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臀物語

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タイトルをしりとりで繋げる物語、です。 「しりものがたり」と読みます。 第1,第3,第5日曜日に更新予定です。 詳しくはプロフィールに固定してある「臀ペディア」をお読みください。
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#ネタ合わせ

金欠

いくら厚着をしていようとも、凍てつくような寒さが体を刺した。冷たい風が吹く度に体がブルっと震えるのを感じた。
そういえば今朝のニュースで、季節外れの寒さに気をつけて、と言っていたことを思い出したが、時すでに遅し。
家を出た時はまだそれほどでもなかったし、何より気づかないフリもしていたのだが、さすがに外にいれば嫌でも気づくものだ。
この極寒の中、公園で人を待つというのはなかなかに辛いものだ。もう少し

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時空

 都心から少し離れた、とある郊外の駅。
 そんな郊外の駅前にあるファミリーレストランは、お昼時ということもあり、それなりには賑わっていたが、やはりベッドタウンということもあり、都心にあるファミリーレストランに比べればそれほどの賑わいではなかった。
 そしてここに、二人掛けの席に座ってちらちらと扉の方を見る男が一人。
 年は二十代半ばに見える彼は、若者らしい普通の格好をし、机の上には水の入ったコップ

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キツツキ

「ういっす。」
「おお、ういっす。」
「ああ、眠い。」
 敦は席に着くなり、大きな欠伸をしながらそう言った。
「あれ、夜勤明けだっけ?」
「そうそう。まあでも今夜はバイト休みだから、帰ったら寝るわ。」
「そっか。」
「はい、じゃあこれ。」
 そういうと敦はカバンから紙っぺらを出してきた。
「おお、ありがとう。」
 そう言うと、光一は敦から渡された紙を受け取り、その紙に目を通し始めた。
 眠気を忘れ

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