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僕はずっとグレーのまま。

僕は名前のない傷みを抱えている。

透き通るような青空を見上げるとき。
真っ黒な夜空に瞬く星々を見上げるとき。
あまりの美しさに...いや..違う..
いつになったら美しいものを美しいと想える日が訪れるのだろうか。

僕の心にはいつも何かがあって。
その何かにいつも引っ張られている。
一筋の光もすぐに消えてなくなってしまいそうで。風のように流れてしまいそうで。
そうやって、いつも僕を置き去りにする。

置き去りにされても。
置き去りにされたからこそ、誰かを救いたいと思ってしまう。自分と同じような傷みを抱えている人のことを分かりたいと思ってしまう。
自分のことすら分かっていないのに。
なぜだろうか。分かり合えない誰かの中にある何かを求めて。それを自分のものにしようとして。

結局は自分のことしか頭になくて。
壁をなくしたい。社会を変えたい。
その想いは全て自分の心を埋めるためのもの。

誰かを分かった気になって。
でも何も分かっていなくて。
その繰り返し。

そこに愛はあるのだろうか。
愛って何なのだろうか。

僕はきっと愛されたいんだ。
でも...それだけじゃない。
愛されたいという想い以上に
誰かを愛したいんだ。

温かさを忘れたくないから。

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