒投入

冷蔵庫でキンキンに冷やしておいた日本酒を戴きます。
枝豆を始めとした各種つまみによく冷えた酒は夏の醍醐味です。

窓を閉め切り、エアコンの風に當たっていると、窓硝子1枚を隔てた所に夏の素晴らしさが在る事をつい忘れてしまいがちです。
確かにいさゝか暑いのでありますが、この暑さが夏なのです。

夏の匂い、夏の音、夏を全身で感じてやる一杯は至福のひと時だと思います。
何も遠出をしなくても、或いはお金をかけなくても、窓1枚を跨いでしまえばすぐそこにそれらが當たり前の如く在るのです。
然るに私は「快適」とされている冷房を切り、敢えて夕焼けの夏の風に當たっていたのでありました。
古き良き時代に外の縁台に座ってやったあの一杯を想い描き乍ら…。

今日、多くの人がこの行為を「無駄」と扱うでしょう。

人間っぽいとこ残ってるじゃない

しかし、その無駄が私には良いのです。
わざわざ暑い所で食事をするからにはそれなりの見返りがあるのです。

家に居乍らにして昔、田舎で感じたあの郷愁を味わう事が出來るなんてとても幸せな事です。

人間には「無駄」が必要なんだ。

私の敬愛する志村先生もこうおっしゃっています。
蝉の声を愛でて風鈴に涼風を感じ、蚊取り線香の香りに心を安らげる。
空調なんて無くてもとても快適な空間がすぐ近くに在るのです。

厭な出來事ばかりが目立つ殺伐たる今日でも、まだ家でこういう事が出來るのです。
だいじょぶだぁ! うぃ!うぇ!うぉっ!!

日も沈み、辺りは暗くなって參りました。
ほんの少しずつですが夏至を越えた今日この頃、日に日に日も短くなっている様です。
そう云う季節の変化を感じる事が出來ると日々の暮らしもメリハリがつくものだと思います。

正しい夏のデザート

夏の夜。外で食べる食後のデザートは何と言ってもコレです。
「〽嗚呼、今年も夏が來た♪」…と、かの名曲『ダイヤモンドヘッド』に合わせて歌う私は、あの世代なのです。

夜になったら…

食器の後片附けが濟んだら珈琲でも戴きます。
ここでも外から入る夏の風を愉しみます。
旅館の広縁をイメーヂして窓際に設けた一人用のソファーに腰掛けて夏の夜風を堪能しつゝ、珈琲とアイスクリームなどを戴きます。
すだれを巻き上げるヒモが足元でこんがらがっているのを氣にしてはいけない。

幼かったあの頃、田舎の家の縁側で味わったあの日本の夏の風情が今もこうして私のもとに在り、とても嬉しく思います。
何も特別な事をせずとも、ほんの少しばかりの手間で季節の風情は味わえるものです。
いつまでもこう云うものは大切にしたいと思っております。
日本人ですから…。

今日は夏祭りだったそうです。
みんなで夏を愉しみましょう。

さて、これから私は風呂に入って汗を流し、寝間着の浴衣を着て蚊帳を吊って寝る前に夏休みの漫画たる『ダイの大冒険』でも讀む事に致しましょう…。
それでは皆様、おやすみなさいませ………。

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