見出し画像

2年ぶりの関係は、複雑で面白い

休日、両手の爪ケアをしていたとき、友人からLINEが来た。
最後に会ったのいつだっけ…と思い返したところ、まさかの2年ぶりだった。

❁2年前を振り返ると、複雑な気持ちになった

2年という事実に衝撃を受けながらLINEを開いたら、「協力してほしい。いつ空いてる?」とあった。思わず、友人は一体何をやらかしたのか…と思ってしまったのを許してほしい。
話を聞いてみると、何も怪しいお願い(※失礼)ではなく、単に彼女の仕事(ネイリスト)でハンドモデルの協力依頼だった。丁度ケアをしていたタイミングだったのもあり、直ぐにOKと返事をし、ん?そもそも何故2年も会わなかったんだっけ?と考えて、あぁそういえば「2年前…すっごい喧嘩したんだった…」と、色々思い出した。

友人の彼女とは、小学校からの付き合いだ。
互いの家を行き来することもあって、親同士も顔見知り。そんな関係が大人になってからも続いていたが、実のところ、私と彼女の性格は似ていない。

彼女は"私は私"の意識が強く、何か夢中になれることを見つけたら周囲の意見は耳に入らない。良い意味で、思い立ったら一直線タイプだ。
それに対して私は、"私は私"の意識の元、夢中になったことでも周囲の意見を取り入れる。状況に応じて対処する傾向にある。

2年前、この性質の違いが喧嘩の引き金になった。
詳細は忘れてしまったが、彼女に「貴女は遠慮しすぎ。もっと自由に生きろ」風なことを言われたような気がする。それに対して私は、「誰もが貴女みたいな好き勝手できる環境じゃない。自分の物差しで測るな」風なことを言った気がする。互いに結構言いたい放題の最後だったが、それっきり2年も音信不通とは思わなかった。正直なところ、すーーーっかり忘れていた。

❁2年ぶりの彼女は、相変わらずだった

さて、随分と久しぶりだけれど(色々な意味で)大丈夫か?と自問自答しつつ、何とかなるだろ…とふら~っと彼女に会いに行った。
結果から言うと、喧嘩別れからの2年ぶりの再会は、驚くほどあっさりとしたものだった。「やほー」と言った私に対して、彼女も「おひさー」と返して、2年前のアレは何だったんだ?と思うほどの、和やかムード。

…こういうところ、お互いに適当で良いと思う。(褒め言葉)

今まで何してたの、最近どうなの、恋愛はどうなの、あの漫画面白いよ、ゲームはあれがおすすめ、カメラ買いたい、レジンやろうよ、化粧品これおすすめ、ネイルのデザインはこれが好き。そんな何気ない会話をしながら、綺麗に整えられていく自分の爪を見ていたけれど、実は内心少しホッとしていた。口には出さないけれど、私は2年前、きっともう関係の修復はできないな。と思っていたのだ。

ずっと心の内側に溜めていて、勢いで口から出た言葉は紛れもない私の本音で、恐らく中には"言ってはいけないこと"も含まれていたと思う。それを勢いでぶつけて、互いに譲らなかった。「何で今まで言わなかったの」なんて言われても、そりゃあ言えない。嫌われたくないし、無駄に傷つけ合う理由もない。
それもあって、終わりは呆気ないなぁ…と思っていたのに、またこうして繋がるのは予想外だ。何だかなぁ…女友達あるあるかな…人間関係どこで何がどうなるのか分かったものじゃないな、と今も不思議な気持ちでいる。

❁2年経った今、新しい約束

「占いに行きたい」
私も含め、周囲の友人は、何かに悩むとすぐ占いに行こうとする。これも女友達あるあるなのか…?と思いつつ、特に断る理由もないので、都合を合わせて占いに行くことになった。ついでにオタクのイベントにも参加することになった。(突然)

私今好きなジャンル…刀剣乱舞だけなんだけど…と思いつつ、2年ぶりの再会ゆえに正直とても断りづらい。コロコロナちゃん(※コロナ)の様子を見ながら、参加は検討したい。個人的事情で大変恐縮だが、凡人かつ30過ぎてのオタク参加は心に冷たい何かがググッと差し込む気分だ。かつての青春時代が後ろから追いかけてくるのに対して全力ダッシュで逃げたい。

…まぁ、何だかんだ楽しそうだし、別に良いかぁーと思う。
きっと、女友達なんて皆身勝手で、実は適当で、人の話なんて聞いているようでほとんど聞いちゃいない。それでも会話は成り立つし、びっくりするほど楽しい。

実に2年ぶりの再会だったけれど、相変わらず彼女は"思い立ったら一直線"で、私は"状況に応じて対処"している。
いや…何も変わってなくない???と声が聞こえるけれど、人間そんな簡単に性格は変わらない。(開き直り)

だからこそ、女友達の関係性は複雑で面白い。
今は疎遠になっている相手でも、突然また繋がる…そんなこともきっと珍しくない。とりあえず今の私にできることは、来月の予定調整である。辛い。

最後までお読み頂きありがとうございました! 少しでも、有意義&元気になる記事でしたら幸いです。