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トットちゃん~キラキラの時間体験~平和を残すということ

どうも、スターです。

昨日午後から子供たちと、「窓際のトットちゃん」の映画を観て来ました。

黒柳徹子さんの幼少期のお話の「窓際のトットちゃん」は、とても有名な書籍として、日本人に馴染みのあるものだと思います。

国民的ベストセラー。

私が実際に読んだのは、子供のスイミングの待合室で冒頭だけ、という感じでした。


映画「窓際のトットちゃん」 2023
原作 黒柳徹子
監督・脚本 八鍬新之助

この作品は、「トモエ学園」という、

子供の個性を最大限に伸ばすことを第一に考える校長先生の元で、子供たちが自由に悠々と過ごしていくキラキラした世界が展開されていきます。

そこで過ごす子供たちの表情が本当にキラキラと輝いて見えました。

どんな角度でも、どんな表情でも、観終わった後思い返して浮かんでくるのは、子供たちのキラキラ笑顔なのです。

アニメーションで表現できる、伝えることが出来る限界を突破しているような、言葉を超えたキラキラが頭の中に焼きつきます。

この学校に入学することになった黒柳徹子こと「トットちゃん」。

自由でおおらかなトットちゃんを取り巻く、家族や友達や先生たちとのやり取りが、彼女の愛らしくれ好奇心に溢れる人間性をのびのびと育んでいきます。

あの、誰も止められないような、トットちゃんのたくましさや優しさが、

子を持つ親だけじゃなく、子供時代を過ごした経験のある全人類が共感することだと思います。

自分の幼少期の、まだなんの輪郭も持っていなかった、小さくてでもとてつもなく大きな存在になっていく、

「自分の中から聞こえる声」

その始まりを感じていた、あのころの自分。

自分でもどこまで明確に覚えているのか、あやふやではあるが、確かにあった「あの声」が、

この映画の世界に入り込むことで蘇ってきます。

当時の自分が今の自分に問いかけてきます。


観ている最中に思ったこと。

あ、今、この尊くてキラキラした時間をお金を払って手に入れたんだな。

所有する、という概念について、突き詰めて考えていくと、

人間が所有しているものなんて、皆無だということになっていきます。

そんなことを考えあぐねている日々の中で触れた、

「トットちゃん」の世界に入り込んでいる時に感じた、

素晴らしい時間を全身で受け止めた感覚。

今私はこの素晴らしい時間を手に入れたんだ、所有するってこういうことなんだ。

という、ヘレンケラー的認知をした瞬間がありました。

体が静止している状態で目と耳から伝わる感動。

映画館という空間が作り出す時間体験の素晴らしさを改めて感じました。


「戦争と平和」

子供のキラキラとした世界をも平然と破壊していく戦争が、トットちゃんを取り巻く人たちの笑顔や生活をも、否応なく壊していきます。

人が生きるということと死ぬということ。そんな普遍的かつ永遠のテーマのような命題が、小さなトットちゃんたちの前にも突き付けられていく。

トモエ学園の校長先生の言葉や姿に、

現代を生きる大人たちは子供たちを前に、どいう思いを抱くのだろう。

昔はよかった、では済まされない、大きな命題を与えられたように思いました。


最後に、

これは、戦前に実際日本に存在していた学校のはなしであり、校長先生の話であり、子供たちのお話なのです。

そこに描かれているものがいかに豊かで健やかなものであったのか。

人、町、風景、大人、子供、学校、仕事、心…。

全てが現代のものより、ずっっっっっっっと豊かなものであったことは、間違いないと思いました。

戦後復興後の比じゃないそれを見せつけられました。

お金や物の豊かさが心の奥の豊かさには、絶対に繋がらないこと。

豊かさと、余裕があるということは、全く別のものだということ。

そのことに、理屈じゃなく体で感じ気づくことが出来た作品でした。





ありがとうございました✨
合掌。
@スター@






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