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大切なものを教えてくれたチア。 #9

華やかな衣装を身に纏いながら、どんなときでもずっと笑顔で、大声を出しながら人を応援するスポーツ。

チア。

チアには2種類ある。
・ポンポンを使いながら、ジャンプやターンを含めたダンスを踊るチアダンス
・ジャンプ、ダンスだけでなく、スタンツと呼ばれる組体操なようなもの、タンブリング、音楽が止まり声だけで演技するコールなどが含まれたチアリーディング


わたしはチアダンスを小学生の5年間、チアリーディングを中学生の2年半、計7.5年をチアに捧げてきた。

だから、今のわたしの基盤はチアで作られたといっても過言ではない。
そのチアがわたし自身どう影響を与えたのか、なにを教えてくれたのか、今日は言葉にしていきたいと思う。


辛いときでも、笑顔でいること


チアは人を応援するスポーツなので、人を応援するためにまずは自分が笑顔でいることが大切だと考えられている。チアリーダーは演技中どんなに辛くても、笑い続けるのだ。
例えば、チアリーディングのスタンツで失敗し、みぞおちに腕が当たったとする。あああ、痛い。けどすぐ笑う。(これはもう根性)自分自身が失敗をしてしまったときに笑うのはしんどいが、笑うことで次の技へ切り替えられることもある。

また、仲間の笑顔を見て、もう少し頑張ろうと思える。演技中でもアイコンタクトをとり合ったり名前を呼び合ったりして、お互いを励ましながら踊り切る。

そして、チアで使われる掛け声は、
「JUST DO IT」「WE ARE NO.1」「LET'S GO」「HERE WE GO」など、
自信に満ち溢れた前向きなものばかりだ。気付いたら、自分たちから出される笑顔や、声のエネルギーで自然に自分たちも元気づけられる。


だからわたしは、今の生活の中で辛いことがあったとしても、とにかく笑顔でいることを心がける。まずは自分で自分を楽しませるために。


礼儀の大切さ


チアでは、礼儀が本当に重視される。大きな声で挨拶をすることは常識で、なにかご指摘をいただいたら1回1回必ず「ありがとうございました」を言う。
先輩がなにか作業をしていて、自分の手が空いていたらだったら先輩のやってることを代わる。(ほかにやることもないのに「いや、代わらなくていいよ!」とたまに言われると困る。下級生あるある。)
敬語が間違っていたら何回も直される。上下関係が厳しく、外から見たら軍隊だと言われてしまうこともある。(笑)

すごく判断が難しかったのは、バスにみんなで乗っていた時。1年生のわたしたちが座っているけども先生は立っている。しかし、バスは割と満員でわたしたちや先生が動くと周りに迷惑をかけてしまう。んんん、どうしよう。わたしたちは結局「先生、席代わります」と言ったのだが、「周り見て、今は迷惑掛けちゃうでしょ?」と言われムズカシーー!!となった記憶がある。

しかし、この礼儀の大切さや周りを見る能力は確実に今の人生に活きている。
周りの人をリスペクトし、今自分に何ができるのかを考える。挨拶をする。ありがとうを伝える。
当たり前のようなことかもしれないが、それらが当たり前のようにできているのはチアのおかげだ。


たった1回、2分30秒の本番のためだけにすべてをかけるチア。

技術だけでない、今の生活に繋がる大切な考え方を教えてくれた素敵なスポーツに出逢えてよかった!!!!



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