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ベルリン 戦後ゼロ年 (NHK 映像の世紀 バタフライエフェクト)
初回放送日: 2023年4月17日
1945年4月30日、ソ連軍の猛攻を受けてヒトラーが自殺。その日を境にベルリンでは、正と悪が逆転する。連合軍の豊かな配給を受けたユダヤ人が安息の日々を送る一方で、ドイツ人は飢餓に苦しむ。ドイツの支配下にあった国々でも、立場が逆転、ドイツ系住民や兵士は激しい報復を受けた。リンチ、略奪、暴行…。しかし絶望の淵(ふち)から、ドイツは経済復興を成し遂げていく。荒廃から希望を育んだ、ベルリン戦後ゼロ年の物語。
(以上公式HPより)
ナチスによるユダヤ人の迫害は知っていたが、戦後はドイツ人が迫害されていたとは。因果応報のような事実、私はこの番組で初めて知った。
チェコスロバキアで長年封印されていた、多数のドイツ人が虐殺される映像は衝撃だった。更に、連合軍がドイツ人捕虜に行った無体な扱い。人が人にそこまで残酷になれるものなのか、それはまさに"戦争が非人道的な所業である事の証明"といえるだろう。
ヒトラーひとりが主導したナチズムなのに、それに反対したドイツ人でも同罪とされ、とばっちりを受けて殺される。「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」こんな心境が幅広く流布する、その最たるきっかけが戦争なのだ。
未だ出口の見えない、ロシアによるウクライナ侵攻。ウクライナからの避難民を受け入れようと、ベルリン駅に終結した大勢のドイツ人の映像に心を打たれた。
終戦後、連合軍に蹂躙されたベルリンでは、ドイツ人以外の父親を持つ子どもが多く産まれたという。そのような罪のない子どもたちを、里親や収容所で育んできた国として、恩返しするのは今だと語る女性。良い意味での因果応報というか、恩返し的な行動は皮肉でもある。
何にせよ、ウクライナが第2のベルリンにならないように。一刻も早い終結を心より祈っている。
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