はるころっけ

自由律俳句と詩を書いてます。漫画も描いてます。種田山頭火と八木重吉と競馬を愛す。 In…

はるころっけ

自由律俳句と詩を書いてます。漫画も描いてます。種田山頭火と八木重吉と競馬を愛す。 Instagramでは競馬に関するイラスト・漫画を公開しています🐎 https://www.instagram.com/harukoro888

記事一覧

全力逃走

神頼みする気力もなくなって うずくまる君が ここから見える ねぇ 顔あげて いつかのレースで 僕の名前を 叫んでくれたことがあったよね ファンファーレに 青い鳥 飛び…

2

満月に 吠えてみるけど 変身できず

わおーん

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鎮魂歌ゆらゆら

「昆虫はキライ」 顔をしかめていた君が 公園の隅 蝉の亡骸 手のひらに拾い上げる 空に還ってゆく魂 ここにもそこにも向こうにも まるで 夕暮れに映えるのを 知っているか…

8

8月ってヤツは

神社の石段のてっぺんに腰かけて 台風の進路についてなんて 話したくもないこと話しながら あなたの隣 超音速で動き出す細胞 飛び出してきた心臓を 飲み込む音は 蝉しぐ…

4

いってらっしゃい

かき回して冷ましたはずのスープで 朝からヤケド スプーンに映った 逆さまの自分に あっかんべ 今夜 神様を食事に招待したけど また ドタキャンされそうな予感 不採用の…

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指笛で虹が呼べると笑う人

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余韻なら君に望まず山崎まさよし

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君のギターと共鳴しない音叉を握る

1

ギフト

ツバメが 地面をすれすれに飛んだよ そろそろ出発だ 長い旅の覚悟を決めて 太陽に手を振って 雲からさあさあと飛び出した 遠い昔も同じように この街をぬらしていったっ…

4

輪廻の果てを夢見る夜に

あと何度 生まれ変われば ひっそり化石になれるだろう 心に眠る青い鳥は いつになれば 歌声を聴かせてくれるだろう 誕生日に隠された暗号 解くために七転八倒 どんな惑星…

6

ある雨の日の傘の下

ビニール傘 ばさり開けば 生まれる しずくの天使 幾千と くるり回して 旅立ちの合図 顔をしかめて 空あおぐ人の肩に 飛んでゆけ ほどけたはずの赤い糸に 引っ張られてい…

13

ときめき短詩カップ

あっちこっちにいっちゃって 私はラメ入りスーパーボール 早く あなたの手の中に 戻りたいのに 🏇 🏇 🏇 私の心の真ん中に でん!と そびえる風見鶏 台風にだって負け…

6

ひよっ恋

あなたの胸であたためられて かたかった殻に ヒビが入りはじめる 優しく名前を呼んでください 今すぐ飛び出してゆきます 外の光に負けないように目を開けて 早く伝えたい…

6

ほのぼの短詩カップ

陽だまりで そんないい顔するなんて 君の前世は 猫にちがいない 🏇 🏇 🏇 雲のうえ 君 ぼく のび太 ドラえもん 🏇 🏇 🏇 君の寝顔を見ていると 世界平和なんて …

2

宣教師はまだ来ない

不眠不休で 作りあげたタイムマシンは不良品 未来へ行けず あの日にも帰れず グルグル 退屈そうに 丸めた設計図ほうり投げたら なんてキレイな放物線 『y=』のつづき 僕…

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全力逃走

全力逃走

神頼みする気力もなくなって
うずくまる君が ここから見える

ねぇ 顔あげて

いつかのレースで 僕の名前を
叫んでくれたことがあったよね

ファンファーレに
青い鳥 飛び去っても 大丈夫
毎日 振り返ってしまうほどの思い出を
今から僕がつくるから

どこまでも逃げると決めた
適性とか斤量なんて 関係ないね
並びかけられたら 突き放すだけ

父の蹄跡を追いかけて
4コーナー ひとり旅 楽しいよ

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鎮魂歌ゆらゆら

「昆虫はキライ」
顔をしかめていた君が
公園の隅
蝉の亡骸
手のひらに拾い上げる

空に還ってゆく魂
ここにもそこにも向こうにも
まるで
夕暮れに映えるのを
知っているかのように

共に生まれた仲間たちと
また出会い
永遠に枯れない木にとまって
好きなだけ歌うんだろうね

風が少し強くなって
君の髪飾りの蝶々が揺れる
「どうぞご無事で!」
見送るみたいに

ラムネの空き瓶ぶら下げたまま
夏休み最後

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8月ってヤツは

8月ってヤツは

神社の石段のてっぺんに腰かけて
台風の進路についてなんて
話したくもないこと話しながら

あなたの隣
超音速で動き出す細胞

飛び出してきた心臓を
飲み込む音は
蝉しぐれがかき消して

歩いてきた道のりを見下ろせば
湿気にむせる街並みが
夕暮れを待っているけど

空の青
海の青
君が飲みほしたラムネ瓶の青

ぜんぶ抱きしめたら
地球の青

ゆれる葉陰の隙間
飛び込んでイルカになれば

超音波は

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いってらっしゃい

いってらっしゃい

かき回して冷ましたはずのスープで
朝からヤケド

スプーンに映った
逆さまの自分に あっかんべ

今夜 神様を食事に招待したけど
また ドタキャンされそうな予感

不採用の通知と 督促状と
残高ゼロの通帳に
自己啓発本が重なったテーブルで
いつでも歓迎してるのに

トーストには
いい焦げ目がついたから
さっきの不運は帳消し

コーヒーもたまには
丁寧に淹れてみたいものだと
口のまわりをはたきながら

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ギフト

ギフト

ツバメが
地面をすれすれに飛んだよ
そろそろ出発だ

長い旅の覚悟を決めて
太陽に手を振って
雲からさあさあと飛び出した

遠い昔も同じように
この街をぬらしていったっけ
めぐりめぐって また来たよ
長靴はいて
はしゃいでくれたらウレシイな

世界を洗えと
神が申せば
嵐にだってなる僕らだから

あぁ だから
どうか今日だけは

この世のすべての命にとって
恵みの雨となれますように

緑を濃くして

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輪廻の果てを夢見る夜に

輪廻の果てを夢見る夜に

あと何度
生まれ変われば
ひっそり化石になれるだろう

心に眠る青い鳥は
いつになれば
歌声を聴かせてくれるだろう

誕生日に隠された暗号
解くために七転八倒
どんな惑星とも
調和しないホロスコープは
破っても破っても
追いかけてくる

メダカまで
絶滅しそうな世の中で
毎日笑ってられないよ

理想の暮らし
詰め込んだジオラマに
息吹きかけて
命宿すことができたらね

手のひらのコインは
裏か表

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ある雨の日の傘の下

ある雨の日の傘の下

ビニール傘 ばさり開けば
生まれる しずくの天使 幾千と

くるり回して 旅立ちの合図
顔をしかめて 空あおぐ人の肩に
飛んでゆけ

ほどけたはずの赤い糸に
引っ張られていてはいけないと
不規則なリズムが
耳を打ち 心 呼びもどす

土を穿ち 屋根を洗う
ちいさなちいさな生まれ変わりを
ここから見てる

あともう少し降り続けば
昨日までの私は
街と一緒に煙ってゆくでしょう

スカートのすそ 汚れて

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ときめき短詩カップ

ときめき短詩カップ

あっちこっちにいっちゃって
私はラメ入りスーパーボール
早く
あなたの手の中に
戻りたいのに

🏇 🏇 🏇

私の心の真ん中に
でん!と
そびえる風見鶏
台風にだって負けないで
あなたを真っすぐ指したまま
役立たずなのが
うれしいね

🏇 🏇 🏇

起立 気をつけ 礼
君のまなざしに
僕の心は整然とする

ひよっ恋

ひよっ恋

あなたの胸であたためられて
かたかった殻に
ヒビが入りはじめる

優しく名前を呼んでください
今すぐ飛び出してゆきます

外の光に負けないように目を開けて
早く伝えたい

「生まれる前から大好きだったよ!」

ほのぼの短詩カップ

ほのぼの短詩カップ

陽だまりで
そんないい顔するなんて
君の前世は
猫にちがいない

🏇 🏇 🏇

雲のうえ
君 ぼく のび太
ドラえもん

🏇 🏇 🏇

君の寝顔を見ていると
世界平和なんて
とても簡単なことのように
思えてくる

🏇 🏇 🏇

宣教師はまだ来ない

宣教師はまだ来ない

不眠不休で
作りあげたタイムマシンは不良品
未来へ行けず
あの日にも帰れず
グルグル 退屈そうに

丸めた設計図ほうり投げたら
なんてキレイな放物線
『y=』のつづき
僕には難しすぎて
わかんないんだ 軌道修正

腕まくりしてみたところで
やることなんて
部屋の片づけくらいだろ

ならば
口笛 ハナウタ 三度のごはん

聖書のページの合わせ目で
うたた寝してる神様を
無理やり起こしてみたってさ