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売上とどう向き合うか【個人ビジネスとリスクプレミアムについて】

昨日は5月最後ということで、妻とビジネスについてミーティングした。

そこで俺は妻に「現状にはかなり手応えがあるけど、売上として数字に現れてくるにはもう少し時間がかかりそうだから、このままの感じでやっていこうと思う」と伝えた。

妻は基本的にビジネスに関して口出ししないので「ふーんオッケー」と言っていたが、ここの部分は個人でビジネスをしていないとわからない感覚だと思う。

「今月の働いた分が給料日に入ってくる」という会社員だと当たり前の感覚が、個人でビジネスをするとなると全く変わってくる。

俺は5月「これ以上ない」くらい仕事に没頭していたけど、この働きに対する報酬が入ってくるのは感覚で言うと3ヶ月後、つまり8月くらいってことになるし、そもそも入ってくるかどうかもわからない。


会社員にとって給料は「勤務した時間の分確実にもらえるもの」だけど、個人事業主にとって売上は「もらえるかどうかすらわからないもの」であるのだ。

だったらビジネスなんかしない方がいいじゃん、という考え方もあるかもしれないが、「もらえるかどうかわからない」からこそやる旨みがあるとも言える。

この不確定性があるから「働きに対しては大きなリターンを得られる可能性がある」とも言えるのだ。

これは『リスクプレミアム』という考え方で「リターンを受け取れないかもしれない」というリスクを取るからこそ、リターンの払い出しが大きくなる。

会社を作った創業社長が大きな利益を手にするのはこの『リスクプレミアム』が働くからである。

何年も朝晩ぶっ通しで働いて給料0どころか大きな借金だけ残る可能性もあるからね。

それだけのリスクを取ってるんだから成功したらアホみたいなお金持ちになって然るべきじゃん、と俺は思う。

で、今日は「売上との向き合い方」って話だったけど。

個人でビジネスをしている人間にとって売上というのは「この不確定な世界で唯一心を安心させてくれる女神」のように感じてしまう気持ちは痛いほどわかる。

何を信じればいいのか簡単にわからなくなる自由すぎる個人事業主という生き方の中で、売上という数字はあまりに魅力的すぎる。

だから売上を追いたくなるのは仕方がないことだし、今月の売り上げがなかったら絶望してしまうけれど、俺たちは『リスクプレミアム』を効かせてその辺にいる人よりも大きなリターンを得ようとしていることを忘れてはならない。

「これだけ働いたのにお金が入ってこない」は絶望ではなくて希望なのだよと。

入ってくるかどうか不確定で、手元にやってくるまで時間差があるからこそ、俺たちの投下した時間は「勤務時間分の約束された報酬」を受け取る会社員をしている人より大きくなる。これがリスクプレミアム。

「社長ばっかりいい車乗りやがって、俺たちと同じ仕事してるくせに」じゃないのよ。社長は取っているリスクがそもそも違うの。

俺たち個人事業主も一緒よ。「たくさん働いても確実に報酬がもらえるわけではない」という世界にいるからこそリターンが大きいの。

だから売上との向き合い方は「今月安心できるほどの稼ぎを手にしたのか」で考えるとよくない。

せっかくリスクプレミアムが効いて大きなリターンを手にする準備ができているのに、焦って取り返そうとしたり手を止めてしまうことにつながってしまう。

「やるべきことをやれたのか」というところに焦点が当たっていれば売上は自ずとついてくる。今月の頑張りを今月期待するなって話ですよ。

俺たちがいるビジネスの世界は、そういう世界よ。正気保っていこうぜ、という話。

最後に、俺は「3ヶ月ルール」というものを採用してまして、何をするにも「とりあえず3ヶ月やってみよ」って感覚で一喜一憂せず取り組むようにしてます。

「やる」と決めたことは3ヶ月後まで「やめる」という決断をしない。そうしないとその行動が良かったのか悪かったのかのデータが取れないから。

ま、でも普通に3日で投げ出すこともあるんだけどね。3ヶ月続けられるものは自分の身体に合っているものなので結果も出やすいね。以上でした


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