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#読書感想文

「フリーズする脳」〜今週気になった本

ポチるのがこわい本ってありませんか。

私は最近Kindleのセールを漁っていたときに、この『フリーズする脳 思考が止まる、言葉が詰まる』というタイトルを見て…

「これ私のことだな…ドキッ」と。いつもだったらスルーしていたと思います。

セールでお安かったのと、ページ数が少なくサラッと読める本を求めていたタイミングだったので、えいやと文字どおりポチってしまいました。

なんでこういう本がこわいか

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経済成長を完了したあとの時代をどう生きるか

経済成長を完了したあとの時代をどう生きるか

長年考え続けているテーマがある。ざっくりいうと、

日本ってほぼベーシックニーズは満たされていて、人口が減っていて、経済成長はほぼ頭打ちで、でも成長しないといけないことになっているからさらなる新市場とか生産性って話なんだけど、

どの国もいずれ日本のような成熟期がやってくるなかで、このまま拡大と成長のベクトルだけを中心軸に置いていていいんだっけ?みたいなお話。

ましてや、日本は「生産性」が苦手な

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「力なき者たちの力」

「力なき者たちの力」

普通への抗い。
ヴァーツラフ・ハヴェルはチェコスロバキア大統領およびチェコ共和国初代大統領として知られる人物だが、大統領へ就任する前は作家であり反体制運動を指揮する人物であった。

社会主義体制の中で蔓延する空気は、「労働者に力を!」という看板を店前に掲げていれば良い、という空気であった。誰もがその意味するところを深く考えずに看板をただ配置するのは、みんながそうするものだし、そう期待されている気が

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万物を支配する「コンストラクタル法則」への抵抗策はあるのか。いや、ない

万物を支配する「コンストラクタル法則」への抵抗策はあるのか。いや、ない

私たちはつまるところ、どこへ向かうのだろう。

宇宙はどこへ向かっていて、社会は、生き物は、人類はどこへ向かっていくんだろう。

なぜ、そのようなことが気になるのかといえば、この宇宙の神秘について知りたいという知的欲求のためでありながら、最終的には自分の生きていく道の、不確かさに対して、自分なりの納得できる何かを、掴みたいのだと思う。

私はそのために、本を読み続けている。

今回読んだのは、『流

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