結局、フォルケホイスコーレとは何だったのか。 #22
時折香る牧畜の匂い、
美術室から差し込む太陽、
あの友達の笑い声と歌声、
どこまでも広く大きい空、
なかなか晴れてくれない冬の日、
珍しく晴れた日、日向ぼっこをしたこと、
焚き火と、ホットチョコレートと煤の匂い、
デンマーク・フォルケホイスコーレで芸術を学びながら過ごした4か月間は、あっという間に幻に変わり、日本での生活にも馴染んできた。
結局、わたしにとってのフォルケホイスコーレとは、なんだったのか。
帰国して3か月半。言葉にできていなかったあの日々のことを、ようやく、