百人一首美少女化企画No.4
第四首 水無瀬朝日 「朝ぼらけ」
・権中納言定頼
朝ぼらけ 宇治の川霧 たえだえに あらはれわたる 瀬々の網代木
……。
……。
……。
ーーー茶紗「朝日ちゃん……朝日ちゃん~!」
……。茶紗、……おはよう。
ーーー茶紗「今日は朝日ちゃんの日でしょう? 昨日は早くに寝たんじゃないの~?」
……早く寝ても、起きるときはいつも眠たい。
…………おはよう。今日はわたし。……いつも茶紗に起こしてもらってる。住んでるところが宇治で近いから。
……。
ーーー茶紗「え、それだけ? もっと自分をアピールしないと!」
……アピール? ……解説?
……えっと、この歌は冬の朝の宇治川に、朝霧がかかった様子を詠んだもの。
冬の朝はあんまり寒くて、もっと眠っていたくなるよね……。
ーーー茶紗「じゃあ、最後に、読み手の藤原定頼さんの話もしておこっか~」
……定頼は風流に生きた人だけど、父親が偉い人だったから結構出世もしたみたい。
……良いよね。わたしも宇治にこもって、茶紗のお茶をすすって生きていたい……。
なんか、目が覚めて来た……。じゃあね。
・次回予告(金寺聡子ver.)
水無瀬ちゃんったら、本当に眠たそう。ふふっ。
金寺聡子よ。みなさん、よろしくね。
さて、どういう話をしようかしら?
そうだ。鹿野ちゃんも水無瀬ちゃんも宇治に住んでいるんでした。その話でもしてみましょうか。
鹿野ちゃんの詠み手の喜撰さんも、水無瀬ちゃんの詠み手の定頼さんも宇治について詠んでいるわけだけれど、二人にとっての宇治のイメージは異なっているわね。
喜撰さんの方は侘しい隠遁地。定頼さんは高級な避暑地として宇治を詠んでいる。時代によって、その土地のイメージが異なっているなんて、なんだかおもしろいでしょう?
鹿野ちゃんの方の和歌の解説は、こちらから確認してみてほしいわ。
それじゃあ、またね。
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