イラスト日記★土日の朝は🤫
話は、夫と私の朝の過ごし方の違いから。
私は、実家にいた頃、朝起きたらすぐにNHKのラジオをつけ、ニュースやら地域の話題やらを聞き流しつつ、母親とあーだこーだと話しながらごはんをかき込む、というのが常でした。
一方、夫の朝はとても静か。ゆっくりと目覚め、テレビもラジオもつけず、ごはんも一口ずつ味わって、時間をかけていただきます。
一緒に暮らし始めた時、私はそれまでと同じように、いちばんにラジオをつけ、朝ごはんの支度の時も、食べている間もつけっぱなしにしていました。
しばらくして夫から、ラジオをつけるのを止めないか、と提案がありました。ラジオの音があると、話をしても聞き取りにくい、と言うのです。
合わせ易い方が、合わせるのが良い。
私はラジオをつけるのを止めました。
止めても、全く困らなかったのです。夫と話をしたり、ごはんをきちんと食べようと思ったら、ラジオの音は必要なかった。習慣というか、朝っぽい音があった方が楽しいかな、くらいの気持ちだったのです。
そして、土日の朝。
30分ほど前に起きて朝ごはんと自分の弁当の支度をする夫は、大抵黙々としています。「おはよう」という私の声にも、「うん」とか「ああ」とか、ようやく応えている感じ。
そんな時は、朝ごはんの時も言葉少なく、顔は真面目で硬い。
どうしてだろう…と、最初は不思議に、というか、不安に思いました。私、何か気分の悪くなることでもしたかな…とか思ったり。
でも、一緒に過ごす中で、夫が理由を話してくれました。土日は仕事の時間がいつもより長く、忙しい。特別な仕事が入ることもある。だから朝はその日一日の段取りを考えたり、緊張感と向き合っていることが多い…。
それならば、土日の朝はいつにも増して静かに、夫の動きや思考を遮らないようにしよう、と決めました。時々失敗するけど、できる範囲で気を配ろうと。
よく考えたら、平日の朝は逆に私の方が早朝に起きてバタバタと身支度をし、大慌てでごはんを食べて出て行きます。夫は昼から仕事の日でも起きてきて、コーヒーを淹れパンを焼き、一緒にごはんを食べ、送り出す。
夫も、私のバタバタな朝に、合わせてくれているのです。
お互いの違う朝に、少しだけ余裕のある方が合わせる。それで一緒に過ごせるなら、その方が幸せです。
私が先に仕事に出る平日も、夫が仕事に行く土日も、出かける時は必ずハグします。「いってらっしゃい」「いってきます」を笑顔で交わします。
ハグが、その日がどんな朝でも、素敵な朝に変えてくれる気がします。
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