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初めて「ぶくぶく茶」を体験した話

昨日は 「いい泡の日」 だったそうです!
沖縄県公式コミュニティ「まいにちに。おきなわ」さんの情報で知りました。

いい泡というと、ついビールやシャンパンを思い浮かべますが。琉球料理でもいい泡があるのです。それはぶくぶく茶。

那覇市首里のぶくぶく茶嘉例山さんでの体験をしてきました。これが初めてのぶくぶく茶でした。

ぶくぶく茶とは?

もこもこ


・沖縄の伝統的な飲み物。琉球王朝で客人をもてなすところから発祥したお茶と言われる。

・モコモコの泡はさんぴん茶と炒り米を煮出した湯を茶筅(ちゃせん)で混ぜて泡立ててつくる

・泡に砕いた落花生の粉をふりかけて食べるように飲むユニークな飲み物

・県内でもぶくぶく茶を出しているお店は多くなく、出会えたらラッキー

なぜ、泡立てるのか?泡立つのか?

ぶくぶく茶のさんぴん茶と炒り米を煮出した湯を混ぜて泡立てます。
昔の人は、この泡が豊かであることと、時間がたっても消えないことを大事にしていました。中国や薩摩藩からの客人をおもてなしする気持ちの表れだったのだそうです。

泡立つのはお茶に含まれる「サポニン」という成分によるもの。ペットボトルの緑茶を振っても泡立ちますが、それと同じです

泡が消えないのは、沖縄の水の硬度が高いことにあります。
沖縄の水は、サンゴ礁由来のカルシウムなどのミネラルを含むので、県外の水を比べると硬水なのです。消えない泡が作れるのも、沖縄の水を使ってこそ。

ぶくぶく茶ってどんな味?

私が行ったお店は、自分で茶筅を持って泡立てるスタイル。体験できるのは面白いな、と思いました。
ベテランの方がお茶を立ててくれるお店もあるようです。

大きな茶筅を持って、シャカシャカ泡だてます

その味はというと、

・お茶なので、泡そのものは香ばしい。後からお米由来の甘さが少し感じられる。

・舌にのせるとしゅわ〜っと消えていく、儚い。

・振りかける落花生と黒糖の粉がアクセントに飲み物というより食べてる感覚に近い

・付け合わせのお菓子やフルーツがにぎやかで楽しかった

ぶくぶく茶って、おいしいの?

正直にいうと感動するような「おいしい」というよりも「面白い」の方が勝っていました。

口の中にいれた途端、しゅわーっと溶ける甘い泡が儚い印象でした。

このお茶を琉球王朝の宮廷で王様がお客さんと一緒に楽しんでいたのか、歴史の重みを感じます。


帰りに首里城近辺を散歩して、首里を満喫してきました。歩くと歴史的建造物ばかり。焼け落ちた首里城ですが、再建に向けて動いているのを間近に見て沖縄のパワーを感じました。
首里で生まれ育った私ですが、やっぱりこの街が1番すきだと思いました。

首里城内に入る最初の門です
「歓会門」
首里城のあった場所からの眺め
そばでは再建に向けて人々が作業をしていました

\「琉球ごはんの会」をはじめました/


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