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プライドの高い人が嫌いな理由

大学の友達と飲んでいると、しばしばプライドの高い人と軽い言い合いになる件があります。
誰かの気に障ることを口走り、言い返された言葉に気が立って譲れない部分がボロを出す。言ってから我に返って話を逸らすが、そんなんに突っかかってる時点で僕も同レベルなのだとつくづく思い知らされる。

そんなクセして、僕はプライドの高い人が大っ嫌いだというお話。理由を2つ挙げ、最後にプライドによく似た感情について話します。

①雰囲気が堅くなる

誰しもが経験したことがあるであろう、どうでもいい言い合いのせいで空気がちょっとピリつく状況。その場に何人いようと気まずいことには変わりないので、できれば通りたくないのは共通認識だろう。
これが頻発するのが、プライドの高い人同士が集まってしまう場合である。特にお互いの立場が対立する構造にある時、もはや避けられないレベルで空気が澱み続ける。こうなると、もはや敢えて楽しい雰囲気を壊しに行くかのように怪訝な顔をしだす。

知識のぶつけ合いならまだ納得がいく。お互いが「正しい」と思っているが必ずどちらかは間違っているからだ。もしくは、言葉の定義に齟齬が生じていたり、文脈が異なっていたりする場合もある。
また、片方が間違いに気づいたが後戻りできない、なんて状況になったとしても、静かに身を引いていくので収まりはする。

問題は感情や信念に関する場合だ。政治の話や生活習慣の否定なんかが入ってくると見てて辛くなる。簡単に言えば、自分の行動を肯定したいと思うのが人間なのだ。
例えば信号無視の是非で言い合いを始めることができる。時間の無駄だと思いながらも規則を守るべきだと考える人もいれば、後ろめたさを感じながらも安全ならいいと考える人もいる。議論は平行線なので特に進展もしない。
はずなのだが、なぜかそこから人格否定が始まってしまうのがまた怖いところだ。そうして相手のポリシーにクリティカルヒットしてカウンターがくる。
周りの人は、信号無視の是非についてはどちらかに味方することができても、「それはまた別の話やろ」という部分についてはなんとも言えない人が多いだろう。
「まあまあ」と言って話を戻せたら良いが、どこかぎこちなさが残ってしまいがちなのが僕は苦手だ。そのあとで完全に盛り上がってしまえばそんなことは忘れられるのだが、そうもうまくはいかないよな。

②客観性や愛情の無さが露呈する

こちらの方が大きな理由であるが、そもそもプライドの高さ所以の言い合いを始められてしまう人は、そのあとこの空気がどうなるか、といった先のことを冷静に考える客観性が欠けていることになる。
雰囲気が悪くなるのはみんな嫌なのに、それでもイラついて言い返してしまう。雰囲気のことなんて気にしてないのか、それだけ自分を守りたいのか。
どちらにせよ、その場にいる周りの人への配慮が無い、という点で僕はどうにも毛嫌いしてしまう。

また、相手の意見を尊重できないので、「僕はこう思うけど、君はそう思うんだね」というスタンスを持つことができないように見える。正解のない話題であるにも関わらず、自分の方が正しい、相手の方が劣っている、と考えてしまうあたり、相手や話題そのものに愛情がないのだなと感じてしまう。

そんな人といると、時に自分が嫌な思いをする可能性があるので、特に関わる必要もない、と僕は考えてしまう。そんなこと気にせずに仲良くできる人がいるのも理解しているが、僕はそうではないという話。むしろ愛情がなかったのは僕の方かもしれないね。

プライドではなく、自尊心を持とう

プライドは往々にしてマイナスに作用する場合が多い。意味のない言い合いに突っかかってしまったり、自分勝手な行動に出たり、マウントを取ろうとしたりしてしまう。
僕はそれよりも自尊心を持って、自分は自分で認めてあげて、相手も相手で受け入れてあげれるようになれたら良いと思う。

プライドと自尊心の違いは、比較対象が他者が自己かである。プライドは他者と比較して自分が優っていると考える(または優っていることにする)ものであり、自尊心とは自分の中で正しいと思える行動を愛でてあげることである。自尊心が高まれば、あれこれ言ってくるよくわからない人たちがいても、自分は自分を評価してあげられる。そうして相手に言い返すことが減っていけば、相手に優しくすることができた、とまた自分を褒めてあげられる。そうして少しずつ大人な自分を好きになっていけると人生が楽になると思うのです。

まとめ、まずは自分を好きになることから

余裕のない人が他者に優しくできないように、まずは自分を愛してあげて、自分の全てを肯定できる人生を始めることが大切だということですね。注ぎ続けた水がこぼれるのに何の外的作用もいらないように、自分に愛情を注ぎ続けて溢れていく愛情が、周りの人に伝わってくれたらいいな。

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