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初心者向け囲碁対局サイト「Go-Up!」の閉鎖を知って
閉鎖のnoteを読んで、初めてそのサイトを知りました。
これほど初心者フレンドリーな、ユーザーに寄り添って設計されたツールを、私は他に知りません。
10年の長きにわたり、個人で開発、運営されていたことに、ただただ敬服するばかりです。
そんなGo-Up!も、あまり話題とならず、思うように伸びず、2024年5月末をもってサポート終了されたとのことです。
観る将である私にとって、「隣」と呼ばれる囲碁はまったく未知の世界です。
折しも、初めて囲碁を垣間見ることとなり、普及のお仕事はどうされているのだろう、そんなことを考えていたところでした。
将棋界では、棋士、女流棋士の先生方が、自身の対局と並行して、解説、イベント、指導を行っておられます。
タイトル戦となればあちこちで大盤解説会が開催され、指し手を読み解くだけでなく、盤面が動かないときにもトークでつなぎ、ABEMAの中継では、ときには食レポ、旅レポもこなされます。
イベントでは、コーヒーを振る舞い、ダーツで遊び、お食事会で交流し、将棋の枠を超えて熱心にファンに発信されています。
各地で行われる人間将棋は、エンターテインメントとして確固たる地位を築きました。
こう挙げるだけでも、何人もの先生方の顔が浮かびます。
人気の背景には藤井聡太竜王・名人の活躍があるにせよ、ファンへのサービスに関しては、将棋はあらゆるプロのなかでもトップクラスではないでしょうか。
対して、囲碁界はどうされているのだろう。
知る機会もないまま時ばかり過ぎ、初心者にとっての敷居の高さを考えていた矢先、Go-Up!のnoteを読みました。
そこには、囲碁のルールも言葉も、何も分からない私でも、手に取りたくなるような心遣いがたくさんありました。
対局の工夫については語る術を持ちませんが、システム面でも、コンピューターは投了しない、ログインボーナスを通算とすることで、連続が途切れた途端に辞めるきっかけにさせないなど、さまざまな配慮がなされています。
イラストには賛否があるとしても、局面の優劣を捉えづらい囲碁をビジュアルで表現する試みは評価されるべきものです。
もっとも、囲碁と美少女の親和性については開発者コメントのとおりであり、「焼き魚味のキャンディー」とは言い得て妙だと思います。
いずれにせよ、これ以上の囲碁初心者向けツールがあるのでしょうか。
日本棋院では入門アプリを開発されるようですが、時を同じくしてGo-Up!が閉鎖されることにやるせなさを感じます。
開発・運営者の方、本当にお疲れ様でした。
そして、noteで記録を残してくださり、ありがとうございます。
なお、Go-Up!は7月3日までプレイ可能だそうです。
ルールが分からないなりにも、勝たせてもらえるのは気持ちがいいですね。
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