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こんにちは! 『源氏物語』研究者の卵、Number.Nです。 よろしくお願いします! 文学離れや活字離れが議論されるようになって久しいですが、文学好きとして非常に悲しいことです。 文学の魅力を発信していきますので、僕と一緒に文学の豊穣な世界を垣間見していきましょう!

最近の記事

百人一首美少女化企画No.5

第五首 金寺聡子 「花誘ふ」 ・入道前太政大臣  花誘ふ 嵐の庭の 雪ならで ふりゆくものは 我が身なりけり  金寺聡子よ。こんにちは。  今日は私の話をしていくわ。…ふふっ、私の自分語りって珍しいのよ。  読み手は入道前太政大臣なんて、仰々しくなっているけれど、西園寺公経さんのことね。  承久の乱の際に、鎌倉幕府側に討幕の計画を漏らしたことでも有名ね。  当時の貴族は、政治も行わないといけないし、文化人でもないといけなかったの。大変ね。  え、私について知りたい?

    • 百人一首美少女化企画No.4

      第四首 水無瀬朝日 「朝ぼらけ」 ・権中納言定頼  朝ぼらけ 宇治の川霧 たえだえに あらはれわたる 瀬々の網代木  ……。  ……。  ……。 ーーー茶紗「朝日ちゃん……朝日ちゃん~!」  ……。茶紗、……おはよう。 ーーー茶紗「今日は朝日ちゃんの日でしょう? 昨日は早くに寝たんじゃないの~?」  ……早く寝ても、起きるときはいつも眠たい。  …………おはよう。今日はわたし。……いつも茶紗に起こしてもらってる。住んでるところが宇治で近いから。  ……。 ーー

      • 百人一首美少女化企画 No.3

        第三首 鹿野茶紗 「我が庵は」 ・喜撰法師  我が庵は 都のたつみ しかぞ住む よをうぢ山と 人はいふなり  こんにちは~。鹿野茶紗です。よろしくお願いします。甘いものと一緒に、一服いたしませんか~?  わたしの詠み手である喜撰法師さんは、真言宗のお坊さんで和歌が取っても上手な方です。なんでも、六歌仙の一人なんだとか。すごいですよね~。  百人一首に選ばれている歌人の皆さんって、きらびやかなイメージがある方が多いのですが、喜撰法師さんは質素を体現したような方です。

        • 百人一首美少女化企画 No.2

          第二首 二見よもぎ 「かくとだに」 ・藤原実方朝臣  かくとだに えやは伊吹の さしも草 さしも知らじな 燃ゆる思ひを  皆様、ご機嫌麗しゅうございます。わたくしは二見よもぎと申します。二見と書いて「ふたみ」と読みます。以後、お見知りおきを。  藤原実方様がわたくしを詠んでくださいました。  実方様がどなたなのか分からない?……そうですね、清少納言様とも恋をした、情熱的な平安貴族の男性と説明しておきましょうか。  実方様は非常におモテであったと聞きますが、一方で直情的

        百人一首美少女化企画No.5

          百人一首美少女化企画 No.1

          第一首 筒井梓 「ちはやふる」 ・在原業平朝臣  ちはやぶる 神代も聞かず 竜田川 からくれなゐに 水くくるとは  みなさん、こんにちは。筒井梓です!  百人一首美少女化企画「百人イッシュー!!」の第一弾に選ばれちゃいました。よろしくお願いします!  私のことを詠んだのは、あの『伊勢物語』の主人公である「昔男」のモデルだといわれる、在原業平さんです。なんでも、平安貴族を代表する色男なんだとか。  恋愛に疎い私のことを詠んだ人が、みやこ随一の恋愛巧者だって、なんだか信じら

          百人一首美少女化企画 No.1

          カロス…?

          カロス…?

          大河ドラマ「光る君へ」第七話感想・解説

          おはようございます、こんにちは、こんばんは。『源氏物語』研究者の卵、Number.Nです。 劇作家のまひろ  まひろ、散楽の劇作家デビューです。「おもしろきこと」を意識した、喜劇になっていましたね。  自分の考えた物語が、散楽として表現されるのは、後年の大作家紫式部にとっての原体験となるのかもしれません(もちろん、史実の紫式部が散楽をはじめとした演劇の劇作家をしたとは思えませんが)。  散楽では、おもしろいことが求められていましたが、『源氏物語』の中にも喜劇性のある部分

          大河ドラマ「光る君へ」第七話感想・解説

          大河ドラマ「光る君へ」第六話感想・解説

          おはようございます、こんにちは、こんばんは。『源氏物語』研究者の卵、Number.Nです。 藤原一族の話  前回の余波、すなわち、道兼がまひろの母を殺害したことを、道長が知ってしまったことが、冒頭から後を引いています。  道長の父である兼家が、道兼のことを「一族の泥を被る」役目であると道長に伝えたことには少し驚きました。そして、そのことを道長が道兼に伝えたことも。  道兼が、一族の影は同じ方向を向いていると、道長に指摘したのは非常に詩的な表現だと感じました。  道兼が

          大河ドラマ「光る君へ」第六話感想・解説

          大河ドラマ「光る君へ」第五回感想・解説

          おはようございます、こんにちは、こんばんは。 『源氏物語』研究者の卵、Number.Nです。  今週の大河ドラマ「光る君へ」の感想と解説をはじめていきましょう! 紫式部と加持祈祷  先週の衝撃的な展開から倒れてしまった、まひろ。今週の冒頭は、祈祷の場からです。  紫式部は『源氏物語』の中で、加持祈祷を描くことが多くありました。  有名なところであれば、葵巻の葵上の出産の場面でしょうか。六条御息所の生霊が葵の上に取り憑いた際に、加持祈祷を厚く行なった場面です。  他に

          大河ドラマ「光る君へ」第五回感想・解説

          僕たちはまだ平成を生きているのではないかと思った話

           おはようございます、こんにちは、こんばんは。平成11年生まれのNumber.Nです。  ふと思ったことを備忘録的に書き留めておこうかと思い、スマホを取りました(現代版、筆を執る的な)。  先ほどふと思ったこと。それは、僕たちは今、将来の人たちの想像する「平成」を生きている途中なのではないかということです。  言っている意味が分かりにくいですよね笑💦。  僕たちは、令和という元号の時間を生きています。既に令和という元号にも慣れてきましたよね。  ただ、あと数十年経った時

          僕たちはまだ平成を生きているのではないかと思った話

          大河ドラマ「光る君へ」第三話感想・解説

           おはようございます、こんにちは、こんばんは。『源氏物語』研究者の卵であるNumber.Nです。  さっそくですが、大河ドラマ「光る君へ」の第三話を視聴しての感想を書いていきます! 三話までの感想  第三話まで大河ドラマを見てきましたが、本作の雰囲気がだいぶつかめてきた頃合いではないでしょうか。僕としては、他の対が作品と比べて非常にコミカルな面が強く、ストレスなく作品を鑑賞できるなあと感じました。  45分がかなり短く感じますね~。  個人的にはとても好きな作風で、毎

          大河ドラマ「光る君へ」第三話感想・解説

          大河ドラマ「光る君へ」第二回感想

          こんばんは。『源氏物語』研究者の卵、Number.Nです。 「光る君へ」第二話冒頭  大河ドラマ「光る君へ」第二話はまひろの成人式、いわゆる裳着からはじまりました。  まひろは屈託のないヒロインらしい性格のようですが、前回の衝撃的な幕引きである、母の死のことになると、冷静でいられないようです。  また、将来の旦那さんとは、仲の良いように描かれています。旦那との関係をどう描くのかは始まる前から気になっていたので、何よりです。  誰のことかは、追々で笑。  まひろは手紙(

          大河ドラマ「光る君へ」第二回感想

          キビキビー!

          キビキビー!

          北野天満宮に初詣【今更ながら…】

          おはようございます、こんにちは、こんばんは。 京都の大学院生、Number.Nです。  本日は、2024年になって初めて、大学院に通いました。  久しぶりの大学院で、知らない間に大学図書館の資料を延滞していました💦。  よくないですね、はい。  大学院の帰りには、もう一月十日になってしまってはいますが、北野天満宮に、初詣に行きました。本当の意味での初詣は、近所の神社で済ましていましたが。  北野天満宮の隣には、桜の名所として有名な平野神社があります。今日は、平野神社→北

          北野天満宮に初詣【今更ながら…】

          今日は成人式ですね。おめでとうございます!

           おはようございます、こんにちは、こんばんは。Number.Nです! 本日は成人式ですね。  成人された皆さん、おめでとうございます!  僕の妹も今年成人を迎えました。朝早くから支度をし、華やかな着物に身を包んで、楽しげに成人式に出かけて行きました。  成人式前には神社やお寺に出かけて、500枚以上写真を撮影して、妹に恥ずかしがられましたけれど…笑。  成人式の起源は意外に新しくて、戦後のものなんですね。なんでも、1946年の青年祭が最初なんだとか。  そう考えると、新

          今日は成人式ですね。おめでとうございます!

          大河ドラマ「光る君へ」第一話の感想

           こんばんは。Number.Nです。  大河ドラマ「光るの君へ」の第一話が放送されましたね。もう一話はご覧になりましたか?  僕は『源氏物語』研究者の卵として、大河ドラマ「光る君へ」に注目していましたが、正直に言って、今回放送の第一話、めちゃくちゃ面白かったです!  面白かったですよね?  これって僕の平安時代贔屓が入って面白く感じたわけじゃないですよね?  時代考証も丁寧だと感じましたし、建築や小道具、文化も練られているように思いました(散楽ってあんな感じなのか😳)

          大河ドラマ「光る君へ」第一話の感想