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臀物語

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タイトルをしりとりで繋げる物語、です。 「しりものがたり」と読みます。 第1,第3,第5日曜日に更新予定です。 詳しくはプロフィールに固定してある「臀ペディア」をお読みください。
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#ONONOKI

ラスボス

普段であれば、放課後の教室で無駄話をしたり、ファーストフードやゲーセン巡りをすることもあったが、今日ばかりは違った。
学校が終わると三人は、一目散に帰路へと着いた。
もちろん帰る先はそれぞれの家にではない。勇樹の家へだ。

「お邪魔しますー!」
「失礼します。」
「いいよいいよ、そんなかしこまらなくて。今は誰も家にいないんだし。」
勇樹も柄にもなくテンションが上がっていた。
「よし、じゃあまずは何

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リーチ

「そう、その調子。いいぞいいぞ。ああそう、そこで必殺技だ。」
「ちょっとまっつん、うるさいってば。」
「いいだろう、九十九くんは初心者なんだし。」
(菅原くんはなんとなくイメージつくけど、松野くんにもこんな一面があるなんて。)
英一は二人の、まるで子供同士の喧嘩のようなやり取りを見て、ほほえましい気持ちになった。
「九十九くん、ボーッとしないで。」
「ああごめんごめん。」
「ほら今だよ。」
「うん

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有利

「えー、待って待って待って!」
 人は極限状態でこそ、本当の顔をのぞかせる。完全に追い込まれてしまった陽介になす術はなかった。
「よし、俺の勝ちだな。」
「まっつん、強すぎるよ。」
「本当、松野くん強いね。なんかこういうの得意なイメージなかったから意外かも。」
「九十九っち、こう見えてね、まっつんは昔からゲームが得意なんだよ。」
「へえ、すごいね。」
 ゲームを始めてから一時間ほど、英一もようやく

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