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興味は長くは続かないのだから 趣味としてのクラシック音楽

好きなもの、聴きたいものを聴こう。 そう決めました。 かねてより、西洋美術、西洋音楽どちらにも興味を持つなか、音楽にはいくつかのハードルがあると感じていました。 精度を別にすれば、美術であれば、1時間に100作品を見ることは可能です。 それによって美術史を概観することもできるでしょう。 しかし、音楽はそうはいきません。 小品でも5分前後、序曲なら8分前後が多いでしょうか。 交響曲では1時間を超えるものもありますし、オペラだと2時間でも短めです。 また、美術史は本を読

    • ファントムが愛したのはクリスティーヌか、その音楽か

      映画「オペラ座の怪人」4Kリマスターが公開されました。 2005年当時、映画館には観に行けていないはずなので、この上映は本当にありがたいです。 リマスター版の公開に際し、映画のサウンドトラックを聴いています。 ミュージカル版(ロンドンオリジナルキャスト)のCDを流しながら、英語歌詞を追いかけて聴いたりもしていましたが、改めて日本語訳を確認すると、こんな歌詞だったんだと驚くことも。 クリスティーヌが最初にファントムの仮面を外してしまったときの、パンドラ、デリラ、毒蛇など

      • 自分の言葉を磨くために

        文章は、私の武器だと思っています。 言葉、ではなく文章なのは、話し言葉はあまり得意ではないため。 文字にして、さらに何度か手を入れられるのが良いのです。 伝える相手が明確であれば、より輪郭がはっきりします。 ですので、本来手紙は得意なはずですが、書く機会はそうありません。 熱があふれる文章も、それを綴るだけのエネルギーがあるかどうか。 かつてはそういうものも書けたのですが。 その点、短歌はいまの自分に合っていると感じます。 31文字あるのもちょうどいい。 かつて日経

        • note連続70週

          先週の記事で、note投稿が連続70週となりました。 このところは週に1本ペースなので、総数としては大したものではありません。 それでも、1年と数か月というのは、よく続いていると感じます。 好きなこと、好きなものを好きなときに書いているだけのnoteでも、読んでいただき、反応してくださる方がおられるのは嬉しいものです。 舞台や演奏会など、刺激があるときには、あまり考えなくても筆が進みます。 一方で、自宅と職場を往復し、週末に買い物に行くだけの日々では、なんとかテーマを

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          10本

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          初心者向け囲碁対局サイト「Go-Up!」の閉鎖を知って

          閉鎖のnoteを読んで、初めてそのサイトを知りました。 これほど初心者フレンドリーな、ユーザーに寄り添って設計されたツールを、私は他に知りません。 10年の長きにわたり、個人で開発、運営されていたことに、ただただ敬服するばかりです。 そんなGo-Up!も、あまり話題とならず、思うように伸びず、2024年5月末をもってサポート終了されたとのことです。 観る将である私にとって、「隣」と呼ばれる囲碁はまったく未知の世界です。 折しも、初めて囲碁を垣間見ることとなり、普及のお

          初心者向け囲碁対局サイト「Go-Up!」の閉鎖を知って

          35歳で死ぬだろうと思っていた

          幼少の頃から身体が弱く、喘息、発熱、原因不明の体調不良、小児科や耳鼻科通いが絶えることはありませんでした。 中学生になっても、食は細く、登下校だけで疲れ果て、学校帰りにかかりつけ医で点滴を打ってもらう、そんな日常を過ごしていました。 自然、身体を動かすことは得意ではなく、本を友とすることとなります。 最も読んだのは司馬遼太郎「坂の上の雲」でしょうか。 ハードカバー全6巻を10周以上はしたことでしょう。 主人公の一人、正岡子規は結核により34歳で亡くなります。 また、

          35歳で死ぬだろうと思っていた

          平成中村座から、1年

          気が付けば、平成中村座姫路城公演から1年が経ちました。 桜門橋を渡り大手門をくぐると、やにわに現れる芝居小屋。 普段は芝生だけの三の丸広場。三十軒長屋までのわずかな距離さえもどかしく、歌舞伎の雰囲気を全身に浴びに通ったものです。 1か月足らずの公演でも、天守物語の最後―小屋裏が開く演出に、日に日に長くなる昼を感じました。 あわせて、閉幕が近づく切なさと。 平成中村座を「ワンダーランド」と表現されたのは中村勘九郎さんだったと記憶しています。 思い出しても、それはまさに夢

          平成中村座から、1年

          本の思い出 「水晶のピラミッド」と島田荘司

          中学生の頃、司馬遼太郎と並んで耽読したのが島田荘司作品でした。 大掛かりなトリック、風変わりで切れ味鋭い探偵、御手洗潔。 そのシリーズのなかで、特に印象深いのが「水晶のピラミッド」です。 古代エジプト、タイタニック、現代アメリカの事件が入れ替わりながら展開され、ページをめくるのももどかしく読み進めたものです。 私がこの本を読んだのは、映画タイタニックの公開前。 名前くらいしか知らなかった豪華客船の沈没が、文中色鮮やかに描かれる様に圧倒され、その余韻が残るなか観た映画の世

          本の思い出 「水晶のピラミッド」と島田荘司

          マンドリン音楽の個人サイトがあった時代

          人とのご縁というのは不思議なもので、意外なところでつながったり、つながらなかったりします。 印象深いのは大学のとき。 お世話になっていた個人サイトに投稿した文章がきっかけで、何人かの方から感想のメールをいただきました。 当時のログを掘り起こすと、自分でも呆れるほどの長文で、よくこれを読んでいただいたものだと思います。 本当にありがとうございます。 おおよそ、お返事して終わりとなる一方、継続的に連絡をくださった方も。 いまのようにSNSがない時代、同じ趣味の人がつなが

          マンドリン音楽の個人サイトがあった時代

          母校の演奏会で懐かしさに浸る

          毎年5月の連休は、母校の部活の定期演奏会。 忙しい時期だし、卒業して幾年月なので、毎年行こうかどうか迷うのですが、つい足が向きます。 今年で第22回だそうで、第0回から知っている者としては感慨深いものがあります。 我々が現役の頃は、定演なんて夢だったのですよ。 一曲仕上げるだけで精一杯でした。 その夢を後輩たちが実現してくれて、引き継いでくれている。 感謝しかありません。 近年の邦人作品になると全然分からないなかで、アマディ、マネンテ、鈴木静一と、王道の曲ばかり。

          母校の演奏会で懐かしさに浸る

          INとOUTの関係性 体重も疲れも同じはず

          健康診断で所見があり、消化器系の専門医に相談したところ、少し体重を落とそうということになりました。 甘いものは14時以降はとらないこと マヨネーズやドレッシングは使わないこと この2点だけ守れば、食事制限したり無理に運動をする必要はないとのことでした。 とはいえ、もともと甘いものはほとんど食べず、マヨネーズなどもあまり使っていないことから、まるで食生活に変化が起こりません。 そこで、普段より、白いご飯を二口減らすように心がけました。 これが実に効果てきめんで、自然

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          将棋棋士が「信長の野望」を全力プレイした話

          2018年10月13日、大阪城を望むホテルにて。 福崎文吾九段と糸谷哲郎八段を迎え、11時間を超える熱戦が生中継されました。 タイトルがかかった対局、ではありません。 ニコニコ生放送による、ゲーム「信長の野望」の実況中継です。 記憶に残る放送であったにもかかわらず、あまり記録が見当たらないので、書き留めておくこととしました。 福崎九段と糸谷八段とは、30歳近い年齢差。さほど親交はないらしく、一緒にお茶を飲んだこともないそうです。 本人たちも不安を抱えながらのスタートでし

          将棋棋士が「信長の野望」を全力プレイした話

          やっぱり藤井-豊島将棋はおもしろい!

          2024年4月10日、11日、第82期名人戦七番勝負の第1局がホテル椿山荘東京で指されました。 名人初防衛を目指す藤井聡太名人に挑戦するのは、豊島将之九段。 これまでにも何度もタイトルを争う舞台で戦ってきたお二人の対局は、ファンの期待を上回る大熱戦でした。 豊島九段が2手目に△3四歩と突いてから力戦調の将棋となり、未知の局面のねじりあいが果てしなく続きます。 お互い、持ち時間のうち8時間前後を費やしても、形勢はまだ互角。 ひたすら難解な将棋です。 一進一退の攻防から

          やっぱり藤井-豊島将棋はおもしろい!

          山本弘先生を偲んで

          作家の山本弘先生が亡くなられたとお知らせがありました。 ロードス島戦記のディードリット ソードワールド短編集 妖魔夜行 トンデモ本の世界 思い出すだけで切なさがこみあげます。 なかでも、妖魔夜行シリーズは大好きでした。 真夜中の翼 魔獣めざめる 悪夢ふたたび…… むさぼるように読み進めたあの日が、つい先頃のように思えます。 GURPSをあれだけ楽しめたのも、山本先生の妖魔夜行のおかげが大でした。 数年前から病と闘っておられたとは聞いていましたが、ご逝去の報に接する

          山本弘先生を偲んで

          応援する側、される側

          歌人の天野慶さんが、X(旧Twitter)にこんなことを書いておられました。 私には「自分の代表作に飽きる」という概念がなく、とても新鮮で驚きました。 もちろん、自分がクリエイターではなく、代表作というものがないからです。 パレットにあるだけ絵の具を出してみてなにも描かないような休日 ほしいのは勇気たとえば金色のおりがみ折ってしまえる勇気 日溜りに置けばたちまち音たてて花咲くような手紙がほしい 約束はやぶっていいよ ゆびきりがただしたかっただけなんだから いずれも

          応援する側、される側

          頭の疲れに、ブドウ糖

          資料づくりや考え事で頭が疲れたな、と感じたら、ラムネを摂るようにしています。 ラムネといっても、森永製菓の清涼菓子で、昔ながらのボトルタイプのほかに、ジップロック的な袋に入った大粒のものがあり、最近はこちらを愛用しています。 何年前になるでしょうか、将棋の棋士の間で、対局中にラムネを食べるブームがあり、森永のそれはブドウ糖90%であることから、頭を使う棋士に愛用されたということです。 最近では、inゼリー(かつてのウィダーinゼリー)のブドウ糖を、大学入試共通テストを受

          頭の疲れに、ブドウ糖