きっと、そんな日もある。

休日の朝、ベッドの中、ぼうっとした意識のまま、今日の過ごし方について考える。何をしよう、何かあったかな。
日によって、理由も無く心がモヤモヤして落ち着かないこともあるけれど、そんなときこそ「お菓子作り」に最適だと思う。
今日はたまたまそんな日だった。

❁モヤモヤの始まりは明け方

目覚めたときに真っ先に思ったのは、「明け方3時頃にインターホン押した奴絶対許さねぇかんな」だった。
明け方、突然のピンポーンという音に意識が覚醒した。ぼんやりとした意識の中、「え？夢だった？」と安心した直後に、再度聞こえるピンポーン…。枕元のスマホを見たら時刻は3時。

…不審者を疑うより先に、本気で幽霊かと思った。（何でや）
頭の中を駆け巡ったのは、昔"ほん怖"で観た、インターホンの幽霊の話。（※記憶は曖昧）心の中で「（吾郎せんせぇぇぇぇぇ）」と叫ぶ位には怖かった。いい大人がビビリで恥ずかしいと思う反面、怖いものは怖いんだよ！と開き直っている。基本的に幽霊フラグはNGだ。あれは無理。

何のオチもない話だが、結論から言うと（恐怖による）寝不足だ。
不審者絶許の決意と、蘇ったトラウマによるモヤモヤ状態では、とてもじゃないが快適な1日は過ごせない。
その勢いのまま、お菓子作りへと突入していったのである。（意味不明

❁モヤモヤするときは、無心でお菓子作り

スタートダッシュがインターホンだったが、ここからはオーブンでお手軽簡単なバナナケーキの作り方をお伝えしたい。おうち時間が長引いていて、バナナケーキ作りたいな～というときに役立ったら嬉しい。

【バナナケーキ】
《大まかな材料》-------------------------------------------------
・パウンド型／1本分（パウンドケーキ用の型）
・バター／70g
・とき卵／1個
・砂糖／80g
★・薄力粉／120g
★・ベーキングパウダー／小さじ1
・バニラエッセンス／少々
・バナナ／2本（小サイズなら3本）

《手順》-------------------------------------------------
①ボウルにバター・砂糖・とき卵を入れてよく混ぜる
②①にバナナを手で千切りながら入れて、潰すように混ぜる
③ふるった★（薄力粉とベーキングパウダー）も一緒に混ぜて、型に流す
④バニラエッセンスをちょちょいっと
⑤オーブン設定は170度、時間は約55分（余熱はしなくてもOK）
以上。

ちなみに、余熱なしだと、内部の仕上がりが少ししっとりする。気になる場合は余熱をおすすめする。また、他材料の場合…くるみやアールグレイの茶葉などがあれば、混ぜても良いと思う。茶葉はそのままだと食べにくいため、スプーンなどで潰して粉末状に近づけると良し。
一度、薄力粉をホットケーキミックスに変えて作ったこともあるが、微妙な味わいだったため、あまりおすすめしない。まぁ…お好みでどうぞ。

ちなみに仕上がり（取り出して切り分けた）はこんな感じ。

バナナの甘みがしっかり出て、角部分はサクサクとした仕上がりで我ながらとても美味しい。手順もそんなに難しくないので、気になる方はぜひ！

しかし、作っておいて何だが、お菓子作りは正直手間がかかる。時間も取る。けれども、適当に作ろうとすると、本当に適当な味に仕上がる。だからこそ、わざとゆっくり丁寧に作るようにしている。
面倒だなと思いながらも、ゴムベラで混ぜる作業に集中すると、ぐるぐるとした思考が少しずつ落ち着いてくるのが不思議だ。

たとえ今朝のスタートがインターホンでも、最近仕事でミスして凹んでいても、実は昨日姉と喧嘩した経緯があっても。そんなぐるぐるとした気持ちを全部ひっくるめて、甘くて美味しいパウンドケーキにしてしまう。

美味しいものを食べて、元気になればすべて良し。
きっと明日はもっと良い日になる、思考の切り替えがとても大事だ。
バナナケーキ作りですっきりしたところで、今夜はぐっすり眠れることを祈る。インターホンは止めてくれ下さい。（切実）