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北アルプスと富山湾の生んだ奇跡 富山湾岸絶景サイクリング(後編)

春頃に宣言の合間をぬって「ナショナルサイクルルート」にも指定されている富山湾を自転車で走ってきた話。
後編は新湊大橋から海沿いをばーっと走って、最後は宇奈月温泉へのヒルクライムです。前編はこちら。

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氷見~富山湾岸~黒部宇奈月温泉サイクリング - Ride with GPS


1. 富山に架かる巨大橋・新湊大橋を自転車で渡る

雨晴海岸を抜けて大きな橋を2本渡ると、高岡市街の端っこの方に差し掛かってきます。

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雨晴海岸からもよく見えていた真っ白で大きな橋・新湊大橋が見えてきました。アルプスの山々を背景にしているおかげで小さめに見えますが、かなりの巨大建築です。

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でかい。
橋の上を走る道路は自動車専用道ですが、幸いなことにその下に自転車・歩行者道があります。しまなみ海道にある因島大橋みたいな構造ですね。

そして因島大橋のように「橋を渡りたければ橋の高さまで登れ」方式ではなく、なんと巨大エレベーターが運行されているのでそれに自転車ごと乗り込む方式でした。楽々。

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中はこんな感じ。橋の下が見える!状態ではないので、高所恐怖症の人も安心かも?


橋を降りたら、例によってブルーのラインに沿いつつ海沿いの道を走っていきます。こういう整備されたサイクリングルートは「ここからどっちに行くんだ…」って調べたりする面倒がなくて良いですね。

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このあたりは秋になって収穫の時期に来ても良さそう。一面金色の稲が波打ってるんだろうなー。

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ここで1ヶ所注意ポイント。
コースの案内に従って走っていると岩瀬浜海水浴場のあたりから海岸側の小道に誘導されるのですが、途中から浜黒崎キャンプ場のど真ん中を突っ切らされる形になるので、人混みで混雑していたり路面がレンガ舗装だったり枯松で埋まっていたりでかなり走りづらい状態でした。

安全にいくなら、県道1号富山魚津線をまっすぐ走った方が良いかもしれません。

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雨が降ったりするとだいぶ嫌な感じになりそう。景色もそれほどなので、普通に県道1号側がおすすめです。まっすぐ1号線を走っていくと、そのうちブルーラインも復帰してきます。


2. 足湯とほたるいかソフトクリームでちょっと休憩

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真っ赤な橋が印象的な常願寺川・今川橋を渡ると、古い市街地が続くエリアに入ってきます。この近くにある水橋の港は大型の廻船の寄港地・宿場町だったらしいので、その名残かもしれません。
日本海の沿岸は北前船の影響が残る街が多いですねー。

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道が赤いのは融雪設備のせいかな。

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海岸沿いの道をゆるゆる走っていると、急に「足湯」の看板が見えてきました。足湯。ちょっと面白そうなので立ち寄ってみました。

富山市の東側、滑川の港近くにある道の駅はほたるいか激推し。マスコットはもちろん、ソフトクリームもほたるイカ型。

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ほたる・・・イカ?多分クラッカー部分がエンペラ。

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足湯コーナーは海側のデッキにありました。富山湾を一望できる絶好のロケーションです!協力金100円を箱に入れて使わせていただきます。

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お湯はなんと海洋深層水100%という贅沢さ。そして足湯につかると目の前には富山湾が、その向こう側には能登半島が広がっていました。酷使した脚にしみる。(ぜんぜん走ってないけど)

カフェやレストラン等も併設されているので、今回のようにサイクリングの途中に立ち寄ると最高だと思います。


3. 宇奈月温泉・アルプスに向かってヒルクライム!

ウェーブパーク滑川を出たら、県道2号線・しんきろうロードを北へ。目的地が近付いてきました。

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これ自体が蜃気楼じゃないかっていうぐらい色あせたプレート。

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いやー、もう本当にどこを適当に撮っても絵になるのがズルすぎですね北アルプス・立山連峰。山界のイケメンすぎる。

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2号線をずーっと走っていくと、黒部川に行きたあります。ここから黒部川に沿ってヒルクライム開始です。と言っても、20kmで230mしか登らないのでほぼ平坦という感じ。徹底的に初心者にやさしい。

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山の方に向かって田園地帯を走っていきます。

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振り返ると、ほんのり夕焼けに染まる富山湾が。いい景色です。

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しばらくすると、目の前に赤いアーチ状の橋が見えてきました。田園地帯が終わって、ここから山の中に入っていきます。

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う。

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最後に500mほどの宇奈月トンネルを抜けたら宇奈月温泉に到着!おつかれさまでしたー。

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温泉噴水がお出迎え。


4. "ざつ旅"の聖地巡礼で名物の釜めしを!

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宇奈月温泉の開湯は大正のころ。黒部川の開発・ダム建設にあわせて作られたんだそうです。

そして行く途中まで気付かなかったんですが、一部の旅行ダイスキーな人たちに人気の漫画「ざつ旅」1巻の収録エピソードに宇奈月温泉があるんですね。意識していなかったんですが、漫画で紹介されている場所とほぼシンクロしながら歩いていました。

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トロッコ電車。紅葉の時期とか最高ですよねこれ。

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これはワクワクする構図。(電車は来てくれなかったけど)
すぐ近くの立山黒部アルペンルートのように交通機関で長野側までつながっているわけではないですが、お手軽に北アルプスの大自然を満喫できそうです。


そんなざつ旅でも紹介されていた、宇奈月温泉の美味しいお店がこちらの河鹿(かじか)さん。信楽焼のたぬきが目印。

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お客さんが多いようだったら(もろもろを考えて)諦めようと思っていましたが、運良く営業開始一番乗りだったのでガラガラ状態。さっと飛び込んで注文、待つこと少々。

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名物・釜めし定食!ひとり用の小さな釜ごとに作られた逸品。

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ああああああああああ!

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はい。
おこげも含めて大変美味しゅうございました。

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富山湾の真珠・白エビの唐揚げと、おでんもいただきました。最高。最高。
お酒が飲めたらもっとよかった。

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ちなみにこちらのお店の釜めしは、黒部渓谷鉄道駅の前の「釜めし自販機」でも買うことができるので、お手軽にテイクアウト・お土産にすることができそうです。富山の海の幸・山の幸を使った釜めしがずらっと並んでいて、どれにするか迷っちゃいますね。
というか釜めしの自販機なんて世の中に存在してたんですね……初めて見た。


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宇奈月名物を堪能したら、そのまま自転車を輪行パッキング。お店の前の富山地方鉄道駅から電車に乗り込んで、約30分で北陸新幹線・黒部宇奈月温泉駅に到着。帰路につきました。
こんなご時世じゃなければ1泊して温泉で汗を流して、「最強の富山サイクリングコース」を完成させるところですが、仕方ないですねー。


とはいえ。全編通してほぼ登りなし&見どころと美味しいものがいっぱいなので、「初めて輪行で遠出します!」「ちょっと脚力は不安…」という人でも超おすすめです。

逆に普段から100、200kmと乗っている人は物足りないと思うので、完全にレジャーと割り切るか、もしくは逆走して能登半島の方に走って行っても楽しいと思います。

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おまけ。お土産は黒部宇奈月温泉駅構内のセブンイレブンで売っていた鱒の寿し。北アルプスに別れを告げつついただきました。

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