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エンジニア、トレーナー、産休・育休、時短勤務。ライフステージに合った働き方を選択できる。

エヌティ・ソリューションズのArchitectたちに、これまでの人生と現在の仕事、そして今後の展望をnoteにまとめてもらいました。今回は、ERPソリューション事業部 Dynamicsコンシェルジュ課の小野さんにお願いしました。大手パッケージベンダーの子会社からエヌティ・ソリューションズにジョイン。開発業務を担当した後に、ERP「Microsoft Dynamics 365 Finance and Operations」のトレーナーへと転向。1年8ヶ月の産休・育休を経てトレーナーとして復帰した後、現在は開発業務を務めています。自身のライフステージに合わせて、キャリアを築いてきた軌跡をつづってくれました。

数学科からIT業界の道へ

大学時代の専攻は数学科でした。統計学を勉強していたのですが、その理由は、確率で未来が予測できるのが魅力的だったから。大学を卒業したのは2009年。心理学の大学院への進学準備も進めていたのですが、IT企業への就職の道を選びました。教員や金融関係にも興味があったのですが、就職活動を始めるのが遅く、それらの募集は終わっていました。何かの仮説を数式で検証していくのは、数学もプログラミングも同じ。ひとりでもくもくと作業するのも好きですし、今ではIT業界に進んで良かったと思っています。


入社4年目に担当したプロジェクトが転機に

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出身地の群馬県のIT企業に入りました。会計用パッケージソフトを開発している、大手企業の子会社です。親会社の基幹システムを開発・運用するのが、その会社のメイン業務で、社員のほとんどはエンジニアでした。

私自身の転機になったのが、4年目に担当したプロジェクトです。親会社のパッケージ製品を管理する大規模なシステムがあり、その開発と保守を担当しました。大企業の組織の中に入り込むことで、そのメカニズムを体感できただけでなく、プロジェクトマネジメントのノウハウも得ることができました。加えて、要件定義のフェーズから参画することもできたので、仕様の提案や資料作成・提案のスキルも身につき、エンジニアとして大きく成長することができたのです。言われたことをやる、のではなく、お客様のことを考えて、仕事を自らつくりだす。その面白さを感じて、このままずっとエンジニアとして働いていこう、と決意しました。


ERPの専門スキルを身につけるために、エヌティ・ソリューションズへ

2015年に前職を退職して、エヌティ・ソリューションズに転職しました。そのきっかけとなったのが結婚です。夫が東京の企業に就職していたので、結婚を機に私が移ることになりました。前職の上司が元エヌティ・ソリューションズの社員で、「C#のスキルがそのまま活かせる」「風通しが良い社風」「MicrosoftのERPを扱える」と聞いて、入社を決断したのです。他の会社は受けませんでした。

将来のライフステージを考えると、ERPの専門スキルを身につけられることは大きな魅力でした。出産や育児で職場を離れたとしても、復職がしやすいと感じたからです。当時から、エヌティ・ソリューションズはERP「Microsoft Dynamics」を提供していて、他社の大手ERP経験者がその魅力に惹かれて集まりつつありました。その波に乗れたのは、今振り返ると非常に幸運だったと思います。


エンジニアからERP開発者向けのトレーナーに転身

入社した直後は、「Microsoft Dynamics」の開発担当者として、製造業のお客様に常駐していました。メイン業務は、パッケージでは補うのが難しいアドオンの機能を開発すること。ERPを扱うのは初めてだったのですが、先輩のフォローにも恵まれて苦労した記憶はあまりありません。

そんなときに、現在の事業部長である南雲さんに声を掛けられました。「Microsoft Dynamics 365のトレーナーをやってみない?受講生が増えてきて、トレーナーの人数が足りていないので手伝って欲しい」と。自分のスキルの幅を広げられそうだと感じ、大学卒業後に教師になりたいと思っていたこともあり、「ぜひ、やらせてください」とその場で返事をしました。

開発のプロジェクトが一段落した後に、トレーナーとしての研修を受けてから現場に入りました。「Microsoft Dynamics 365 Finance and Operations」の開発の基礎から応用までを、およそ1週間で学ぶプログラムを提供します。座学は半日くらいで、その後はずっとハンズオンで開発を教えます。1回の講座の人数は2〜4名とあえて絞っていて、マンツーマンに近い形でレクチャーをするのが仕事です。受講生の習熟度も様々で、大卒の新入社員から大手コンサルティングファームのエキスパートにまで、多岐に渡るのが特徴。一人ひとりにの受講生のニーズを把握して、プログラムの理解度を感じ取りながら、臨機応変に対応することが求められます。

私自身も最初はトレーナーとして未熟だったので、周りの先輩方にフォローしていただきました。受講者からの難しい質問に対して、横から解説してくれたり、持ち帰った質問を懇切丁寧に教えてくれたり。助け合う風土が根付いている温かい会社だな、と、当時は何度も感じていました。


日本マイクロソフトから、トレーナーに対する厚い信頼がある

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日本マイクロソフトと長年かけて積み上げてきた信頼関係があるので、直接やりとりをさせていただくこともあります。ERPのアップデートに関するミーティングにも、月に1回〜隔月で1回の頻度で出席して、トレーニングの内容に反映させるのも大切な仕事です。

また、お客様を直接ご紹介いただくこともあります。中でも、大手コンサルティングファームの大勢の社員に対して、トレーニングを担当した際には、自分にとって大きな成長につながりました。レクチャーの内容を正確な言葉でお伝えすることが必要で、皆さんの作業スピードも非常に速い。制限時間の半分で完了する方もいらっしゃって、話すネタが無くなったことも(笑)。エキスパート相手のトレーニングができるのも、信頼された技術力があるからこそ。それもエヌティ・ソリューションズの魅力の一つだと思います。


1年8ヶ月の産休と育休を取得。その後は時短・在宅勤務で、仕事と家庭を両立している

トレーナーの仕事を始めてしばらくして、子どもが産まれることになり産休に入りました。出産後の育児休暇も合わせて、1年8ヶ月にわたって休ませていただきました。産休・育休中に、ERPのバージョンアップもあったのですが、現場の社員のフォローもあって大きな不安は感じませんでした。前職の上司がこのタイミングでエヌティ・ソリューションズに戻ってきて、様々な情報を提供してくれたことも助かりました。

復帰した後は、キャッチアップする時間も会社が設けてくれました。バージョンアップの中身を確認したり、追加された機能を自分で動かしてみたり、補佐としてトレーニングに入ったり。徐々にペースをつかんで、無事に復帰することができました。それ以降、3年半が経ちましたが、ずっと時短勤務で働いています。コロナ禍以降は在宅勤務です。保育園のお迎えも自分でやれますし、家族のことに柔軟に時間を使うことができていて助かっています。会社側が家庭の環境に配慮してくれるのはありがたいです。男性社員の中にも、育休を取得する人もいます。


トレーナーから開発現場に異動。ライフステージやキャリアの志向に合わせて、柔軟に働ける

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育休が明けて1年半が経ち、トレーナー職から開発職に戻りました。トレーナーを続ける中で、現場の開発経験を積んだ方がより具体的なレクチャーができると考え、異動を申請。受理してもらえました。今は「Microsoft Dynamics D365」の大手ベンダーとタッグを組んで、会計と販購買の領域を担当しています。ベンダーさんとはお互いをリスペクトしている関係性で、スムーズに業務を遂行中です。

トレーナーは汎用性の高いケースを扱いますが、現場の開発では個別性の高い事案に向き合う必要があります。だからこそ、自分のスキルがより深くなった実感を得られています。また、トレーナーで培ったスキルが、開発のシーンで活きることも多いです。お客様の要望を真摯にくみ取って、適切な答えを返すのは、まさにトレーナーの真骨頂。お客様とトレーニング受講生の悩みが重なることも多く、他の開発者とはひと味違ったバリューを出せています。

開発現場に異動して約1年が経ちましたが、もう少し腰を据えて開発者としての実績を積んで、機会があればトレーナーの仕事にも活かしていきたいです。ライフステージや将来の目標に合わせて、一人ひとりがキャリアを柔軟に歩むことができるのは、エヌティ・ソリューションズの大きな魅力だと思います。

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