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最後のOutdoorクラス デンマーク生活を振り返る #18

あんなに遠く感じていた12月が、もう10日も過ぎてしまった。
フォルケホイスコーレでの生活も残りわずかとなり、最後のOutdoorクラスで訪れたのは、学校から一番近いところにある海だった。

海に着いてから、紙を2枚渡され、
「1枚にはフォルケホイスコーレの生活の中で、自分の心の中に残しておきたいもの(感情、出来事など)を、もう1枚には捨ててしまいたい、忘れてしまいたいものを書こう」
と先生から告げられた。

そして、学校に戻り、いつものように火を起こす。
「捨ててしまいたいものはこの火の中に燃やしてしまおう。その紙の内容をみんなに話してから捨ててもいいし、何も言わずにただ燃やすだけでもいい。残しておきたいものはリュックの中に大事にしまっておいて。じゃあまず私から。」と言った先生。

クラスメイトの中には、さまざまな感情を語りながら紙を燃やしている人もいたし、わたしのように何も言わずにただ火の中へ入れた人もいた。燃えていく紙を見て、言葉では上手く表せないような感情になり、一旦「お疲れさま」と自分の心に伝えた。

相反する2種類の感情を書いていく過程で、残しておきたいものが多く浮かんできて、捨ててしまいたいものはほとんどなかった。そこには、「すべての負の感情には意味があり、これからのわたしを創る大切な部品である」と思えている自分がいた。決して「楽しかった」と一言で表せはしないこの生活の中で、あの感情には大切な意味がある、またはいつか大切になると信じている自分に気づき、自分を誇らしく思った。


焚き火を見るためにOutdoorに参加していたと言ってもいいほど、火を焚いてみんなでホットチョコレートを飲む時間が好きだった。一人でぼーっと見る火が好きだった。氷点下の屋外で寒い寒い言いながら作業をしたことも、雪が降った日に雪だるまを作ったことも、とっても素敵な思い出。

日本に帰ったらもっともっとアウトドアを極めるぞ〜〜!!!!
今日も1日おつかれさまでした☺︎


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