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ブログ(note)が続かない妻とのはなし

昨夜23時。寝室に向かう廊下で妻(まりちゃん)とひそひそ話。

(以下 まりちゃんの発言は太字)




「なあ、そういえばnote毎日書くやつどうなってるん?」

「うーん、引っ越してからは一回も書いてないね」

「あらら、どうしたのん」

「だって書くことないんだもん」

「最初はそんなもんでしょ」

「考えるのめんどくさい、何を書いたらいいかわからない」

「『何を書いたらいいかわかりませぇ〜ん!』って記事を書くんだよ」

「全然わかんないよ」

「そっか、まあいいやおやすみ…」



ーーーーー



今朝9時。

娘に離乳食を与え終わり、授乳中の妻に僕が話しかける。



「ブログの話、もうちょっと深掘りしてみよ」

「めんどくさい、それに尽きる」

「でも先々週くらいは楽しそうに書いてたよね」

「いや、今でも書こうかなとは思うんだよ、でも何を書いていいかわかんなくてそのまま…」

「そもそも、なんでnote書きはじめたんだっけ?」

「なおとにそそのかされたから」(即答)

(即答すなよ、そそのかしてないわ…)




「で、最初はうまくいってたよね」

「うん、スキとかついて楽しかった」

「でも?」

「でも、めんどくさくなっちゃった」

「なんでめんどくさくなっちゃった?」

「何について書けばいいのか、考えたら手が止まっちゃう」

「昨日のところやね」

「うーん…」



「ちょっと考え方変えてみよ、なおとは毎日書いてるわけやから、『何について書けばいいのか考えても手が止まらない』ってことになるよね?」

「そうだね、そう見えるね」

「それはなんでなんやと思う?」

「楽しんでるから?なおとは書くこと楽しいでしょ?」

「ああ、うん。楽しいね。なんで楽しいのかな?」

「リアクションがつくからじゃない?」

「それだったら君もスキされてたでしょ」

「それはそうだけど…」

「他に表現ない?」

「うーん、練習したいけど競技場が遠くて行くのがダルい、って感じ」

(まりちゃんは元陸上部でインターハイ選手)




「なるほど、確かにそれはだるいね」

「なおとはさ、『練習できるなら遠くても全然いきます』って感じよね」

「ああ、そうだね。何が違うんやろ?」

「練習することそのものを楽しんでる」

「さっきのリアクションの話?」

「もちろんそれもあるんだけど、もっと長期的な『強くなって楽しい』みたいな感覚があると思う」

「ああ、あるね」

「短期的な嬉しさと長期的な喜びと、両方知ってる感じ」

「うん、確かに。なおとはブログを書くことを楽しんでる。すぐに集まってくるリアクションももちろん楽しいし、書き続けた先に何が待ってるのかを知ってるね」

「私は知らない」




「でもなおとだって最初から知ってたわけじゃないしね、まりちゃんも知れたらいいよね」

「うーん、そうだね」

「さっきの競技場の話じゃないけどさ、『家の前に競技場を作ります』ってのは改善案としては本質的じゃない気はするね」

「とりあえず明莉寝かしてくるわ、また後で」

(そしてなおとはブログを書き始める…)



ーーーーーー



明莉を寝かしつけてまりちゃんがリビングに帰ってきた。ブログの下書きを読ます。対話再開。



「どうですか?」

「めんどくさいんだよね〜」

「自分のことを書くブログだったら適当に書けるんだけど、まじめに書かなくちゃいけないじゃん」

「まじめ?」

「デコログじゃないからさ、きっちりぴっちり書かなきゃダメじゃん」



「きっちりぴっちり書かなきゃダメなの?」

「しょうもねえ話、誰も見んでしょ」

「でもデコログは見られてたわけじゃん?」

「あれは友達同士だからでしょ」

「つまりデコログとnoteの違いは、他人に見せるか友達に見せるかの違いってこと?」

「そうそうそう、私服でいいかスーツでいくか、みたいな。クリーニング出してねえ、ああめんどくさい〜ってなる」

「うんうん」

「デコログだったらさ、テストだる〜い、ああめんどくせ〜、おわり〜、でいいじゃん。でもnoteはそうはいかないでしょ」




「思い出日記でいいじゃん?」

「いやいや、それじゃ半年後に繋がらないでしょ、そんなこと書いて誰が読むんよ」

「思い出日記で半年後につながるようになれば一番いいってこと?」

「そりゃあね、好きなことを好きな時に書いて半年後お金になれば、いちばんよくない?」

「じゃあなおとはさ、お金を稼げてるってことは『好きなことを好きな時に書いてない』ってこと?」

「いやそういうことじゃなくて、他人が興味のあるようなテーマで書いてるから、読まれてるわけでしょ」

「私はそんなに真面目な話題で真面目に喋りきらんよ」




「いや、別に真面目にやってるわけじゃないけどなあ〜」

「でも話題はちゃんとしてるでしょ。共感を得られそうな話題をピックアップしてるじゃん」

「ってことはまりちゃんも、共感を得られるような話題をピックアップできれば、好きな時に好きなことを書いて、半年後お金が得られるってこと?」

「そうじゃないかなあ〜?」



「じゃあそうすればよくない?」

「その話題を選出するのが大変、めんどくさい」

「なおとはどうやって選出してると思うの?」

「だってなおとは確立してるやん、ファンだっているし」

「なおとだって最初はファン0だったよ」

「うん、すごいよね。持久力がないと難しそう」





「持久力って何?」

「最初はいいねとかつかないわけやん。それでも淡々と書き続けられる精神力と持久力がいると思います」

「まりちゃんもいいねついとったやん」

「そうなんですけれどもね〜難しいね〜(遠い目)」

「遠い目すなよ」

「遠い目してます」

(話の途中でメルカリすなよ)




ーーーーー


「ここまで話してどう思う?」

「めんどくさい、持久力ない」

(堂々巡りやな…)

「ってことはさ、1回反応が来たら楽になるってこと?」

「でもそれだったら私は楽になってるはずじゃん」

「なんで楽になってないの?」

「次も来るかわかんないじゃん」

「それはなおとも一緒だよ?今でも余裕で滑るけど?」

「でもいいねついてるじゃん、すごいよ」




「そう言われたら、別にいいねのためにやってないかもしれん」

「書きたいからでしょ?私書きたくないもんめんどくさいが先行する」

「じゃあまりちゃんはなんで書いてたの?」

「なおとにそそのかされたから」

「そっか…」

「そそのかされてなかったら絶対やってないよ(ドヤ!)」

(ドヤ顔すなよ…)



「なんでそそのかされてやってみようと思ったの?」

「だってなおとがすごく楽しそうだったから」

「楽しいよ?今も楽しいよ」

「ほ〜ん。すごいね〜」

「まりちゃんは書くの楽しくない?」

「いいねがくると楽しいけど、楽しいよりもめんどくさいが勝つよね」




「めんどくさくて何もしないのは、書くより楽しい?」

「楽しくはないけど、楽ですよね。なんも考えんでいいし」

「なんも考えたくない?」

「はい!ぼーっとしてたいです!」

(今日一番の意思を感じた)




「そっかあ。ぼーっとしてたいかあ…じゃあブログもう書かない?」

「いや、今日は書こうかなあって」

(なんやねんコイツ)

「気が向いた、たぶん」

「そっか、よかったね…」



結論:ダメだこりゃ



おまけ


「ここまで話して気づいたことない?」

「私、ぐーたら人間やなあって」

「ぐーたら人間、たのしい?」

「楽しい!」

「そっか、よかったね」

「うん、よかった!」




「今、しあわせ?」

「うん」

「ブログ、今日は書くの?」

「ウン…タブン(裏声)」

「そっか、がんばってね…」

「タァブン…(鼻につく声で)」

「www」

「すまんねぐうたら人間で、失笑しとるやん」

「失笑しとるよww」

「めんどくちゃい、めんどくちゃい」

「別に悪いことじゃないと思うよ」




「ま、たまにはいいでしょ?」

「いや、君は毎日そうだよ」

「違うんよ、長い人生の中でそういう時期があってもいいじゃ〜んと、思うだけだよ」

「いやいいと思うよ、実際に3年前は君の稼ぎで食ったわけやしね、その時が来たらよろしくね」

「ああ、いいわよ、それでええわよ〜まかしとき」


わかったこと:「明日から本気出す」のタイプの人には何を言ってもダメ、でもいざとなった時は頼りになる



「www」

「wwwww」

「ほんとそうだと思う」

「うん、うちはこれでいいね」

「うん、これでいい、いいんだ」

「なんか言い聞かせてない?」

「いいんだよ、いいんだよ、いいんだよ〜」

「これにて対話終わります」

「ありがとうございました」




ありがとうございました




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