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生きること、死ぬこと、そのむこう

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牧師として、人の生死や生きづらさの問題について、できるだけ無宗教の人とも分かちあえるようなエッセーを書いています。一度ご購入頂きますと、過去の記事、今後更新される記事の全てをご覧…
このマガジンの記事を踏み台に、「そういえば、生きてるってなんだろう?」と考えを深めて頂ければ幸いで…
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#祈り

期待せずに期待する

高校3年生のときに、とつぜん不登校になった。校門をくぐるや吐き気をもよおし、保健室へ。ベ…

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祈りへの覚え書き

3世紀のローマを、1日に5千人は亡くなるという疫病が襲った。アレクサンドリアでは人口の三分…

25年前のこと(後編)

”おれが恐い死は、この短い生のあと、何億年も、おれがずっと無意識でゼロで耐えなければなら…

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天国と地獄

聖書を読んでいると、神による最後の審判とか、天国と地獄のような描写がしばしば登場する。イ…

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死者とつながり、未だ生まれぬ者とつながる

キリスト教についてまったく知らないか、あるいはわずかに知ってはいるがほぼ初めてという方が…

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責任をとらずに責任をとる

藤藪庸一『あなたを諦めない 自殺救済の現場から』(いのちのことば社)を読んでいた。読みな…

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部分に集中するか、全体を探るか

わたしは牧師なのでさすがに神社で御守を買うことはない。しかしわたしの姉はクリスチャンではないし、寺社巡りも好きなので、行った先ではお札や御守を手に入れていると思う。 無病息災だったり安産だったり、そうした祈りを込める場所やモノを日本人は大切にしてきた。ところで、その寺社や御守の由来を詳しく調べる人もいるかとは思うが、多くの人にとって、それらは端的に「有り難い」のであって、ことさらその教えの中身を吟味することはないだろうと思う。 宗教というときに、西欧人は長くキリスト教をモ

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葛藤さえできない

「汚れた霊は、人から出て行くと、砂漠をうろつき、休む場所を探すが、見つからない。それで、…

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「神に委ねる」ことは思考停止か──どうしても納得できないことをめぐって

伝道者駆け出しの頃、年長の牧師や、果ては同期の伝道師からさえも頻繁に言われたものである。…

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「仕方ない」と思える恵み

我々には信教の自由がある。信教の自由があるということは、宗教をまったく信じない自由もある…

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スピリチュアルそして宗教

教会にはしばしば、スピリチュアル系への興味からお越しくださる方もおられる。スピリチュアル…

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まとはずれな祈り

「死にたくない。怖い。助けて、お父さん、お母さん」 そう泣いたのは子どもではない。高齢の…

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人間は神と格闘技をする。

その夜、ヤコブは起きて、二人の妻と二人の側女、それに十一人の子供を連れてヤボクの渡しを渡…

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憎悪から生き延びるために

「しかし、わたしは言っておく。敵を愛し、自分を迫害する者のために祈りなさい。」  マタイによる福音書 5:44 以下、引用はいずれも新共同訳 それにしても、なぜイエスは 「しかし、わたしは言っておく。悪人に手向かってはならない。だれかがあなたの右の頬を打つなら、左の頬をも向けなさい。」(マタイ5:39) などと言うのだろう。聖書には、たとえば 「苦難の中にいるわたしを嘲笑う者が/共に恥と嘲りを受け/わたしに対して尊大にふるまう者が/恥と辱めを衣としますように。」( 詩

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