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【イベントレポート】「GISコミュニティフォーラム」に出展しました

こんにちは。NTTデータCCS UXチームのnote編集部です。

2023年5月18日~19日に開催された「第20回GISコミュニティフォーラム」に出展しました。テーマは「GISとUXによる新たな可能性」です。

以下では、そのフォーラムでのレポートをお伝えします。


GISコミュニティフォーラムとは?

GISコミュニティフォーラムとは、ESRIジャパンユーザ会が主催しているイベントです。

ESRIジャパン社が提供するArcGIS製品のユーザーの方や GIS にご興味をお持ちの方の情報交換と、GIS 利用促進を目的としています。

GISを利用することで建物や出来事を地図上に可視化でき、「一番近いコンビニは?」「どこに出店したらいいの?」といった場所に関する問いに答えることができるようになります。GISコミュニティフォーラムではマーケティング、SDGs、農業、森林、自治体、防災、建設・土木、社会インフラなど様々な分野のソリューション・事例に触れることができます。

出展内容「GIS×UX」について

「GIS×UXで何ができるの?」と疑問に思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。

地図を用いたサイトやアプリのなかには、使いやすさや見つけやすさといったユーザー目線を意識して作られていないものもあるのではないでしょうか。

そのため、私たちはGISをもっと使いやすくしたいと思っているユーザーや開発者の方向けに、GIS×UXでできることについて展示しました。

出展したポスターの1つ目はこちらです。

私たちは、ArcGISをベースに、使いやすさや見つけやすさなどのユーザー目線でプロダクトを開発することの意義を紹介しました。

例えば防災で言うと、ベースマップの上にハザード、被害情報などの複数の情報を重ねあわせて様々な地図を作ります。それを閲覧するシーンはPCやスマホなど異なるデバイスであったりするので、利用シーンや対応フェーズに合わせて最適な地図と画面のUIを設計する必要があります。

また、防災情報更新の業務フローや業務上の制約事項などは応急対応期/復旧・復興期など対応フェーズで異なり、それらを考慮して管理側のシステムを作り上げる必要があります。

利用する人も更新する人も、どちらの視点も考慮して、トータルで使いやすいデザインを設計していくことが求められます。

その設計プロセスをこちらのポスターで紹介しています。

プロセスを「共感」「定義」「発想」「評価」の4つに分けて、災害時に利用するアプリケーションの例を入れながら説明します。

「共感」は、ユーザーを理解し、課題やニーズを見つけるプロセスです。
ユーザーの気持ちや価値観を共感するためにはインタビューや観察をすることが多いです。
(例)地域の住民や自治体担当者とのインタビューやフィールドワークを通して、災害時に住民や被災者が求める情報を把握します。

「定義」は、優先度の高い取り組み課題を定義します。
(例)災害リスク情報の迅速な提供、最適な遭難場所の案内、災害時の安全な経路案内など、具体的な機能や目標を定義します。

「発想」は、アイデアを発想するフェーズです。
定義した課題に対して、それを解決するために創造力を働かせてアイデアを出し合います。
(例)インタラクティブな地図表示やリアルタイムで収集した災害情報提供、災害時要支援者向けの避難経路の提示、地域コミュニティの連携機能などがアイデアとしてあげられます。

「評価」は、アイデアを評価するフェーズです。
プロトタイプを用いてユーザーにテストします。
(例)地域の住民や自治体担当者にプロトタイプを防災訓練等で使用してもらい、フィードバックをもらいます。

ここでもユーザーと同じ目線で見ることが重要で、実現性や人の役に立つかなどの視点から検証・テストします。そして、プロトタイプの修正を行い、精度を高めていきます。

これらのプロセスを経て、利用者にとって有益で使いやすいプロダクトの実現を目指します。

当日の様子

4年ぶりのリアル開催ということもあり、会場は多くの人で賑わっていました。

GIS×UXという新しいテーマで出展したことにより、沢山の来場者の方に興味を持っていただけました。

実際に、来場者の中には、「ユーザーにとってもっと見やすい画面にしたい」、「GISと周辺システムのデザインに統一感を出したい」などのお声がありました。

これらのことからGIS×UXは今後需要がありそうな印象を受けました。

ArcGIS自体にもデザインテンプレートは用意されていますが、独自のものをつくりたいという方は専門的な技術が必要です。私たちはGISの開発もできてUX設計もできるという点で皆様のお役に立てるのではないかと考えます。

まとめ

地図サービスを提供している方は、改めてUXを見直してみてはいかがでしょうか。

NTTデータCCSにはGISで長年の経験があるチームもあります。私たちUXチームと一緒に活動することも増えていますので、ぜひご相談ください。

GISコミュニティフォーラムには来年以降も出展予定です。

お読みいただきありがとうございました。

ESRIジャパンとは、GIS ソフトウェアの販売、開発、および関連するサービス(保守、トレーニング、コンサルティング、出版など)の提供をしている会社です。
弊社はESRIジャパン社のビジネスパートナーとしてArcGISを使用したシステムを提供しています。

ArcGIS とは、地図や情報を検索、作成、共有、利用できるプラットフォームです。
豊富な地図データや、業務に活用できる各種アプリが提供されており、いつでも、どこでも、あらゆる端末からアプリを利用して、共有された地図や情報にアクセスすることができます。
ArcGIS を活用して業務に地図を融合することで、戦略的意思決定や組織の業務改革を実現できます。
ArcGIS及びArcGISのロゴはESRIジャパンの商標または登録商標です。

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