本の思い出 「水晶のピラミッド」と島田荘司
中学生の頃、司馬遼太郎と並んで耽読したのが島田荘司作品でした。
大掛かりなトリック、風変わりで切れ味鋭い探偵、御手洗潔。
そのシリーズのなかで、特に印象深いのが「水晶のピラミッド」です。
古代エジプト、タイタニック、現代アメリカの事件が入れ替わりながら展開され、ページをめくるのももどかしく読み進めたものです。
私がこの本を読んだのは、映画タイタニックの公開前。
名前くらいしか知らなかった豪華客船の沈没が、文中色鮮やかに描かれる様に圧倒され、その余韻が残るなか観た映画の世