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コーチ7年目の僕がもし「ひとつだけスキルを引き継げる」という条件でコーチ起業をやり直すなら…


こんばんは。おはなし屋なおとです。今年初めてのnoteです。今日はサウナに入りながら「なんか書きたいけど何書こうかな…」とずっと考えていたときにフッと降りてきたテーマで話をします。『起業1年目に戻るとして、ひとつだけ今持っているスキルを引き継げるなら何を選ぶ?』という話です。


(の予定だったですが書いているうちに溜まっていたことが爆発しちゃってだいぶ話が逸れます…が最後はきちんと回収しますのでお付き合いください🙇)



本題に入る前に前提として僕の状況を簡単にお伝えします。僕はおはなし屋なおとという名前で活動をしているライフコーチでして、個人で活動を始めてからは今年で7年目になります。現在は情報発信を中心に活動していまして、ありがたいことに全国各地にクライアントさんがいる状況です。


ここ3年ほどはオンライン経由の依頼+コンテンツの販売が売上の90%以上を占めている状態ですので、理論上は『PCとスマホ1台あれば全国どこに住んでいても生計を立てられる状態』になってます。起業しては3年ほど東京にいたのですが、コロナのこともあり地元である福岡に3年前に移住しました。


僕は僕が実現できた働き方や起業のノウハウを発信しているので、企業についての質問や相談がよく飛んできます。その中には具体的に答えられるものというより、「何から手をつけていいかわからない」「独立して売上を出したいが何をすればいいのか」というボヤッとしたものが多いんですよね。


直接メッセージしてくるような濃い読者さんでさえ「そもそも何に取り組んでどう悩んだらいいのかがわからん」というところで止まっている印象を受けるので、きっと僕のnoteを読みながら「ふむふむ!なるほど!わからん!!」とスマホをぶん投げてる人が、結構な数いるんじゃないかと踏んでいるんです。


実際に個人起業の世界は「何をしてもしなくても自由、誰に売るのも売らないのも自由、儲けるも貧するも自由」という場所なので、決まったルールや定石がないんですよね。なさすぎるからみんな苦労してる。「そもそも苦労するところまで辿り着けてないことに苦労してる」という状況の人に具体的なアドバイスをするのは…難しい…


と、いうことで今日は「僕がタイムリープして起業1年目に戻るならこのスキルだけは引き継ぎたい」というテーマで書いてみることにしました。


だって『起業のために身につけた方がいいスキル』なんて山ほどあるじゃないですか。ちょっと情報を調べたら「Webマーケティングやっとけ」とか「コーチなら国際資格取っとけ」とか出てくるし。でも僕たちの時間は限られてるし、万全な準備ができてから走り出そうと思ったらいつまで経っても1歩も動けません。


この文章を読んでる人にも「今年こそは!」って思ってる人、いるんじゃないですか?「今年こそは売上を出して独立しよう」とか、「今年こそは収入を伸ばして生活を楽にしよう」とか。そういう人に向けて書いています。


幸いにも僕はライフコーチとしてある程度長い期間活動できていますが、資格も持っていないし、マーケティングだって基礎的な知識はあるけれど実力的には大したことないです。起業したばかりの頃は所持金マイナスの無職でした。


そりゃあ長いことやってますんで、たくさん文章を書いてきたからある程度書けるし、何百回もセッションしてきたからある程度話せるし、簿記は持ってないけど貸借対照表くらいは見れます。でもその程度です。誰かに「俺にはこんな技能がある!えっへん!」と自慢できるようなものは何一つありません。


だからきっと7年前の僕は今のあなたよりもよっぽど『準備ができてないやつ』だったんですよ。それでもなんとかやってこれたのは、たまたま『スキルを身につけた順番が良かった』からだと思ってます。


そして7年前は今ほど個人がSNSでバンバン発信しまくる時代じゃなかったです。だから僕は余計な情報を入れる前に「飛び出さんとわかんね!」と起業の世界に出てくることができました。


でも今は逆に情報が溢れすぎて「知った気になって動けなくなってる人」が当時よりめちゃめちゃ増えた感じがあります。起業のコミュニティもコーチングのコミュニティも当時なんかとは比べ物にならないくらい増えているし盛り上がっているのに、実際に「僕もなおとさんみたいに個人で稼いでますよ〜」って人にはなかなか会わないんです。


「これから起業したい!」という人に会う回数は爆裂に増えました。僕は自分の経験を売っているのでありがたいのですが、いつまで経っても「起業をして食っている人」とエンカウントする機会は増えた気がしない。


もちろん正式にデータ取ったとかじゃなくて、肌感ですけどね。僕の中では『知りすぎて動けなくなっている人がめちゃめちゃ増えてるんじゃないか?』と仮定を立てています。実際にどうですか?あながち間違ってないと思うんですけどね。


最近はそんなことを考えているだけあって、「自分の発信スタイルも変えていかなきゃいけないんじゃないか」って思ってます。実際に僕が今まで伝えてきたことは『起業経験者が話す正しいこと』だったんですけど、正しいことを言っただけでは人は動かないことを痛感してる最近なんです。だって僕は共感してほしくて情報を発信しているわけではないから!


僕は僕と関わってくれる人に儲けてほしいと思ってます。日本経済は下向きだけど、せめて僕の周りくらいは豊かで右肩上がりであってほしい。そのためには自分が経験してきたことを言葉にして伝え続けるしかない。


そう考えて発信を続けていたんですけど、最近「なおとさんの言ってることわかります^^」と言われる事ばっかりで、うんざりしてたんです。気が滅入っちゃう。だって起業したこともない人に、売上を出すための行動をしたこともない人に、僕の伝えていることの本質がわかるわけないじゃないですか。


僕は過去の僕のような、「今の状況をなんとかしたくて起業の情報に飢えてる人」に向けて、「お前のほしい情報はここにあるぞ!!」っていう気持ちでずっと発信をしていました。3年くらい前はそれでもよかったんです。でも今は状況が違うと感じています。


当時は真新しかった「個人でコーチで稼いだるで!」という発信も、今では同じような発信をしている人がたくさんいて。YouTubeやTikTokのような『無料で無限に時間を使える楽しい娯楽』があって、Twitterのタイムラインも「お前、こういうのが好みなんやろ?」と受け手が何も意識しなくても勝手に趣向に合わせた情報が飛んでくるようになって。


何が言いたいかって。飢えてないんですよ。読者が。娯楽も、有益な情報も。みんなジャンキーになっちゃってる。こんな世界でどれだけ有益なことを呟こうと、本当に大事なことを伝えようと、「たくさんある娯楽(情報)の一つ」として消化されてしまう。それが僕たちの生きている2023年なんだと思います。


今日は『もし「ひとつだけスキルを引き継げる」という条件で起業1年目からコーチをやり直すなら…』っていうテーマで書きたかったんですけど、なんか脱線してしまいました。でも大事なことだからこのまま出しちゃいます。


僕はずっと発信を続けているので、この時代の流れを敏感に感じています。人の脳みそがどんどんファットになってきている。知識をたくさん仕入れて、知った気になって、血肉になる前に次の情報に飛びつきたくなる。飛びつく先の情報が向こうからスマホに飛び込んでくるんですから。


だけど本質を掴むには時間がかかりますから、次から次へと情報のつまみ食いをしただけでは、実力は身につきません。生活も現実も変わりません。味の濃いファーストフードしか体が受け付けなくなっているようなイメージです。今のSNSのアルゴリズムは『今の自分』を肯定してくれるような耳障りのいい情報がピュンピュンタイムラインに飛んできます。逆に少しでも違和感のある情報はシャットアウトされていくように設計されています。


理想を叶えるのに必要な情報は必ずしも『耳触りのいいもの』ばかりではないですよね。例えばコーチとして独立して稼ぎたいならシンプルに「営業できるようになった方がいいよ」が正論なんですよ。だってどれだけ情報発信しようと最後には見込みのお客さんとマンツーマンになるわけですから。



そこで「自信を持って自分の商品の魅力を伝えられる人」になれていないと、どれだけ見込みのお客さんが集まってもいつまで経っても売り上げなんか立たない。


これは今日のもともとのテーマの答えになっちゃいますけど、僕が起業1年目に引き継ぐスキルを一つ選ぶとしたら即答で『営業』なんですよね。現に僕はどこに行っても「アポイントの母数さえ取れたら月100万はいつでも出せる」自信があるので、結果がすぐには出にくい情報発信や自分の対話についての試行錯誤に時間が割けるんです。


でも、コーチをやりたい人のほとんどは「営業は苦手だ」と思っています。いや、苦手だというより「なんか怖いから嫌だ」という理由でなんとか営業をしなくて済む方法を探そうとしている傾向が強いように見受けられますす。


そう。先入観なんです。営業を理解すれば必ずしも「無理して売りこむこと」が本質ではないことはわかるはず。なのに「営業?なんとなく嫌だ。情報発信から問い合わせが来て、勝手に売れていくのがいいよね」と思っている人には「営業をやった方がいいよ」という声は届きません。上級資格を取りに行こうとしたり、Webマーケティングに手を出そうとしたり、闇雲にSNSのフォロワーを増やそうとします。


で、そこで挫折してなんとなくぬるっとやめちゃう。コーチングの技能を高めることも、Webマーケで結果を出すことも、道を極めることは簡単じゃないからです。「どうせ挫折するなら営業やってから折れた方がWeb方面にも行きやすいのに」と僕は思ってるんですけど、みんなはなから「エイギョウニガテ、エイギョウコワイ」って手をつけたがらないんですよね。


実際に僕が7年食えてきた理由は「自分で営業ができたから」です。断言できます。自分で営業ができた理由は「実際に自分で営業やってる人を真似した」だけで、ぶっちゃけスキルなんて素人に毛が生えたようなものです。でもちゃんと稼げてきたから、結果として7年も続いてるわけで。でもこんな正論誰も聞きたくないんですよ。なぜなら、飢えていないから!!情報が多すぎてみんなジャンキーになってるから!!!


話は変わるんですけどね、僕は最近豚肉をなんの味付けもせずにカリッと焼いてご飯の上に乗せて食べることにハマってるんですよ。それがね、めちゃめちゃうまいんです。高いお肉じゃないですよ。カナダ産のバラ肉。今までは焼肉のタレとか塩胡椒をべったべたに漬けて食べてたんですけどね。今日みたいなことを考えてるとふと「食事も一緒なんじゃないか…?」って思うようになって。今まで食べてた豚肉の味ってタレの味だったんだって気づきました。


話を戻しましょう。こんな耳が痛い話、聞きたくないですよね。そうです。こういう正論を吐いたブログは伸びないんです。僕は大事だと思うんですよ、こういう話。だって変化には痛みが伴うじゃないですか。でも人々の頭がファットになった世界はこんな言葉を求めていない。


マーケティング的には「営業なんてしなくて大丈夫!あなたにはあなたの個性があるからそこを伸ばしていけばいつか売れるよ!(いつとは入っていない)」というのが正しくて、生き残るには徹底した読者ファースト(今までの読者ファーストは『読者にとって価値のある』というイメージだったけれどこれからは『読者のスワイプを誘う隙を与えないほど味の濃い』になる)が必要で。


(クソくらえだろそんなの!!僕がやりたいのことは起業エンタメじゃねえんだよ!!!真剣に稼ぎたい人と一緒に汗流しながら理想を叶えたいの!!!!)


上手に儲けたい人たちへ。これからの時代は上手に本音を隠さないとインプが取れませんよ。決して僕の真似はしないように。コーチとして稼ぎたい人に僕が伝えられることは一つ。本気で売り上げ立てたいなら営業しましょう。マーケに手を出すのはその後でいいというのが僕の意見です。詳しいことはまたいつかどこか別の場所で話しましょう。スッキリしたので寝ます。おわり。

いただいたサポートはミックスナッツになって僕のお腹の脂肪として蓄えられます。