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【アカデミックスキルズ④】大学のレポートってどんなもの?

こんにちは!名古屋大学附属図書館サポートデスクの院生スタッフです。

大学に入ったら避けては通れないのが「レポート」です。高校までの宿題とは違い、かなりまとまった分量を書くことになります。何だか手強そう…と不安になるかもしれませんが、心配いりません!
ポイントを押さえて立ち向かいましょう!!

まずは大学のレポートがどのようなものかお伝えします。


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高校までの「作文」と「レポート」は何が違うの?

長い文章を書くのは苦手だという人もいれば、入試のために小論文をたくさん書いたから慣れているという人もいるでしょう。でも、そもそも大学の「レポート」は高校までの「作文」と何が違うのでしょうか?

1.書き方の形式が決まっている
「レポート」は何を書くのか、どの順番で書くのかが決まっています。このレポートの型に当てはめて書くことが重要です。

型があるなら書けそう!と思えてきませんか?逆に言えば、個性的な書き方や小説のような独創的な表現をする必要はありません。型については別の記事で詳しく説明します。

2.「問い」に対して答える
「レポート」の特徴として、何かしらの「問い」(課題)に対する「答え」を出すということが言えます。「問い」はあらかじめ先生が設定することもあれば、自分で決めることもあります。

レポートの冒頭で、「(このレポートでは)○○を明らかにする(ことを目的とする)」と示します。そして、○○を明らかにするために必要な手順を、過不足なく踏んでいくというのが、「レポート」の形式です。

3.参考文献・引用文献が必要
高校までの「作文」は自分の考えを書くもので、他の人の考えや意見を含めて書くということは、あまりしてこなかったのではないでしょうか?

しかし大学では自分の考えだけを書くということはしません。自分の取り組む「問い」について、これまでに言われていること、明らかにされていることを踏まえる必要があります。

参考文献を踏まえたうえで、自分の意見を述べると説得力が増します。

4.感想は書かない
先生に要求されなければ、レポートに「感想」はいりません。「○○について考察できなかったことが反省点である。今後はもっと頑張りたい。」など、反省や抱負を書きたくなる気持ちはわかりますが、書くことでむしろマイナスの印象になります。「問い」に対する「答え」が出せたら、そこで終わりです。


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レポートは何のために書くの?

大学では学部学科を問わずレポート課題が出されます。では、何を評価するための課題なのでしょうか。

1.講義内容を理解しているか
レポートは期末など、授業が一区切りした時期に出される課題です。それはもちろん、今までの授業の内容が理解できているかどうかを評価するということです。授業で疑問に感じたことなどは、それに関する本を読んだり、友達と話し合ったりして、考えを深めておけるといいですね。

2.適切(最適)な資料にたどり着けるか
先ほども言ったように、レポートには参考文献や引用文献が必要です。適切な資料を自分で探してきて、それを使用できているかどうかという点も重要な評価ポイントです。

資料探しは何度か繰り返すうちに上達します。ぜひトレーニングだと思って、大学図書館を利用してみてくださいね。


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レポートを書く前に…

レポート課題が出されたら、まず何をすればよいでしょうか?準備もなくいきなり書き始めると、途中で迷走して最後までたどり着けないという事態になりかねません。書く手順を確認していきましょう。

1.提出方法・締切・提出先・文字数(枚数)・正確な課題内容を把握する
何だ当たり前じゃんと思うかもしれませんが、期末の時期には複数の授業で一斉にレポート課題が出されます。提出方法も、直接授業で回収する、NUCTにアップロードする、メールに添付するなど様々です。どの授業の締切がいつまでで、どのように提出するのかということをきちんと把握しておかないと、勘違いしていた!ということになってしまいます。

2.Wordは基本、初期設定のまま使う
多くの場合Wordでレポートを作成することになります。行数など指定があれば、設定を変更して指示に合う形式にします。
ただし、指定がなければ初期設定のまま(文字の大きさ10.5、余白は標準)で書きます。フォントの種類なども変える必要はありません。

3.アウトラインを作ろう
先ほどレポートには「問い」があると言いました。レポートの最後には「問い」に対する「答え」を出します。この「答え」に辿り着くにはどのような道筋を進めばいいでしょうか?

この道筋を「アウトライン」といいます。アウトラインは細かく書く必要はありません。自分の「答え」の根拠となる資料として何を使おうかなぁと、その資料やデータを探して、それらを使う順番を決めておくだけでも良いです。アウトラインがあるのとないのとではレポートの書きやすさが全然違いますので、ぜひ作ってみてください。


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