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北アルプスと富山湾の生んだ奇跡 富山湾岸絶景サイクリング(前編)

それは2月ごろのこと。ダラダラとTwitterを見ていたところ、「北アルプス連峰を背景に、美しい海岸沿いを走る電車」の写真を見かけました。そう、知る人ぞ知る富山湾・雨晴海岸から撮影された写真です。

いつか絶対走りに行こう、ここを走ったら最高に決まってる!常日頃からそう考えていた場所のうちの一つが雨晴海岸だったので、この写真で「行きたい度」がMAXを越え、ついに自転車をかついで走りに行ってきたのでした。

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氷見~富山湾岸~黒部宇奈月温泉サイクリング - Ride with GPS

北陸新幹線・新高岡駅を降りたら、富山の西側にある氷見へ。2021年の4月に「ナショナルサイクルルート」に指定された富山湾岸サイクリングコースをなぞって、最後は黒部宇奈月温泉へヒルクライムする100kmちょっとのルートです。
富山湾岸のルートはとにかく道が分かりやすい&坂がまったくないので初心者の方にも超おすすめ!です。

前編は新高岡から、射水まで走ります。


1. 富山の至宝「氷見浜丼」を味わう

北陸新幹線が長いトンネル区間の新潟を抜けて富山に入ると、進行方向左手側に壁のようにそびえ立つ山々が目に飛び込んできます。北アルプス・立山連峰。めちゃくちゃテンションが上がります。

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そんなわけで、北陸新幹線の新高岡駅に到着!まずは内陸側を通って、富山湾岸にある氷見漁港へ向かいます。ささっと輪行をといて出発。こういう新しい新幹線駅は駅前がだだっぴろくて、自転車勢には優しいですね。

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高岡、古めの建物が多く歴史を感じる町並みです。古くから栄えていたんだなーという雰囲気。さすが加賀藩のお膝元。

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氷見に向かっている最中も、振り返ればいつもアルプスの山々が水平線を埋めているので非日常感がすごいです。考えてみれば3000m級の山々をこうやって一面で眺められるのって富山ぐらいですよね。

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国道160号を走って氷見に到着。藤子A不二雄さんの出身地らしく、そこかしこにハットリくんがいました。君、伊賀の里の者じゃないのか。

昼前でしたが(しかも大して走ってないですが)、第一のお目当てである氷見の魚市場食堂でランチタイム。釣船魚問屋さんが運営するお店だそうで、「数メートル先の競り場で競り落とされた魚が直接届く」「富山で一番鮮度が良い魚が食べられる」のがウリという最強っぷり。
幸いなことに店内もガラガラだったので入店します。

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市場の一角にお店がある感じ。美味しそうなメニューが目白押しでさんざん迷いましたが、名物の「氷見浜丼」をチョイス。その日に水揚げされた魚を使った丼だそうです。

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最初に土鍋が運ばれてきたので何事かと思ったんですが、目の前のコンロであたためながら頂くアラ汁でした。魚のアラとネギとつみれが入った豪華お味噌汁。そして。

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出ました。氷見の至宝。
エビ、ブリ、鯛、サワラ、アジがどかんと乗って神々しいお姿。味はもう言わずもがな、とろけるような舌触りと甘みでした。いやー、これは人気出ますよ。おいしいもん。

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2. ひたすら美しい湾岸サイクリングコース

「満足満足、走り終わった」みたいな気分になりかけながら、なんとか持ち直して出発します。美味しかったなー、富山は海の幸がうまいって本当だなー、とか反芻しながら、今度は富山湾を海沿いに南下していきます。

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冒頭にも書いたとおり、富山湾岸にはナショナルサイクルルートにも指定されたサイクリングコースが整備されています。一部が歩行者自転車道、大半が車道にブルーラインが引かれている形です。

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わかりやすい。

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そしてこの快走路。アルプスの山々を真正面に見て走ります。自然と足も緩めがちに。

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どこを撮っても絵になるから困る。


そしてこのツーリングのきっかけになった写真が撮られた雨晴海岸(あまはらしかいがん)に到着!
義経が奥州に落ち延びる際に通りがかり、弁慶が持ち上げた岩の影で雨が晴れるのを待った、という伝説からこんな名前になったそうです。

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鉄道と道路が海岸ギリギリまでせり出していて、絶景に華を添えています。ヨルシカの「ただ君に晴れ」のMVが撮られたのもこのへんだそうです。

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女岩。これが見たかった!なんだか盆栽的な美しさ。

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すぐそばを通る国道415号線にはきれいなガラス張りで作られた道の駅・雨晴があります。カフェやショップもあるので、疲れているならここで休憩も良いかも。フルーツが盛られた「雨晴サンデー」が美味しそうでした。

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もうね、ずっと眺めていられる。ここをスピード出して走り抜けるのは野暮ってもんでしょう。

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とか言いつつ、雨晴を過ぎて高岡へ。さらに大伴家持の歌が刻まれた伏木万葉大橋を越えて、

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新庄川橋へ。ここからは射水市に入り、進路を東へ。富山湾の下の弧のところを走っていくことになります。


前編はここまで。後編は、ちらちらと写真にも写り込んでいた巨大橋・新湊大橋から目的地の黒部温泉へのヒルクライムです。

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後編はこちら!



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