カレーライスをおいしく作るコツ
こんにちは。琉球ごはんの瑞樹です。
“琉球料理のコツ“はカレーライスにも使えた!
沖縄には昔から、医食同源の考えがあります。
食べ物は「命の薬」になるものとして、大事にしてきました。
その考えから、琉球料理には余計な塩を使わず、素材の旨味を引き出す知恵が詰まっています。
その知恵を応用してみたら…おいしいおいしいカレーライスが出来ました。
先にお伝えしてくと、スパイスを何種類も揃えたり、何時間も煮込む必要はありません。
市販のカレールゥを使って、いつも通りの煮込み時間で大丈夫です。
もし「そんなこと知ってるよ」って言う内容だったら、ごめんなさい。
1つめ 水を加えるのはちょっと待って。先に塩を一振り。
お肉と野菜を切って、炒めます。
ある程度、炒めたら水を加えるのが一般的なレシピだと思います。
琉球料理のコツを使うならば、水を加えるのは少し待ってください。
塩を小さじ半分(カレー5皿分の場合)をぱらっと一振りし、全体に馴染ませた、蓋をして超弱火でさらに5分蒸します。お肉や野菜の旨味を含む水分が外に引き出されます。
お水を加えるのは、その後です。
この一手間で、カレーソースのおいしさが後で全く違ってきます。
使う塩は、ミネラルや旨味を多く含む沖縄の海水塩がおすすめです。
塩で旨味を引き出すこの方法は、「マースー煮」という琉球料理を真似したものです。
塩(海水塩)と酒(泡盛)だけなのに、食材の味や旨味がひき出され、汁までおいしい煮物です。また次の機会に紹介したいです。
2つめ お肉のゆで汁をつかう
角煮やチャーシューを作った後は、カレーライスをつくるチャンスです!
なぜなら、この最高な調味料が手に入るから。
それは、豚肉のゆで汁です。
水ではなく、この豚肉のゆで汁を使います。
「旨味の相乗効果」
人参や玉ねぎ、じゃがいもなど野菜に含まれる旨味成分の「グルタミン酸」と、豚肉や鶏肉など肉類に含まれる「イノシン酸」は、組み合わせることで、より旨味が強く感じることができます。
元々の材料にあるお肉にもイノシン酸は含まれているのですが、豚肉の茹で汁を足すことで、旨味をより強くします。
これで普段のカレーとは全然違う仕上がりになります。
煮汁を加えた後は、くつくつと弱火で煮込みます。
しばらくすると「あく」が出るので、おたまで表面をすくって取り除きましょう。渋みや臭みがなくなります。
野菜が柔らかくなったら、火をとめ、ルゥを溶かして、弱火で少し煮て出来上がりです。
「豚は鳴き声以外、すべてごちそうになる」
ということわざがあるくらい、沖縄では豚を余すことなく料理して食べます。
茹で汁を使って、料理をするのは珍しいことではありません。
例えば「ジューシー」という沖縄風の炊き込みご飯に、豚肉の茹で汁を使うこともあります。
沖縄には「あじくーたー」という方言があります。
旨味があって美味しい
コクがある
味わい深い
そのような意味を持ちます。
かつおだしや豚肉の煮汁をたっぷりと使う食文化で育っているからこそ、旨味を大事にしているんです。
カレーライスも、素材の旨味をたっぷりと引き出して「あじくーたー」に仕上げてみてくださいね。
いつものカレーライスよりも、ぐっと深みが出て、幸せな気持ちになりますよ。
おまけ
おたま置き、便利ですね。買ってよかったです。
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