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僕が15歳の頃に本気で死を考えて気が付いた人生の勝算

今回は、僕のお恥ずかしい過去を書くことになります。

変なプライドは無いので、全力で恥ずかしい過去をシェアして読者の皆様の少しでも役に立つ気づきを与えられればと思います。

最後まで読んでいただければ、下記の3点についてのヒントが期待できるかと思います。


○悩みを整理する方法
○悩みを悩みではなくする方法
○競争社会で勝つ方法


まずは、僕が死を考えるに至った経緯から書いていきます。 

当時の僕には苦しかった、というだけで、胃もたれするようなヘビーなものではないので安心して読んでいただければと思います。


人生の転機

人生の大きな転機がありました。
12歳の頃にJFAアカデミー福島というチームのセレクションに合格したことです。 


[JFAアカデミー福島]
日本サッカー協会が設立した中高6年間を対象としたエリート教育機関・養成システム。単にプロサッカー選手を養成する組織ではなく、社会の先頭に立って集団をリードできる人材を育成することに重きを置いている。


日本各地で行われる1次試験から、2次、3次、4次試験まであり、僕らの年代(二期生にあたる)は約1000人が全国からセレクションを受けました。

その中で、選ばれるのは15名。

「まさか自分が合格するとは」

合格した後、皆が口を揃えてそう話していました。

合格が決まると、地元ではどこへ行ってもそのことを知らない人はおらず、もうプロ選手になったかのような扱いを受けました。


小学校を卒業して、実家の愛知県を離れて福島県での生活が始まりました。


そこでの生活と言えば、数種類の服から靴、鞄やスパイクなどがアディダス様から支給され、栄養士さんによる計算された食事、一流のスタッフ、コーチ、ドクター、その他設備と、まさに全てが整えられた環境でした。

中学1年の時は何かと順調で、初の大会参加時からチームのキャプテンに任命されました。

しかし、中2、中3と学年が上がるにつれて、周りの選手のレベルに全くついていけなくなり、自分の才能の無さを突きつけられました。
試合に出られる機会も減っていき、しれっとキャプテンでもなくなり、なぜ自分は何もできないんだとこの頃から抱え込み始めます。


高校1年になると、年上の一期生と合わせて1つになり、実力によってトップチームとBチームに振り分けられます。

僕は当然Bチーム。
Bチームどころではなく、Bチームのベンチで、Bチームのベンチどころではなく、自分達の前の試合の副審に任命されていました。

試合のウォーミングアップも出来ず、試合直前にチームに合流し、念のためベンチには座る。
試合の調子が悪かった僕らはそのままグランドに残って練習をすることになり、チャンスだと思って頑張ると「お前は何をしてんだ」と怒られる。そして笑われる。 


この頃、僕の精神状態はボロボロでした。 


年に1・2回ある帰省で地元に戻れば、「いつプロになるの」「サインちょうだい」「一緒に写真をお願いします」などと言われ、チームに戻れば、試合には出れない、自分の特徴も分からない、モチベーションだけは一丁前でも下手くそな自分をいじり倒す先輩たち。
ほぼお笑い担当の自分。
「お前は私生活では確実にトップのスタメンだ」と言われていました。 


気づかぬ間に、周りからの期待が重圧になっていて、その期待に反する現状とのあまりにもでかいギャップに潰されていました。


毎晩のように枕を濡らす日々。

それでも、期待に応えたい、応援してくれてる人たちを喜ばせたい、馬鹿にする人たち見返したいと、何とか毎日気持ちを作って挑んでは簡単に跳ね返される。

この時に僕は、


「自分に価値は無い。こんなに苦しいのなら死んだほうが楽だ。どうやって死のうか。」


と考え始めました。

"苦しまずに死ぬ方法"とGoogle検索をしていました。


そして、いよいよ精神的に限界に近づいてきたある日の夜、

「もう死ぬんだからどれだけ考えても最後は楽になれる。最後に全力で今考えられることを考えてみて、それでもダメだったら死のう。」

そう思いました。

そこで、今自分が苦しんでいる対象となるものをつらつらとノートに書いてみました。


−周囲の期待
−理想と現実とのギャップ
−自分の才能
−周りから馬鹿にされる
−下手くそな自分への目
−努力に結果がついてこない 


文字に起こしてみると、「ああそうか、僕はこういうことに悩んでいるのか」とどこか冷静になる自分がいました。

そして同時に、自分にはコントロールできないことで悩んでいることにも気がつきました。

他人からの評価や期待も、自分の才能や結果も、自分でコントロールできるものではありません。


そこで、では"コントロールできるものは何か"を考えた時、"自分自身"しかないと気づき、直近の1週間の自分の考え・感情・行動を振り返りました。

その時、すごくシンプルなことに気がついたのです。それは、


他人に負けているけど、自分にも負けている


ということでした。

確かに頑張れるだけのことは頑張っていたかもしれない。
朝早く起きてこっそり朝練をしたり、先輩にアドバイスをもらいにいったりしていた。
それでも、1日を細かく振り返ると、

「あの時1回分少し手を抜いた。キツかったから少し手前でターンした。朝本を読もうと思っていたのに起きれなかった。」

などなど、自分に負けているところがまだ細かく残っているのです。


この時に僕はふと、"勝算のようなもの"を感じた感覚がありました。

「待てよ、まだやれることがあるかもしれない」


悩みとの上手な付き合い方

僕が苦しんだ時にしたことは2つ。


−頭にあることを紙に書き出す
−悩みを客観視して分析する 


何となく頭の中にあった悩みも、いざ書き出して客観的に見てみると、そもそも悩むことではなかったり、悩んだところで自分にはどうしようもないことに気がつけたりします。


"変えられる悩み"と"変えられない悩み"に分類することが最初のスタート。

多くの人が、悩んでいる時というのはこの"変えられる悩み"と"変えられない悩み"が一つの"悩み"としてまとまって頭の中をフワフワしています。

なぜ紙に書き出すと良いかというと、人が物事を理解する時は、「言葉」と「ストーリー」が関連するからです。


例えば、突然調子が悪くなったチームメイトがいたとします。
あなたは「なぜ彼は最近調子が悪いのだろう」と思います。
その時、他のチームメイトから「彼には最近彼女が出来て、頻繁にデートに行っているらしい。」との情報が入ってきます。
するとあなたは、自分の「言葉」で「ストーリー」を作り上げ、そのことが事実かどうかに関わらず理解をします。


最近彼女が出来て頻繁にデートしている。それが原因で集中力が欠けているのか。だから調子が悪いんだ。 


これが、「言葉」による「ストーリー」の作成(=理解)です。

逆に、苦しい時(理解できない時)は、「言葉」によって「ストーリー」が完成できない時に生まれます。

なので、理解するにはまず言葉(情報)が大切です。
頭の中に言葉を置いていると、ふわふわと移動してしまうので、書き起こすことでその場に留めることができ、目で認識することによって理解しようとする対象に変えられます。


そこでようやく、"悩み"から"考える"に変わります。

"悩み"とは、答えのないものに時間を使うことで、
"考える"というのは、そこに答えがあり、答えを出すために時間を使う行為です。


もし、今あなたが多くの悩みを抱えているとしたら、まずは"悩み"から"考える対象"に変えられるものがないかを分析し、少しづつ移行すると良いと思います。

哲学で言うところの煩悩(=悩み)は、人間から切り離せるものではないので必ず付いて回りますが、だからこそ不必要な悩みは"考える対象"に移行して、少しずつ解消していけば良いのです。


自分を制してから挑め

長くなりましたが、最後に、競争社会で勝つ方法について書きたいと思います。

かなりシンプルです。


自分への勝率を上げる


これだけです。

僕の過去の話を冷静に考えてみると、おかしな話だと思いませんか?

「あいつに勝ちたい、負けたくない、絶対に越えてやる」と言っている人間が、自分に負けているんです。

自分にすら勝てない人間が、他者や社会で勝ちたいと思っているんです。

そのことに気が付いた時(言語化した時)から、僕は徹底して自分への勝率を意識しました。むしろそこだけに集中しました。

すると、好循環だらけなことに気が付きました。


−思考実行、有言実行していることにより自己肯定感が増す
−周りの評価が気にならなくなる
−緊張する場面でも"自分を制してから挑んでいる"ため自信を持って挑める
−結果が出なくても感情的にはならず原因と素直に向き合える
−悔いが一切残らない


それでも結局僕は、高校の3年間で何も結果を出すことが出来ませんでした。
公式戦に出た記憶もほとんどありません。

その後大学に進み、継続して自分への勝率だけを意識して毎日に励みました。

大学の4年間も苦しい時期はたくさんありました。

そんな僕が大学4年になって、プロのチームから声をかけてもらえるような選手になるとは、誰が想像していたでしょうか。


自分への勝率を上げる


人生の"勝算のようなもの"から確信に変わった瞬間でもありました。


今、やりたいこと、やってみたいと思うことがあるのなら、やろう。

現状とか、環境とか、時間があるとか無いとか、お金があるとか無いとか、

そんなものは全て、



「自分を制してから考えろ」


何かを得たい、何かを成し遂げたい、自分の目標を達成したい、そんな時は

自分への勝率を上げること

をオススメします。


長々と読んでいただきありがとうございました。

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