独りで死ぬことについて
縄文時代の15歳からの平均余命は15~20年程度であったという(岡村道雄『縄文の生活誌』)。平均寿命ではなく、平均余命。つまり乳児の死亡率が高すぎて、平均寿命では成人がどれくらい生きたのかの指標にはならないということである。乳児を含めた平均寿命では、ほんとうに生きたであろう成人たちの年齢よりもずっと低くなってしまうのだ。
当然のことながら出産する母体も危険にさらされ、母親の死亡率も高かった。ある程度成長した子どもは子どもで、樹上などから転落死したりすることもあった。わたしは現